【あの人の溺愛ねこ図鑑 第29回】小谷実由さんの愛猫、しらす

スコティッシュフォールドの猫種にしては骨太タイプ。しかしオブジェの置かれるチェストの上も器用に歩く

背中のグレーの毛に白い毛が交じっていることから「しらす」と命名されたのだそう。季節によって白い毛の量が変わる

生後3カ月あたりから、気がついたら舌が出がちなしらす。生まれつき舌が長く、鼻の頭を器用になめられる。それにつられて口も少し開いてしまうので愛嬌のある表情に

お気に入りの場所はこの窓ぎわの椅子

猫好きが集うイベントのために作成した段ボールにぴたりと収納。少し狭いぐらいの箱が好み

小柄で跳ね上げのアイラインもキュートなしらすはメスに間違われることもあるが実はオス。初めて家に来た日は忘れられないと小谷さん。

「8年前の6月ぐらいに気になる猫に会いにいき、一緒に暮らしはじめたのが7月。子猫を飼う経験がなかったので、ちょっと触っては、わあかわいい……！とまるで初デートのようにドキドキした記憶。ほんの数分しか会ったことがないのに、次は一緒に暮らすなんて急展開すぎて」

家に迎えて数時間後にはきちんとトイレをしていたお利口なしらす。

「振り向くと、トイレの横にちんまりと立ってこちらを見ていました。お知らせしてくれたようで、その姿にもかわいい！となるほど夢中に」

今では、家族から“残念なイケメン”と呼ばれているのだそう。

「キャットタワーから落ちてしまって、こちらがびっくりして駆け寄っても何事もなかったかのように振る舞います。プライドが高いので、心配されるのもいやみたい。話しかけても無視するし、追いかけたら逆襲してきます。それでも、つらいことがあったり、悔しいことがあった日は家に帰ってきてしらすの顔を見ると全部どうでもよくなるんですよね。こう見えて、私が泣いているとスッと寄ってきて慰めてくれるし、完全にツンデレ男子です。旦那さんと喧嘩してちょっと家がピリッとしているときも和ませてくれるんですよ。いまだに“こんな顔するの？”という驚きもあり、こんなに毎日飽きないなんて猫はすごいですよね」

キュートな顔なのに、寝ているときは半目になりがちというしらす。短い手足で伸びをしている姿もどこかユーモラスに映る

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