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富山市・金沢市を舞台にした工芸とアートの祭「 GO FOR KOGEI 2024」が盛りあがっています! <富山編>
古くから工芸で定評のある富山・石川の北陸2都市で、今という時代の多様な工芸とアートを紹介する約37日間のイベント「GO FOR KOGEI」が開催中。2021年のスタート以来、北陸を舞台にアートを紹介してきたこのイベントは、今年は15名+4組、総勢37名が参加。今回は開催地の2エリアのうち、富山県富山市にある岩瀬エリアの様子をレポートします!
富山市・金沢市を舞台にした工芸とアートの祭「 GO FOR KOGEI 2024」で、日常の美に気づく時間を <金沢編>
金沢市・東山エリア
金沢を訪れるならここ!…と必ず名が挙がる「ひがし茶屋街」。昼も夜も観光客を見かけないことがない人気のスポットです。ところが一歩裏手に入ると住宅街が広がり、おだやかな時間が。実は、この辺りではかつて多くの職人が工房を構え、ものづくりの心地よい音が響いていたんだそうです。「GO FOR KOGEI 2024」の展示は、そんな住宅街にも点在。細い道が連なる先に現れるカフェやショップ、ギャラリーが舞台となっています。なかなか訪れることがない入り組んだ路地に、探検気分で分け入ってみましょう。
深刻な天災に見舞われた石川県輪島市。その地で伝統的な漆の技法を身につけ、ものづくりをしてきた塗師の赤木明登さんは、この地と輪島漆器の状況に心を痛めています。木造の一軒家を改装したギャラリー「KAI」で、その赤木さんが蒐集してきた輪島塗の荒型(お椀の原型)を積みあげた作品などが、「今は亡き数多の工人と共に」のテーマのもとで展示されています。高く積まれた荒型はまるで仏像のよう。そんな赤木さんの作品を上から照らすように展示されているのが、陶芸家・大谷桃子さんの絵画。描かれた蓮の花が、赤木さんの祈りに優しく寄り添うよう。
金沢市内にアトリエを構える竹俣勇壱さんは、自身のビューイングルーム「tayo」に、新作家具などを展示。その空間を手掛けたのは、建築家でデザイナーの鬼木孝一郎さんです。10月13ー14日と20日には、「金属のうつわで愛でる、立ち呑みふるまい酒」と題したお酒のイベントを開催。竹俣さんによる真鍮製の盃で日本酒が楽しめる、うれしいチャンスです。
昭和感のあるレトロなアパートに一歩入ると、思いもかけない空間が広がっていてびっくり。見た目と内装のギャップが楽しい建物「KAI 離」は、「GO FOR KOGEI」期間中のみ公開される展示スペースです。中には、室町時代中期に流行した「淋汗茶湯」から着想された、宴席を開くための空間が。「宴KAIプロジェクト」とは、この空間をプロデュースした三浦史朗さんが、大工や木工・紙・竹・アルミなど各素材の職人たちとともに手がけるこうした取り組みのこと。職人技と美意識が生きた同空間そのものが工芸的で、わたしたちの美意識をも呼び覚ましてくれます。
木工作家の川合優さんが手がけた作品は、針葉樹を薄く切った経木を蓮弁の形に仕上げた使い捨てのお皿です。この作品とコラボするのは、東山エリアの台湾料理店「四知堂 kanazawa」のオーナー塚本美樹さん。店内で川合さんの作品を実際に使用し、使い終わった皿を土に還すまでの工程を一連の”作品”と捉えて展開するユニークな試みです。
東山エリアでは、点在する隠れ家的なカフェやギャラリーが展示会場となっていて、工芸と暮らしが密接に結びついた良さが、自然と感じられます。富山同様、会期中にはさまざまなイベントも開催されているので、工芸を「こと」として体感できるのも魅力。寒くなるこの季節ならではの美味とともに、五感で工芸旅を楽しんでみませんか?
◆開催概要
GO FOR KOGEI 2024 くらしと工芸、アートにおける哲学的なもの
会期:~10月20日 10:00-16:30(最終入場16:00)
会場:富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア)
休場日:岩瀬エリア/沙石(火曜)、東山エリア/SKLo(水曜)、ほか会期中無休
共通パスポート:一般 2,500円ほか
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