卵かけご飯と復活節。

卵かけご飯と復活節。_1_1-1

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「卵かけご飯」というものを東京に来てから知り、食べ始めました。

マイルールは次の通り。

(1)卵を器に割ってとく 
(2)ご飯に(1)を流しかける 
(3)その上から醤油をまんべんなく回しかける 
(4)混ぜずに食べる

いくらか工夫する点としては、茶碗は深くないものにし、失敗のないよう適量の醤油をあらかじめ片口にとっておくくらい。(1)については、唯一馴染みのあった生卵の食べ方、すき焼きの作法がベースにあります。白身を切らないと怖くてとても飲み込めず、うがい状態のまま窒息しかねない軽度の生卵恐怖症。麺類の「月見」は、つゆがあるので呑めるのですが。

さて、春に卵といえば、復活祭です。イースターは移動祭日であり、背景が複雑な点において、日本人のお祭り便乗DNAが攻めあぐねてきた不落の城。まあ、仏教の花まつりも盛り上がっていないので、花見で気が回らないだけかもしれません(;^ω^)。

かくいう私も、「復活節のためのバッハのカンタータを聴いてみよう」と軽い気持ちでBWV 4をかけて、度肝を抜かれた経験があります。トランペットの音が雲の上から晴れやかに降り注ぐような音楽を期待していたら、1曲目からとってもヘヴィ(※カール・リヒター盤は衝撃的)。ちゃんと見ていなかったタイトル『キリストは死の縄目につながれたり』の通り、まず受難ありきなんだなあと、荘重な弦の響きを通して思い知らされました。

もちろん、春らしい高揚感を与えてくれる作品もあります。おすすめなのは、BWV 66『喜べ、汝ら もろ人の心よ』。こちらはほとんどがケーテン候の誕生日の祝賀カンタータからの流用だそうですから、ウキウキ楽しげなのも納得です。BWV 134『おのがイエス生きたもうと知る心は』も、新年のカンタータに基づくもので、爽快な印象があります。
(編集B)

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