【今50代が読みたい本4選】世界的アニメスタジオの史実に基づく物語『魔法を描くひと』ほか

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! アニメーターの歴史を描いた『魔法を描くひと』、湊かなえさんの介護ミステリー『C線上のアリア』ほか今読みたい4冊を紹介。

『魔法を描くひと』

『 魔法を描くひと 』

存在を消された彼女たちがアニメ映画&女性の今を築いた

白尾 悠

KADOKAWA ¥2,145

世界的アニメスタジオの史実に基づく物語は、1937年に始まる米国パートと現代日本のパートからなる。圧倒的男社会の中で、悔しさや夢を分かち合い奮闘するレベッカら4人の女性クリエイター。その名が作品にクレジットされることなく歴史に埋もれていた彼女たちの存在を、日本支社でリストラの不安に脅えつつ契約社員として働く真琴が掘り起こしていく。私の主は私、人生の舵取りを何者にも簡単にゆだねてやるもんか、という登場人物たちの覚悟が、読者への応援歌に。

『ノンバイナリー協奏曲 「もう息子と呼ばないで」と告白(カミングアウト)された私の800日』

『 ノンバイナリー協奏曲 「もう息子と呼ばないで」と告白された私の800日 』

性のあり方は2色ではなくグラデーション

アミア・ミラー 集英社 ¥2,420

アラサーの息子が、自分はノンバイナリー=男でも女でもないが男でも女でもあるとカミングアウト。驚きとまどいながら著者(日本生まれのアメリカ人女性)は愛するわが子を理解するためLGBTQ+について学びはじめる。既成概念をぶち壊し思考をアップデートする家族エッセー。

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』

『 ザ・ルーム・ネクスト・ドア 』

安楽死を望む友。最期の日々にどう寄り添う?

シーグリッド・ヌーネス 桑原洋子/訳

早川書房 ¥2,420

末期がんに苦しむ女友だちからの依頼は、ともに時を過ごし、隣の部屋で眠ること。心の準備が整い、安楽死用の薬を自ら口にする"その日" まで……。ベネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた映画の原作。懇願を受け入れた主人公の葛藤を通して、いやおうなく死と生に向き合わされる。

『C線上のアリア』

『 C線上のアリア 』

介護と嫁姑問題を軸に人間を描くミステリー

湊かなえ

朝日新聞出版 ¥1,870

認知症になった叔母のもとを数十年ぶりに訪れた美佐。ゴミ屋敷化した家で見つけた開かない金庫と古びた日記から、叔母が胸に秘め続けてきた苦悩があらわになっていく。美佐自身が姑や夫に抱く複雑な思いも……。家族の絆(chain)を束縛にしないためのヒントが満載!

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