【大人の「ChatGPT」入門 】まずは知ることから始めよう!大人の「Chat GPT」Q&A

「何ができて何ができない?」「いくらかかる?」「注意点は?」など、ビギナーが気になるあれこれに、専門家の安達さんが回答!

教えてくれたのは…

webマーケティング コンサルタント 安達恵利子さん

webマーケティング コンサルタント 安達恵利子さん

インターネットビジネスに20年以上携わり、セミナーや企業研修などで講師としても活躍。わかりやすい説明に定評があり、『はじめての生成AI ChatGPT「超」活用術』(ソーテック社)などの著書も好評。

Q.ChatGPT、いったいどんなことができる?

A.文章作成に情報収集、アイデア提案など幅広く活用できます

無料版でも下記の機能など、できることは多数。チャットで指示した特定の目的をAIが自律的に実行してくれるエージェントモード(有料版で利用可能)という機能が新たに追加されるなど、今後もできることが増えるはずです。

ChatGPTの主な機能

①文章・文書作成
メール・SNS・ブログ文、案内文、スピーチ原稿などの作成

②文章の要約・リライト・言い換え
長文の要約、わかりやすい文章への書き直し、添削など

③翻訳・語学サポート
日本語⇔英語だけでなく多言語に対応

④アイデア出し・ブレスト支援
企画案、キャッチコピー、旅行プランやレシピ案などの提案

⑤リサーチ・情報整理
調べもののサポート。学習データは、無料版では’21年まで、有料版では’23年10月までの情報だが、自らweb検索し、最新情報も収集してくれる

⑥画像生成
指定したキーワードに基づいてイラストや写真風画像を作成

⑦ファイル読み込み・要約
アップロードしたPDFやExcelなどのファイルの内容整理、要約、分析、表やグラフなどの作成

Q.ChatGPTでできないことは?

A.’25年8月現在は決済行為や位置情報を利用したサービスは制限があります

システム上決済行為やGPSと連動したサービス、外部サービスとの完全な連携はまだ限定的です。専門分野の情報提供は正確性が万全ではなく、注意が必要。規約上、個人情報の収集、有害なコンテンツの生成、他者の権利を侵害する行為などもできません。

ChatGPTでできないこと

①実際の予約や購入などの「決済行為」
「新幹線のチケットを買って」「ホテルを予約して」などには対応できない(※有料版のエージェントモードなら操作補助は可能だが、確定や支払いは自分で行う必要がある)

②特定の個人の情報を知ること
有名人をはじめ個人のプライベートな情報は聞かれても答えない

③位置情報を使った現在地連動サービス
「この場所から一番近いレストランは?」などに対応するGPS連動型サービスは不可

④LINE・メール・SNSなど、外部サービスへの自動投稿・自動送信
「このメッセージを友だちにLINEで送って」などには対応できない(※有料版のエージェントモードならGmail等の操作補助は可能だが、最終送信は手動)

⑤完全な事実保証、専門的な正確性の保証
特に医療・法律・税金・金融などの分野では誤情報のリスクがある

Q.どうやって利用するの?

A.パソコンならサイトにアクセスするだけで利用できます

スマホに公式アプリ「ChatGPT」をダウンロードする方法と、パソコンのインターネットブラウザで公式サイト(https://chat.openai.com/)にアクセスする方法があります。どちらも次の手順で始められます。
❶アカウントを作成(メールアドレスと生年月日を入力し、パスワードを設定)。Google、Microsoft、Appleのアカウントでログインも可能。
❷無料プランまたは月額20ドル(約3000円)の有料プラン(ChatGPT Plus)を選択(月額200ドルのChatGPT Proもあり)。前者は基本的な機能に限られ、回線の混雑時には使いにくくなることも。後者は音声でのやりとりや画像生成などがスムーズに使え、メッセージや画像アップロード回数の制限もゆるやかで快適。機能が充実しているのが特徴です。

Q.誤情報が多いというウワサも聞くけれど……

A.医療、法律、投資などは、自分で事実確認を

以前に比べると誤情報は減りましたが、100%正しいとはいえませんし、実際は存在しない情報を正しいことのように答える場合もあります。特に医療、法律、投資、税金、統計データ、歴史的事実などの分野は要注意。より確実な情報を得るには、出典元をたずねたり、「わからないことは答えないで」と伝えるなどの工夫が必要。また、重要な情報については、自身でほかの情報源でも確認するようにしてください。

Q.トラブル回避のための心構えは?

A.個人情報や機密情報は入力しないこと

ChatGPTは、ユーザーとの会話内容がAIの改良に活用されることがありますが、個人情報が学習に使われることはなく、コンプライアンスや公序良俗に反することは聞かれても答えないよう設計されています。ただし、万が一に備えて、個人情報や会社の機密情報は入力しないようにしましょう。

個人情報や機密情報は入力しないこと
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