終戦から80年、改めて平和について考えたい。戦争をテーマにした本5選
今年は第二次世界大戦の終結から80年。そんな節目の年となる今、改めて戦争や平和について考えたい。今回は、毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、戦争をテーマにした本をご紹介。
『ぼくらの戦争なんだぜ』

戦争の当事者になりたくないなら必読!
高橋源一郎
朝日新書 ¥1,320
ウクライナの惨状に同情はしても、戦争なんて遠い国、遠い昔のことにしか思えない人がほとんどだろう。でも本書を読めば、のほほんとしていられなくなる。第一章では、昭和初期や戦時下の教科書、現在の日本とドイツや中国などの歴史教科書を比較しながら紹介。次に、高村光太郎ら著名な文化人による戦争礼讃作品を取り上げ、人がいかに時代の空気に染まりやすいかを明らかに。戦争が私たちの日常の延長線上にあることを軽快な文章で突きつけてくる、今読むべき一冊。
『少女たちの戦争』

大先輩たちの回想アンソロジーで戦争を追体験
中央公論新社/編
中央公論新社 ¥1,430
瀬戸内寂聴や向田邦子など、1920~30年代に生まれ日本を代表する作家や脚本家となった27人は、少女時代に始まった戦争をどう受け止め、いかに生き延びたのか。その体験を人生にどう生かしたのか。平和の価値が揺らいでいる今だからこそ、戦争のリアルを知っておきたい。
『戦争語彙集』

77の単語から広がるウクライナの非日常
オスタップ・スリヴィンスキー ロバート キャンベル/訳著
岩波書店 ¥2,200
爆撃を逃れてきた住民たちの語りを、ウクライナの詩人が語彙集としてまとめた。バス、おばあちゃん、結婚式、キノコ……ありふれた単語が、戦火の国ではがらりと様相を変える。後半は、翻訳者によるウクライナ滞在記。そこに追記されたエピソードにも心を鷲づかみにされる。
『モノクロの夏に帰る』

戦時下を生きた人々の写真が“今”を変えていく
額賀 澪
中央公論新社 ¥1,760
祖父の戦争体験を捏造して作文を書いた過去をもつ書店員、保健室登校を続ける中学生、テレビの終戦記念特番を手がける広島出身のスタッフ、教室で浮かないよう自分を偽る日米ミックスの高校生……。そんな主人公たちが、一冊の本と出会ったことで変わりはじめる。それは、第2次世界大戦前後に撮影されたモノクロ写真をカラー化した写真集。鮮やかになった80年前の写真が戦争を身近に感じさせたように、この短編集は言葉の力で、平和な暮らしの尊さと脆さに気づかせてくれる。
『歩き娘 シリア・2013年』

死が日常になった国で生きる少女から、あなたへ
サマル・ヤズベク 柳谷あゆみ/訳
白水社 ¥3,300
歩くのをやめられない奇病のため、母の手やベッドにつながれて内戦下のシリアで生きる少女。口はきけないけれど、豊かな精神世界をもつ彼女の手記の形で、物語が紡がれていく。著者は、アサド政権ににらまれ亡命した女性作家。シリアで実際に起きた悲劇をベースにした作品だ。爆弾の降り注ぐ街の地下室で、いつか手記を見つけて読んでくれるかもしれない「あなた」に向けて、主人公は書き続ける。「歩き娘」の誰にも止められない歩みに託された願いに、胸が痛く熱くなる。
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