小林麻美さんの愛用アイテムとスタイルを語るファッション連載。いつでも自分らしく装う、その“素敵”の秘密とは?
今回のテーマは、小林さんの定番ともいえるジャケット。フランス女優にインスパイアされた抜け感のある着こなしに、大人のおしゃれの極意を学ぶ。
ジャケットをスタイルの”中心”に
気負わず楽しめるデイリーブランドも小林さんのワードローブに欠かせない存在だけれど、特別なオケージョンには、やっぱりハイブランドの凛とした存在感が心強い。「ザ・ロウのジャケットはシンプルなたたずまいが決め手」。
jacket : GUCCI pants : CELINE
端正なジャケットこそ抜け感と潔さを大切に
「学生のころはアイビールックに夢中だったので、初めてのジャケットは紺ブレでした。そして本格的に魅せられたのはサンローランに出会ってから。テーラードの魅力に開眼しました」。以来、ジャケットは小林さんのスタイルに欠かせない象徴的なアイテムとなる。
「ボトムはパンツよりスカートの出番が多いです。カチッとしたジャケットにタフタ素材やプリーツのロングスカートなど、異なるシルエットをミックスするのが私流」。
フランソワーズ・アルディをはじめとするフランス女優の着こなしをお手本にしてきただけあって、抜け感を添えることも忘れない。
「今日みたいに、ノーアクセでシンプルに、素肌にさらっとはおるのが好き。レイヤードするならタートルネックか見えてもいいレースのキャミソール。隠すか出すか、”潔さ”を大切にしています」。モデルとしての経験値から、肌見せにもためらいがないという小林さん。年齢を重ねても守りに入ることなく、服を美しくかっこよく着こなす最適解を追求する。この美意識こそが、大人のおしゃれを更新しつづける秘訣だ。
「今はブランドに縛られすぎず、そのときの気分にフィットするものを選んでいます。数年前、サバト・デ・サルノがデザインしたグッチのジャケットは、着たときのシルエットがとにかく美しくてひと目惚れしました。ダブルブレストも気に入っています」
こばやし あさみ●’53年、東京生まれ。’72年に歌手デビューし、モデル、俳優としても活躍。’84年、松任谷由実が日本語訳詞した『雨音はショパンの調べ』が大ヒット。結婚を機に引退するも、’16年に雑誌の表紙で25年ぶりにカムバック。公益財団法人日本服飾文化振興財団の評議員を務める。
model:Asami Kobayashi photography:Akinori Ito(aosora) hair:KENICHI (sense of humour) make-up:Megumi Matsumoto styling assistant:Rena Suzuki interview&text:Akane Chuma ※掲載アイテムは私物のためショップへの問い合わせはお控えください。 ※エクラ2026年10月号掲載