【韓国ドラマ】最高の話題作!感動、笑い、涙..と胸にぐっと込み上げる「ヒューマンドラマ」15選

韓国で高視聴率を記録し、日本でも多くの共感を呼び、見終えた後も感動の余韻が続く名作と言われるヒューマンドラマをピックアップ。絶対、見逃せない!

 

ヒーローではないけれど

ヒーローではないけれど
「ヒーローではないけれど」の主演チャン・ギヨン。Netflixシリーズ「ヒーローではないけれど」独占配信中
派手なアクションもサスペンスも一切なし。ラスト2~3話はただただ感涙の連続!
ドラマはそれぞれの家族の思惑と想いを交錯させながら、ギジュとト・ダヘの過去と未来が交錯するちょっぴり奇妙なロマンスが展開されていきます。そして、次第に見えてくるわけです。一家の持つ超能力と、それを失ってしまった理由にはそれぞれ必然があり、意味があり、さらに、ポク家&ト・ダヘ一家のそれぞれの存在にもカラクリがあるということが。ドラマの至るところに伏線として仕込まれていたそれら全てのピースがギューッと一つにまとまってラストの深い感慨へと誘ってくれるその展開は見事としかいいようがありません。過去と今と未来と、不幸と幸せと、嘘と真実と、人と人の繋がりと、そして、生まれてきた意義と。もう、ラスト2〜3話は感涙の連続。派手派手しいアクションもサスペンスも一切なしの感動作。
Netflixシリーズ「ヒーローではないけれど」
Netflixシリーズ「ヒーローではないけれど」独占配信中
もう一度繰り返しますが、とにかくいい、じわじわといい。チャン・ギヨンは作品選びも上手いなあと、つくづく。彼と演技派チョン・ウヒの抑制効かせながら、確実にきゅ〜んとさせてくる大人ロマンスもたまりません。ちなみにチャン・ギヨンの娘役でちょっと大きくなった名子役のパク・ソイ(役名はポク・イナ)が登場するのですが、そのエピソードも泣けるんですよね。つーか、全ての登場人物にじわんと泣けちゃう、そんな作品です。
■Netflixシリーズ「ヒーローではないけれど」独占配信中

賢い医師生活

大病院を舞台にした、5人の医師たちの愛おしい日常の物語。
賢い医師生活
ドラマの主人公となるのは、ソウル大学医学部を優秀なる成績で卒業した(’99年入学)、5人の医師たち。ソウル大といえば、韓国の名門中の名門。物語は、その5人が、ソウルの一大総合病院「ユルジェ病院」会長の死をきっかけに、その大病院でともに働くことになったことから始まります。うぬ? 大病院? 会長の死? 名門ソウル大出身の医師たち? う〜む、何やら初っ端からきな臭い匂いがしてきます……。
賢い医師生活
大病院が舞台とはなっていますが、主人公の5人は決して華やかなるヒーローでもヒロインでもありません。胸締めつけられるようなドラマチックな設定のラブロマンスもありません。そこにあるのは、5人の医師たちと、彼らをとりまく人々の病院が舞台の日常の物語。くすりと笑いながらジーンと心が温かく満ちてくること必至。
■Netflixオリジナルシリーズ『賢い医師生活』独占配信中

私の解放日誌

くすぶりがちな日常からも人生からも自分からも解放されたい、3きょうだいの物語。田舎町からソウルに通勤する三きょうだいの変わり映えしない日常をユーモラスに詩的につづりながら心が解放されるまでを描く。
私の解放日誌
Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中
舞台は、ソウルから電車で1時間半かかるサンポ村(架空の村です)。3人は、この村にある実家で暮らしながら、職場のあるソウルへと通勤しているのですが、毎日往復3時間もかけて通うって、それだけでもかなりなうんざり度数高めなわけで、加えて、3人が3人とも鬱々しちゃうようなそれぞれの葛藤を抱えているというわけです。
  
会社と家の往復、辟易する職場、会話のない家族との夕飯、友人や同僚たちとの建設的でないお喋り、そして、満たされない日々。そんな誰もが感じるうんざりとするような日常から彼らはどう解放されていくのか。
私の解放日誌
Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中
■Netflixシリーズ「私の解放日誌」独占配信中

