【韓国ドラマ】本当の真実とは?社会問題に切り込む「衝撃のドラマ」

司法をテーマにした「未成年裁判」、軍隊をテーマにした「D.P. -脱走兵追跡官-」は、異なるテーマを通じて韓国社会の重要な課題に迫る。それぞれの作品が描く物語は、深刻な問題を浮き彫りにしながら、本当の真実を問いかける。衝撃的なストーリーと深いメッセージに考えさせられる名作ドラマ。

未成年裁判

実在の事件がヒントになった本格派ミステリー

未成年裁判 こちらも見逃せない!キム・ヘスの魅力を堪能できる傑作選!
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実在の事件がヒントになった本格派ミステリーずっしり重めドラマ好きならコレ。未成年犯罪を嫌悪する女性判事が、彼らの真実に向き合いながら裁判の厳しい現実に立ち向かう様を描く。主演のキム・ヘスのこまやかかつ力強い圧巻の演技にもぜひ注目を。
「未成年裁判」独占配信中
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韓国では18歳以下の少年少女は重罪以外は刑法で裁かれることなく、少年法の保護処分となります。10〜13歳に至っては保護処分のみ。そのためか、刑罰が軽いことを見越して罪を犯す未成年者が後を立たず……。そんな現代の社会問題にもなっている少年犯罪に焦点を当てて描いたのがこの作品。

 キム・ヘスが演じるのは、「非行少年を嫌悪する」と公言してはばからない判事シム・ウンソク。同僚のチャ判事(キム・ムヨル)が更生を信じて少年少女を優しく見守ろうとするのとは対照的に、少しの甘さを見せることなく容赦なく冷静に断罪します。一見、非常と見えるシム判事ですが、1〜2話で描かれるのは、13歳の少年が9歳の男児を殺害し、遺体を切断放置するという衝撃的な事件。しかも、少年は刑法で裁かれないということを知った上での犯行。韓国で実際に起きた少年犯罪をモチーフに描かれているのですが、ただやさしく更生を見守りたいという生半可な正義だけでは解決しない不毛な現実がそこにあるわけなのです。そうした少年犯罪に立ち向かうクールなキム・ヘスが圧巻なのはもちろん、「ミセン ー未生ー」の俳優イ・ソンミン、「私たちのブルース」の女優イ・ジョンウンなど、ベテラン俳優が熱演するキム・ヘスとの判事対決もずっしり見応えが。ドラマが進むにつれ、シム判事が少年犯罪を嫌悪する理由も徐々に明らかになっていくのですが、そのシム判事の思いの深さにも胸熱くなること必定です。
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D.P.─脱走兵追跡官─ シーズン1・2

韓国軍隊の現実をリアルに描写したドラマ

チョン・ヘインが骨太な演技で魅せる!『D.P.−脱走兵追跡官−』
 ドラマの舞台となるのは2014年。実は、この年の韓国では江原道高城郡兵長乱射事件という脱走兵がらみの衝撃的な事件が起こったのですが、それは、当時、若干22歳だった兵長が同僚の5名を射殺して逃走するという韓国中を震撼させた事件で、まだまだ年若い兵長をそこまで追い詰めてしまったのも、同僚からの執拗ないじめであったとされています。そして、その後の公判で22歳の兵長に下されたのは情状酌量の一切ない、死刑宣告……。
あのチョン・ヘインが、骨太・硬派なキャラクターで魅せる!
 そんな実際に起こった事件をモチーフに、さまざまな脱走兵がそれぞれに抱える、ひりつくような事情と、権力主義に傾倒する軍の体制自体に焦点をあてて、D.P.経験者である作者自らが綴っていくのがこの作品。
 
韓国の軍社会が抱える暗部をここまで浮き彫りに表現してしまう韓国エンタメ界の懐の深さにはマジで感服しきりです。
D.P.─脱走兵追跡官─ シーズン2
韓国の軍隊が舞台。扱われる内容はいじめやパワハラ、自殺といった問題と、軍上層部や国家組織の隠蔽体質などですが、徴兵制度のない国に暮らす私たち自身にも、今現在、身近に感じられる社会問題。ストーリーの巧みさ、映像の迫力に加え、D.P.役のふたりがすばらしい。
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