【書店員のおすすめ本9冊】50代が手元に置いておきたい一冊がここに!第7回文芸エクラ大賞「書店員賞」受賞作品

本の現場の最前線にいる書店員のかたがたが、アラフィーにぜひ読んでほしい本を1人3冊ずつスペシャルセレクト! 日ごろから本に触れている書店員ならではの視点が参考になる!

【紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん おすすめの3冊】

紀伊國屋書店 梅田本店 小泉真規子さん

紀伊國屋書店 梅田本店 小泉真規子さん

『カフネ』

『カフネ』 阿部暁子 講談社 ¥1,870

阿部暁子

講談社 ¥1,870

「食べることを通じてふたりの女性が距離を縮めていく物語。大切なものが失われていく人生で新たな“大切”ができるのは奇跡的だが、それを信じたくなった」
 

『なんどでも生まれる』

『なんどでも生まれる』 彩瀬まる ポプラ社 ¥1,760

彩瀬まる

ポプラ社 ¥1,760

「生きるのが少し不器用な茂さんとそんな彼に寄り添うチャボ(鳥)の桜さん。立ち止まって動けなくなったとき、そばにいる存在の大切さをしみじみ感じた」
 

『スピノザの診察室』

『スピノザの診察室』 夏川草介 水鈴社 ¥1,870

夏川草介

水鈴社 ¥1,870

「京都の町中の地域病院で働く内科医をめぐる物語。年齢を重ねると、自分も家族も病院に行く機会が増えるが、最後はこんな医師に出会いたい」
 

【有隣堂 アトレ恵比寿店 酒井ふゆきさん おすすめの本3冊】

有隣堂 アトレ恵比寿店 酒井ふゆきさん

有隣堂 アトレ恵比寿店 酒井ふゆきさん

『柚木沙弥郎 美しい本の仕事』

『柚木沙弥郎 美しい本の仕事』 柚 ゆの 木き 沙さ 弥み 郎 ろう  小林真理/編著 パイ インターナショナル ¥3,080

ゆのろう) 小林真理/編著

パイ インターナショナル ¥3,080

「今年101歳で亡くなった染色家の柚木さん。彼の仕事の中でも70歳を過ぎてから制作に励んだという絵本は、遊び心や優しさにあふれ、人柄を感じます」
 

『心も体ももっと、ととのう 薬膳の食卓365日』

『心も体ももっと、ととのう 薬膳の食卓365日』

川手鮎子

自由国民社 ¥1,980

「むずかしそうな印象の薬膳ですが、ふだんの食材の使い方を知るだけでもOK。この食材にこんな効能が、と意外な発見があるかも。手元に置いておきたい一冊」
 

『休むヒント。』

『休むヒント。』

群像編集部/編

講談社 ¥1,430

「いろいろな人の“休み方”がつまった本。好きな作家の休み方を知ったり、好きな文章を見つけられたりして楽しかった。日ごろ働きすぎではと思っている人に」
 

【大垣書店 京都本店 中澤めぐみさんおすすめの3冊】

大垣書店 京都本店 中澤めぐみさん

大垣書店 京都本店 中澤めぐみさん

『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』

『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』

原田マハ

幻冬舎 ¥1,870

「ゴッホに憧れて青森から上京し、木版画で新境地を切り開いた棟方志功。そのいきいきした生きざまを、彼の妻の視点から描いたアート小説は読後感爽快!」
 

『こまどりたちが歌うなら』

『こまどりたちが歌うなら』 寺地はるな 集英社 ¥1,870

寺地はるな

集英社 ¥1,870

「製菓会社の立場の違う人々が、お互いを少しずつ知り、成長していく物語。歩み寄りの大切さを痛感し、すべての働く人に読んでもらいたいと思った」
 

『パンが焦げてもふたりなら』

『パンが焦げてもふたりなら』 たな オレンジページ ¥1,320

たな

オレンジページ ¥1,320

「気遣い屋のはーさんと楽天家のひーさん夫婦が食卓を囲む日々を描いたコミックエッセー。おいしそうなごはんはもちろん、お互いを思いやる会話に癒される」
 

文芸エクラ大賞とは?

私たちは人生のさまざまなことを本から学び、読書離れが叫ばれて久しいとはいえ、本への信頼度が高いという実感がある世代。エクラではそんな皆さんにふさわしい本を選んで、改めて読書の喜びと力を感じていただきたいという思いから、’18年にこの賞を創設。


選考基準は、’23年6月~’24年5月の1年間に刊行された文芸作品であり、エクラ読者に切実に響き、ぜひ今読んでほしいと本音でおすすめできる本。エクラ書評班が厳選した、絶対に読んでほしい「大賞」をはじめ、ほかにも注目したいエクラ世代の必読書や、書店員がおすすめのイチ押し本を選定。きっと、あなたの明日のヒントになる本が見つかるはず!

Follow Us

What's New

  • 【市川團十郎インタビュー】市川團十郎47歳。今、絶対見ておくべき理由

    團十郎の舞台が今、すごいことになっている。「5月の弁慶を見て自然に涙が出た」「今このときに向かってすべてを調整してきたと思わせる素晴らしい完成度」。歌舞伎座の内外ではもちろん、SNSでも最近こんな感想によく出会う。市川團十郎、47歳。キレッキレの鋭い印象はいつのまにか「頼もしさ」に、そして見たものを燃やし尽くすかのような勢いある目力にはいつしか温かさが宿っている。今や目じりのしわまでが優しげだ。かと思えば舞台から放たれるオーラは常に別格。にらまれたらそれだけでもうエネルギーがわいてくる。私たちにはマチュアな進化を遂げつつある團十郎さんの歌舞伎が必要だ!歌舞伎界の真ん中を生きる團十郎さんが、歌舞伎への思いを真摯に語ってくれた。

    カルチャー

    2025年7月1日

  • 【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】洗練された甘さを味わえるアフタヌーンティーへ

    雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。14回目のテーマは「洗練された甘さ」。仕事仲間に推薦されたアフタヌーンティーのお店をご紹介!

    カルチャー

    2025年6月30日

  • おいしく食べて飲んで元気に!健康や食がテーマのおすすめ本4選

    何をするにも元気な体があってこそ。そのためには体づくりやきちんとした食生活が大事。そこで今回は、「食や健康」がテーマのおすすめ本をご紹介。毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、4冊をお届けします。

    カルチャー

    2025年6月30日

  • 雨と晴天の話をするーParler de la pluie et du beau temps.【フランスの美しい言葉 vol.22】

    読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。

    カルチャー

    2025年6月30日

  • 【吉沢亮インタビュー】芝居が好きです。役づくりが大変なほど逆に燃えるんです

    女形という難役を、見事に演じきった。話題の映画『国宝』で吉沢亮さんが演じるのは、極道の一門に生まれながら、ゆえあって歌舞伎の世界に飛び込み、女形役者として波乱の生涯を生きぬく男・喜久雄だ。

    カルチャー

    2025年6月29日

Feature
Ranking
Follow Us