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

自閉スペクトラム症の弁護士ウ・ヨンウが主人公の法廷ドラマ。身近に起こる小さいが切実な難問を彼女ならではのひらめきで解決する様に心温まる。同僚や上司など脇役陣も魅力的。
韓国ドラマ ウ・ヨンウ弁護士は天才肌
Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中
自閉スペクトラム症の弁護士が主人公の、毎回毎回ジーンとさせられる感動のヒューマンドラマ。ウ・ヨンウは自閉スペクトラム症を持つ韓国初の弁護士。だから、いわゆる“普通”の弁護士とは違います。ソウル大は主席で卒業、わずか5歳にして刑法を全て暗記するという天才的な頭脳を持ちながら、普通の人が何の疑問も抱かず簡単に通りぬけできる回転ドアは通ることができない……、という特性がウ・ヨンウにはあるわけです。
韓国ドラマ ウ・ヨンウ弁護士は天才肌
Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中
ウ・ヨンウの、その素晴らしき特性が最も発揮されるのが“法廷”というわけで、世間的なしがらみや偏見・感情などに左右されないウ・ヨンウならでは独特の視点や正義感、生真面目さで、普通の人が見落としがちな本当に弁護するべき真実を膨大な法律の中から探し出し、真の解決へと導いていく。

良くも、悪くも、だって母親

韓国ドラマ 良くも、悪くも、だって母親
Netflixシリーズ「良くも、悪くも、だって母親」独占配信中
スパルタ教育で息子を一流裁判官にする……、いき過ぎた母の愛の行方は?
日本以上に家族の絆が深い韓国ですが、ましてや女手ひとつで育て上げた母と息子の関係は想像を超える想い(愛?)があるに違いありません。ラ・ミラン演じる母ヨンスンは、その想いの度が超えて息子にとっては、かなりなナップン オンマ(悪い母)になってしまった代表例とでもいいましょうか。
 
ことの始まりは、イ・ドヒョン演じる息子チェ・ガンホがまだ、母ヨンスンのお腹の中ですやすやと成長している最中のこと。互いに惹かれあって結婚した夫のチェ・ヘシク(チョ・ジヌン)は養豚場を営んでおり、貧しいながらも助け合いながら、ガンホが生まれてくることを心待ちにしている微笑ましい夫婦なのですが、ある日、養豚場の前の通りがオリンピックのマラソンコースとなったため、景観が悪いからと撤去を迫られてしまうのですね。夫へシクは理不尽な決定に断固闘う姿勢を崩さないのですが、暴力団まがいの建設会社社長ソン・ウビョク(チェ・ムソン)は、養豚場を焼き払った挙句、火事の真相を探ろうとした夫へシクをなんと自殺に見せかけて殺害。その真実を明らかにしたいヨンスンは検察官のオ・テス(チョン・ウンイン)に託すのですが、裁判はあっけなく自殺と結審されてしまうという。
 
お腹のガンホを一人で立派に育てようと決意した母ヨンスンは、チョウ里という村に引っ越してガンホを出産、小さな養豚場を営みながら、女手一つでガンホを育て上げていく。ヨンスンは、その私さえも慄くほどのかなりなスパルタで、亡き夫の事件によって貧しく力がないことが、どんなに人を不幸にしてしまうかを身を持って味わっているため、ガンホを一流の裁判官にすべき決意を強固に心を鬼にするわけです。

