働く先輩に聞きました!「この先」を見据え、早期退職で新たな人生

人生100年時代で仕事の意味合いは変わる? 30年以上勤務していた会社を早期退職し、現在はフリーランスPRをしている高山奈保美さんに、「この先」の働き方について聞いてみました。

高山奈保美さん(57歳)のお仕事は「フリーランスPR」

高山奈保美
たかやま なおみ●’63年群馬県生まれ。30年以上にわたり資生堂に勤務し、’16年に退職。同年「アンジェロ」を設立し、現在は日清食品の美容ドリンク"ヒアルモイストシリーズ" のPRをサポートする。

老後資金の目安が具体的に見える年齢だからこそ決断できた

新卒で入った資生堂で広報やPRなどさまざまな業務に従事してきた高山奈保美さん。仕事にも人間関係にも満足していたものの、5年前、早期退職を決断した。

「一番の理由は“婚活”。独身生活を楽しんできましたが、50歳を前に今後の人生を意識するようになり、ふと思い浮かんだのが結婚だったんです。大好きな会社だったから定年までお世話になるつもりでした。でも、働きながらの婚活では今までと何も変わらないんじゃないか。そう考え、婚活に専念するために、一度仕事から離れてみようと。郷里で暮らす高齢の母との時間をもっともちたいという気持ちもありました」

起業によって定年に縛られず、自由な働き方を手に入れた

退職金や将来受け取れる年金額などの目安がついたことも後押しになった。

「この先仕事に縁がなくて収入が途絶えたとしても、実家に戻ればなんとかなるかななんて。根が楽天的なんです(笑)」


会社に迷惑がかからない時期を選んだこともあり、退職したのは52歳になった’16年3月末。翌月には結婚相談所に登録し、周囲にも婚活中だとアピール。すると、仕事仲間が現在の夫を紹介してくれ、すぐに意気投合。半年の交際を経て入籍した。

「結婚はタイミングですね。私の適齢期はこの年齢だったんだなとも思いました」


同時期に舞い込んできたのがPRの仕事。資生堂のグループ会社に所属する友人から、『フリーランスとして手伝ってほしい』と声がかかったのだ。

「そのときに思ったのは、見てくれている人はいるんだなということ。実は資生堂在職中も、ありがたいことにオファーされての異動もあったり。目の前にある仕事をまじめに、楽しみながら取り組んでいれば、次の道が開けるのかもしれません」


もともと仕事が好きだったうえに、結婚も決まったため、高山さんは迷わず受諾。3月に退職し、12月には会社設立と入籍を果たしたというから、まさに激動の一年に。

「忙しさに波はありますが、今は仕事とプライベートのバランスがとてもいいですね。年齢とともに体力は衰えてくると思いますが、自分で仕事の内容や量を調整することもできますし、自営業なので定年もありません。人のご縁をつなげることにやりがいを感じているので、これからも自分のスタンスで、じっくり楽しみながら、できるかぎり働きたいと思っています」

結婚が目的での早期退職だったが、結果的にそれが、大好きな仕事を長く続けられる道を開いてくれたようだ。

少し上の先輩はこうしてる!早期退職・ 定年退職事情

●ずっと東京オリンピックのボランティアに参加したいと思っていましたが、仕事を休めないからとあきらめていました。そんなとき、会社が早期退職希望者を募ったので迷わず応募。オリンピックは延期になりましたが、今も研修や交流会にZoomで参加し、同じ目的をもったかたがたから刺激を受けています。(59歳)

●定年後しばらく自由を満喫していたものの、それに飽きて、去年シッター紹介会社に登録。子供と接するのは楽しいし、一日数時間と負担も少なく、お金ももらえる。70代のシッターも多いので、私もできるかぎり続けたいと思います。(63歳)


●定年延長は選ばず、60歳で退職しました。ここ数年、両親の介護と仕事の両立で心身ともに疲弊していたけれど、仕事をやめたおかげで時間と心に余裕ができ、自分のために時間を使えるように。しばらくは、この状況を楽しみたい。(61歳)

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