夫の実家への対応は冷静に!義家族との良好な関係を築くには?

夫の実家に対してモヤモヤする原因は、義家族に期待しすぎているからでは? 相手に変化を望むより、自分のスタンスを変えることが解決への近道! その心理学的ノウハウをカウンセラーの大美賀直子さんが解説!
大美賀直子(おおみかなおこ)さん

大美賀直子(おおみかなおこ)さん

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー等の資格をもち、カウンセラー、講師など幅広く活躍。All About「ストレス」ガイド。『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』ほか著書多数。

義実家への対応は感情的にならず、冷静さを保って

性格や価値観が合わないからと、スパッと縁を切れないのが義実家の人々。穏やかな関係を築くために必要なのは、「冷静な対応です」と大美賀さん。

「例えば、義母のアポなし訪問が迷惑なら、『○曜日なら大丈夫です』など自分たちの予定を先に伝えて、義母の勝手な行動を防げばいいわけです。ここで『あの人は常識がないからアポなしで来る!』と人格攻撃が始まると、以降、常識のない義母が嫌いという感情が先に立ち、問題解決が遠のいてしまいます」

冷静に対応するために取り入れたいのが、バウンダリーという考え方。

「詳しくは次の記事で解説しますが、義家族のように密接な存在でも必ず一線を引き、互いの領分を守って良好な関係を築こうというのがバウンダリーです」


“いい嫁”を目ざさないことも必要だ。

「心理学に“グッドイナフマザー”という言葉があります。母親が完璧すぎると、子供は『自分もいい子でないと』というプレッシャーを感じるもの。グッドイナフ~は、60点くらいの母親のほうが子供は心地よいという意味で、同様にお嫁さんが優等生すぎると、居心地悪く感じる義実家のメンバーがいるかもしれません。自分は60点で十分だと考えて」


義実家との関係を対立軸でとらえず、自分から歩み寄ることも必要だ。

「義両親は人生の大先輩であり夫を産み育てた人たち。義きょうだいと夫には楽しい思い出がたくさんあるはずです。感謝と尊敬の念をもち、ほどよい距離を保って、『義家族っていいものだな』と思えるような関係をつくりたいですね」

距離の取り方
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