クイーンメーカー

財閥家の汚い裏側を知る主人公が、清廉な弁護士を支える構図にシビれる!
舞台となるのは、ソウル市長選。富も権力も自在に操る巨大グループ・ウンソン財閥を相手に、後ろ盾のない2人の女性が市長の座をかけて敢然と立ち向かう壮絶なる攻防戦が描かれるのですが、キム・ヒエが演じるのは、もちろん、そのひとり、タイトルロールとなるクイーンメーカー、ファン・ドヒ。
韓国ドラマ クイーンメーカー
主人公のファン・ドヒ役の女優キム・ヒエ Netflixシリーズ「クイーンメーカー」独占配信中
もともとは数あるコネなし平社員の中からウンソングループ戦略企画室のエースとして這い上がってきた生え抜きなのですが、エリート然としているものの、やっていることといえば、パワハラ、セクハラ、横領などなど、ウンソン財閥家の数々の醜聞事件をもみ消す汚れ仕事。
クイーンメーカー
女優キム・ヒエ Netflixシリーズ「クイーンメーカー」独占配信中
ハイブランドファッションに身を包み、汚いこととは無縁ですとでもいうような華奢&おすましビジュアルとは裏腹に、自ら汚物を拾い上げては、どんな手を使ってでも、なかったことに消し去ってしまう凄腕。それゆえ、ウンソングループ会長(女優ソ・イスク)の厚い信頼を勝ち得るものの、裏では“ウンソンの水洗トイレ”とまで陰口を叩かれているのですが、あふれんばかりの成り上がりエネルギーを感じさせながら、見た目がとことん上品。
■Netflixシリーズ「クイーンメーカー」独占配信中

私たちのブルース

世子(皇太子)選びの受験戦争を描いた異色の時代劇。共感必至!母として人としてのあるべき姿に、感涙せずにはいられない!
韓国ドラマ 私たちのブルース
豪華キャスト! 名優たちの貴重な演技に要注目!
のどかでエネルギッシュな済州島の港町を舞台に、そこで暮らすさまざまな人々の悲喜こもごもを美しい映像とともにオムニバスでつづる感動作。イ・ビョンホンなど韓国を代表する名優の共演が豪華。
■Netflixシリーズ「私たちのブルース」独占配信中。

まぶしくて ─私たちの輝く時間─

韓国ドラマ まぶしくて ─私たちの輝く時間─
© Jcontentree corp & JTBC Content Hub Co., Ltd. all rights reserved.
幼い頃に砂浜で時間を巻き戻せる時計を拾うが、巻き戻す分、早く歳をとるため、与えれた時間を失っていく女性と、毎日を無気力に送る男性。同じ時間にいながら、異なる時間を生きていく男女のヒューマンストーリー。
■U-NEXTにて配信中

39歳

39歳という微妙な年齢を迎えた女3人。それぞれに複雑な事情を抱える彼女たちの友情と愛を描く。友人の余命がわずかと知った女友だちの絆がアツい
韓国ドラマ 39歳
■Netflixシリーズ「39歳」独占配信中

D.P.─脱走兵追跡官─ シーズン2

軍隊が舞台の骨太人間ドラマ待望のシーズン2脱走兵を追う若き追跡官“D.P.”の苦悩を描く。
D.P.─脱走兵追跡官─ シーズン2
韓国の軍隊が舞台。扱われる内容はいじめやパワハラ、自殺といった問題と、軍上層部や国家組織の隠蔽体質などですが、徴兵制度のない国に暮らす私たち自身にも、今現在、身近に感じられる社会問題。ストーリーの巧みさ、映像の迫力に加え、D.P.役のふたりがすばらしい。
■Netflixシリーズ「D.P.-脱走兵追跡官-」シーズン1~2 独占配信中

SKYキャッスル~上流階級の妻たち~

SKYキャッスル~上流階級の妻たち~
主人公の専業主婦ハン・ソジン(ヨム・ジョンア)
韓国では社会現象を巻き起こしたほどの爆発的な大ヒット作。セレブ階級舞台のお受験ドロドロもので愛憎、妬み、差別、足のひっぱりあい……。
 
タイトルに使われている“SKY”は、韓国の超名門3大学のソウル大<S>、高麗大<コリョ=K>、延世大<ヨンセ=Y>(頭のよき学生たちが入りたい大学ナンバー3。日本で言えば東大、早大、慶大にあたるといわれてます)の頭文字をつなげたもので、遥か高いところにある“空”とかけあわせて作られた略語。
SKYキャッスル~上流階級の妻たち~
ソウル医大を目指す、ソジンの長女カン・イェソ(キム・ヘユン)
知っての通り、韓国は日本以上の学歴偏重社会。超名門大学に入学すること=人生の成功者……、みたいな風潮がいろんなドラマでちょいちょい描かれていることも多く、そのため、お受験戦争も私たち日本人が想像する以上にかなり熾烈。このドラマもそんな韓国の世相を反映したお受験を巡る物語で、小高い丘に広がる「SKYキャッスル」と呼ばれる高級住宅街を舞台に、超難関といわれる医大に娘や息子を入学させるためにヒステリックなまでに躍起となる家族にまつわるお話なのです。
■U-NEXTにて配信中

