醤油に、なぜかパンダ。

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上野動物園が再開し、シャンシャンは4歳になり、シンシンには妊娠の兆候ありと、パンダ関連のよいニュースが続きました。
 
「めでたいな♪」と鯛をいただくのはパンダの醤油皿、という愛好家の方もいらっしゃるはず。そこで、「もひとついかが?」と提案したいのが、醤油瓶です。
 
かつて秋田で見かけてグッと来た、キッコーナン製「だしプラス醤油」。醤油の黒が入って初めて白黒パンダが完成するデザインが素晴らしい。(※写真の中身は他社製)
 
しかし、醤油とパンダのつながりは何? そして、奴はなぜ女の子のミニワンピを引っ張っているのか? 犬は秋田犬?と、謎だらけ。原画通りと思しき紙ラベルでは「ナン子ちゃん」の描写はまだ大らかで、初登場時の”時代”を感じさせます。

そう、このイラストからはどうも昭和40年代の香りがするのです。魔法瓶やホーロー鍋がやたら花柄だったあの感じ。となるとパンダのネタ元は1972年の「初来日」。顔が歪んだこの子も、れっきとした客寄せ要員だったのでしょう。

その描写をよくよく観察しますと、顔の輪郭や耳の形が左右で違うゆるさが独特の味わいを生んでいます。一方で、スカートをひっぱる右前脚だけ妙に鋭角的なのが可笑しい。ひとつ不思議なのは、パンダには明確な鼻の描写がないことです(※女の子と犬はきちんと鼻あり)。U字形を口ととれば無邪気な子パンダ風であり、鼻ととると目が笑っていないムッツリパンダに見える、その両義性が個人的にツボです。

このレトロな醤油瓶が令和においても現役なのは、なかなかの奇跡。萌えイラストの波に呑まれることなく、ずっと残ってほしいです。
(編集B)

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