若くて美しい『推し』を見ていると夫とセックスする気持ちになれません…「ちつのトリセツ」原田純さんが50代女性にアドバイス!

アラフィー世代が抱える夫婦生活、セックスのお悩みについて、原田純さんがズバリお答え!
お悩みに答えてくれたのは
原田純さん

原田純さん

1954年、東京都生まれ。径書房代表取締役として経営と編集を兼務。取材で知り合った助産師のアドバイスで膣ケアに取り組み、その効果を体験したことから、『ちつのトリセツ 劣化は止まる』を執筆する。現在は、老後の人生と性について講演を行うなど、活躍の幅を広げている。最新著は、『人生最高のセックスは60歳からやってくる:ちつのトリセツ恋愛実践編』。
Q1:韓流ドラマやK-POPにハマっています。若くて美しい『推し』たちの姿を見ていると、夫とセックスをしようという気持ちには、なかなかなれなくて‥‥。こんな私でも「人生最高のセックス」を経験できますか? (51歳・会社員)
恋愛の熱は4年で冷めるといいます。長年連れ添った夫に欲情しないのは、ごく自然なことといえるかも。女性の場合、オーガズムを得るには体への刺激だけでなく、脳を稼働させることも必要になってきます。セックスをするときに、大好きな『推し』の顔を思い浮かべて、彼とのエロティックな場面を妄想してみてはどうでしょうか。セクシャル・ファンタジーの中に入りこむと、日常の自分から解放されて、オーガズムを得やすくなりますから。女性向けのAVでも、レディースコミックでもOK。セクシャル・ファンタジーを大いに活用して、どんどんセックスを楽しんでください。
SplitShireによるPixabayからの画像
Q2:不妊治療が終わったあたりから、夫とすっかりレスになっています。私から誘ったこともありますが、「疲れているから」という理由で断られてしまいました。夫に無理をしてもらうのも……と思ってそのままにしていますが、このまま一生レスになってしまったら、どうしよう?! (49歳・専業主婦)
排卵日に合わせて決めたスケジュールでするセックスは精神的にかなりキツく、不妊治療を経験すると、新婚でもセックスが嫌になってしまう男性が少なくないそうです。女性が思っている以上に男性はセンシティブなので、心を癒すことから始めてみてはどうでしょうか。リラックスしたムードの中でキスをしたり、ペニスを触ってあげたり。大事なのは、セックスをしたい、さあセックスをするぞ、という雰囲気を出さないこと。スキンシップを繰り返して、ふたりがともに「楽しいセックスをしたいね」という気持ちになったら、自然と以前の関係に戻れるかもしれません。
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Q3:もう何年もレスですが、久しぶりに夫とセックスしてみようかな?という気持ちになっています。とはいえ、きっかけづくりがわからなくて……。セクシーな下着やネグリジェを着てみるのはどうでしょうか?(53歳・会社員)
いきなりセクシーなアイテムを使うのは、男性にとってはちょっと重いですね(笑)。久しぶりのセックスで相手に期待しすぎると、男性は『勃起しなかったらどうしよう?』とか、プレッシャーを感じるかもしれません。日本では、『いい年をして何をやってるの?!』みたいな風潮がまだまだあるので、セクシーな下着は、それを相手の男性がおもしろがって受け入れてくれるような関係になってからトライしましょう。おすすめは、かつての恋人時代をもう一度やり直すこと。二人でお酒を飲みに行ったりカラオケに行ったり。腕を組んで街を歩くのもいいと思います。さりげないスキンシップを重ねて、気持ちが盛りあがったら、突然、笑いながらほっぺにチュッとしてみるとか。セックスをしなくても、お互いに触り合うとか、スキンシップがあるだけでも関係性が変わってきますよ。
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『人生最高のセックスは60歳からやってくる ちつのトリセツ恋愛実践編』原田純著 関口由紀監修 径書房 ¥1,760

『人生最高のセックスは60歳からやってくる ちつのトリセツ恋愛実践編』

原田純著 関口由紀監修 径書房 ¥1,760

結婚と離婚を繰り返した経験から、「セックスについて真剣に考えたことがなかった」という原田さん。ところが、60歳から始めた膣ケアで心境に変化が生まれる。64歳で恋人と出会い、27年ぶりのセックスを経験した彼女が、悔いのない人生を送るために気持ちのいいセックスとは何か?を考え、実践する。自身の赤裸々なエピソードも綴られた、ちつのトリセツ実践編。

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    年齢とともに性欲が衰えたり、夫婦や恋人との間で「セックスがめんどくさい」と感じるようになっても、日本人は「しかたがない」と諦めてしまいがち。けれども海外では、オーバー60の夫婦が積極的に性生活を楽しんでいるし、何歳になっても愛し合う男女の姿は色っぽくてステキだ。原田さんの新たなテーマは、27年ぶりに再入門を果たしたセックスで、すばらしいオーガズムを得ること。新著『人生最高のセックスは60歳からやってくる』では、64歳で知り合った恋人とともに「人生最高のセックス」を目ざす姿が、赤裸々に綴られている。 *前編、後編、Q&A編の3回にわけてお送りします。

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