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谷川俊太郎が最後に編んだ詩集『ベージュ』。俵万智さん、美村里江さんが語る、その魅力とは?
晩年に何を思ったか──最後に編んだ詩集

『ベージュ』
新潮文庫 ¥506
谷川さんが88歳(米寿)のときの詩集が文庫に。自選の未収録作に書き下ろしを加えた31篇。老いの心境を率直につづった詩も多い。
世界の何げないものたちが言葉を待っている

歌人 俵 万智さん
『ベージュ』に収録されている詩「階段未生」は、階段(と呼ばれるモノ)を「階段」という言葉で疑いもなく呼んでしまうことのがさつさといいますか、現実のモノと言葉とのズレがテーマ。自分も、言葉で表現するひとりとして、常に言葉を疑うことを忘れずにいたいと感じました。疑うというのは、マイナスの意味ではなく、言葉が万能ではないということを忘れずに、ていねいに使っていくということです。
この「階段未生」の冒頭部分のように、世界の何げないものたちが、自分のためだけの言葉を待っているというふうに感じながら、言葉を紡いでいけたらと思います。「階段」という言葉は、最初の目印ではありますが、お前が世界で唯一無二の階段なんだといってもらえるのを、待っているということですね。
谷川さんと最後にご一緒したのはコロナ禍での対談でしたが、感覚の豊かさとともに、論理的な人でもあるなあと感じました。日本語を、これ以上自在に扱える人はいないと思います。対談をまとめた本の冒頭に「俵の中身」という詩を書き下ろしていただいたのが、宝物です。「あなたは、普通に、あなたの大好きな日本語と息子を大切にしていけばよい」といってもらえたように思います。
耳目に入る情報があふれた今、立ち戻りたい言葉

俳優•エッセイスト 美村里江さん
学生時代、「詩歌」は小説やエッセーと比べ、少々ハードルが高く感じていました。それが30代に入り、参考として改めて著名な詩人歌人の書籍にあたりだすと「谷川俊太郎すさまじき」という事実を目の当たりに。70年間最前線というだけで驚異的ですが、長年の軌跡をたどれる『ベージュ』は特にその威力を感じやすかったと思います。
『ベージュ』に収録されている詩「蛇口」は、耳目に入る物事・情報にあふれた現代だけに、ときどき立ち戻りたい言葉です。役者は毎回役づくりの起点としての「本当の自分」というものを考えます。そのたびにいかに目や耳で吸収してきたものが頭と心を占めていて、本当の自分の“地の色”が不確かであるかを痛感します。役者業にかぎらず、耳目経由のにぎやかな情報に惑わされずに「本当の自分」を探し当てられたら、そしてその自分と意見交換して二人三脚で生きることができたら、なにやら幸せな人生になりそうな気がします。
谷川さんはお若いころのエネルギッシュな感じも素敵ですが、晩年の作品やお人柄が特に好きです。知識も経験も膨大であるのに、なお、軽やか。しかし安易にポジティブ・全肯定というわけではなく、世界に対する個人的な摩擦力をもち続けている。どうしたらあんなふうに年を重ねられるのか、考えながら人生を過ごしてみたいと思います。
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