子供に「負の遺産」を残さないためには、どんな準備が必要? 読者のお金の疑問にプロがお答え

年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「お金」のこと。「今さら?」「でも、実は気になっていて……」という、読者から寄せられた疑問に、確定拠出年金アナリストの大江加代さんが明快にアンサー。

答えてくれたのは

確定拠出年金アナリスト 大江加代さん

確定拠出年金アナリスト 大江加代さん

おおえ かよ●’67年生まれ。著書に『新NISAとiDeCoで資産倍増 人生100年時代の新しいお金の増やし方』(日経BP)などがある。監修を手がけた『改訂版 知らないと損する年金の真実』(大江英樹・ワニブックスPLUS新書)が12月9日に発売予定。

Q.子供に「負の遺産」を残さないためには、どんな準備をしておけばよいでしょうか。

(ゆーさん)

A.残す、残さないは、自分たちの代でカタをつけておく

遺産の前に「大学の学費までは」「結婚式にはいくら出す」など、今後のお金の方針を決めて、子供たちに伝えておくのが大事。

あとは大きな借金をせず、いわゆる“負動産”など困らせそうなものは自分たちの代で処分。本当の負の遺産なら相続放棄も可能です。

Q.お金のことはすべて夫に任せて しまっているので、自分では把握できていません。

(sallyさん)

A.毎月の家計と今後の収支を確認。いざというときの財産管理知識

毎月の家計の収支は把握できていますか? まずそれを把握して、そのあと、年金を含めて今後の生活を、どこからの収入で手当てする想定なのか聞いておきましょう。

今はご主人任せでも、将来、遺族として対応や手続きができる程度の財産管理の知識は必要になります。

50代の「これからのお金」を考える 大江加代さん

Q.個人事業主なので、会社員のかたよりも年金額が少ないのですが、どういう準備をしておくといいですか?

(RIRIさん)

A.年金の繰下げ受給を検討し、その間の必要資金をiDeCoなどの投資で補う

公的年金の受給を繰り下げると、より多い年金額を終身で受け取れるので、例えば75歳までの生活の資金手当てを今からやっておきましょう。

個人事業主の場合、iDeCoの掛け金の上限額が会社員や公務員に比べて多いので、それを活用するのがおすすめです。

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