ミセン-未生-

ミセン-未生-
主演のイム・シワン(右)とピョン・ヨハン(左)。ⓒCJ E&M Corporation,all rights reserved.
熾烈な競争繰り広げられる大手総合商社で奮闘する会社員の悲哀を描くお仕事ヒューマンドラマの傑作です。プロ棋士の夢を断念し、契約社員として入社した主人公グレ(イム・シワン)の懸命な姿を追う本筋のストーリーが涙を誘うのはもちろん、彼の同期となる新入社員3人のサイドストーリーも、立ちだかる壁の前で悪戦苦闘するそれぞれのあり様が、働く身にとってみればリアルにギュンギュン胸に迫る。
 
例えば、カン・ハヌル演じるチャン・ベッキ。文句なしの学歴と頭脳で、エリート街道まっしぐらと自信満々だった彼ですが、望んだ部署には配属されず、先輩から与えられる仕事は事務処理ばかりで、手腕を発揮できる仕事は一向にさせてもらえない。きっと、自分を嫌っているのだと思い詰め、さらにはグレが仕事で注目されると焦りは募るばかりで、転職を考えるほどの挫折感を味わうし、紅一点のアン・ヨンイ(カン・ソラ)は、語学堪能な優秀なスキルでエリート部署に配属されるも、プライド高き先輩や上司たちは“女ごときが”という偏見の塊。仕事はコピーなどの雑用ばかりなのはもちろん、プライベートな用事までいいつけられる始末で、一向に戦力として迎え入れるような気配なし。
ミセン-未生-
新入社員4人組。左からカン・ハヌル、イム・シワン、ピョン・ヨハン、カン・ソラ。ⓒCJ E&M Corporation,all rights reserved.
そして、もう一人がピョン・ヨハン演じるハン・ソンニュル。陽気な情報通で、一見調子良さそうに見えるけど、工場経営をする父の影響で現場を大切に思うロマンと情熱も持ち合わせているのですが、そんな彼も、適当な仕事ぶりの先輩上司に仕事を押し付けられたり、手柄を横取りされたり。上司に訴えても相手にされず、悶々とする毎日。大企業に入社したプライドも夢もズタズタにされながら、それでも少しずつ成長していく若き彼ら。最初は自分のことだけで精一杯だった4人が、同じ仲間として繋がっていく姿もジーンとなるというか。
 
今ほどの厳密なコンプライアンスがなかった10年前のドラマではありますが、学歴差別、女性差別、契約社員の限界、上司VS部下の構図とか、表立ってはいないけれど、実は今でも脈々と続いているさまざまな理不尽は思い当たる節も満々。踏み躙られても、何度も心折れながらも、前を向いて歩もうとする彼らに、なんだか明日への勇気をもらえるようで。そして、やっぱり泣けるのはイ・ソンミン演じるオ課長。こんな上司、マジで欲しいぞ。
■U-NEXTにて配信中

サムシクおじさん

サムシクおじさん
キム・サン役のピョン・ヨハン。© 2024 Disney and its related entities
舞台となるのはクーデターによって軍部が政権を握る以前の世界最貧民国の一つといわれていた1960年前後の韓国。ソン・ガンホが演じる主人公のドゥチルは、貧困極める朝鮮戦争の間も、家族を飢えさせないために一日三食(韓国語でサムシク)を与えたという逸話をもち、そのことから“サムシクおじさん”と呼ばれるようになった人物です。お腹いっぱい食べさせてあげること、そのためには人殺しさえも厭わないドゥチルは、今では政治の裏で暗躍するフィクサーとなっているのですが、そんな韓国を三食食べられる富める国にしたいという夢を持っているわけです。
主演のソン・ガンホ(右)とピョン・ヨハン(左)。© 2024 Disney and its related entities
主演のソン・ガンホ(右)とピョン・ヨハン(左)。© 2024 Disney and its related entities
ピョン・ヨハンが演じるのはアメリカで経済学を学び、帰国後は内務省国家再建局に勤務するキム・サン。彼もまた貧しき韓国を産業国家にするという野心を抱いているのですが、現実に阻まれてなす術なしという現状。そんな中、あることから突如演説をすることになった彼は自分が抱く夢についてこう叫びます。「誰もが1日三食、腹いっぱいに食べる国を」と。自分が富むことしか頭にない政治家たちばかり見てきたドゥチルはこの演説を聞き、やっと同じ夢を持つ同志に会えたと心躍らせます。その姿は永遠の恋人を見つけた、ちょっと年のいった少年のようでもあり、さりげなくそんなニュアンスと頃合いを感じさせる演じ方の上手さはやっぱり名匠ならでは。
 
ドラマは、そんな二人をさまざまな思惑はびこる政治の中に描いていくわけですが、探り合い、騙し合い、談合し合い、貶め合い、そして、邪魔な人物は抹殺するという政治の世界の凄まじさに加えて、迫りくるクーデターの気配。はたして二人は夢を果たすことができるのか、それとも海の藻屑と消えるのか。過去、現在、その後が並行しながら描かれる構成もちょっとわかりづらくはありますが、人物相関図を手元に最後まで二人の夢の行方を見守ってほしい。ドゥチルが何度か目を輝かせながら口にする「ピザを食べたことがあるか」というセリフが私には今なお忘れられないのです。
■ディズニープラス スターで全話独占配信中

アンナ

韓国ドラマ アンナ
Prime Videoにて独占配信中
ドラマは、チョン・ハンアの長編小説『親切な異邦人』をモチーフに、アンナ(ユミ)の“嘘”がどう始まり、どう膨れ上がっていき、そして、どんな未来へと繋がっていくのかを見事なまでの脚色で紡いでいきます。面白いのは、アンナを単なる悪女として描いてない点。虚栄心も人間としての誠実さも実は持ち合わせている、どこにでもいるひとりの人として映し出している……だから、つい嘘を重ねてしまうアンナも、それに陶酔していくアンナも、人間的誠実さとの間で揺れ動くアンナも、どこか自分と重なる部分があって、ドキドキしながら固唾を飲んで見守ってしまうのです。高校生時代の初々しい色香、嘘をつき始めた浪人時代の揺れ、落ちぶれた使用人時代のやつれた姿、そして、虚構の世界で磨き上げられる美貌。幼い頃に身につけたポーカーフェイスの奥に潜むユミの心情の変化一つ一つを能弁に表現するすスジの演技、そしてそれぞれの時代のそれぞれの美しさ(ほぼすっぴんの汚れ姿さえも美しい!)。
韓国ドラマ アンナ
Prime Videoにて独占配信中
実はこの作品、全6話のものと全8話ディレクターズカット版の2タイプがあるのですが、編集を変えるだけで全く違う作品に仕上がっているのにはある種の感慨を覚えるというか。よりハラハラのサスペンス仕立てに近い6話ものと、ユミの生き様に焦点を当て、じっくりと時を追いながら繊細に紡いでいくどちらかというとドキュメンタリータッチのヒューマン仕立ての8話ものと。見比べてみるのも一興ですが、いずれにしろすごいのはぴーんと研ぎ澄まされた緊張感という細い糸に最初から最後まできゅう〜っと引っ張り上げられていくような感覚にさせられること。人の嘘がこれほどまでにスリリングなものとは知りませんでした。
■Prime Videoにて独占配信中

ラケット少年団

韓国ドラマ ラケット少年団
ラケット少年団の、ユン・ヘガン役のタン・ジュンサン(左)、イ・ヨンデ役のキム・ガンフン(中)、ナ・ウチャン役のチェ・ヒョヌク(右)。Netflixシリーズ「ラケット少年団」独占配信中
父の転勤で、ソウルからド田舎の中学校に転校することになった主人公ヘガン。もともと野球をやっていたが、父の赴任したバドミントン部が廃部の危機と聞き、一緒に奮闘することに。少年少女たちの青春ヒューマンコメディ。
■Netflixシリーズ「ラケット少年団」独占配信中
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