【大人の「ChatGPT」入門 】答えの質は“質問の仕方”で変わる!? ChatGPTへの「上手な」質問の7大秘訣とは?

ユーザーの聞き方しだいで返ってくる答えが大きく変わるChatGPT。自分が求める答えにすばやくたどりつくための7大秘訣とは?

教えてくれたのは…

webマーケティング コンサルタント 安達恵利子さん

webマーケティング コンサルタント 安達恵利子さん

インターネットビジネスに20年以上携わり、セミナーや企業研修などで講師としても活躍。わかりやすい説明に定評があり、『はじめての生成AI ChatGPT「超」活用術』(ソーテック社)などの著書も好評。

〈秘訣1〉数字やエリアを絞り込むなど、条件をより細かく

「あいまいな聞き方にはあいまいな返答しかしないので、質問は具体的に。例えば旅行なら、目的や制約、場所、時期、予算など、数字をあげながら聞くのがベター。条件が細かいほど、適切な答えが返ってきます」(安達さん、以下同)

例えば…
50代女性2人で9月2泊3日。関西発で行ける、静かで落ち着いた温泉地で、客室露天風呂つきの宿が希望です。予算は交通費込みでひとり8万円以内。地元食材の和食が楽しめるところを教えてください

〈秘訣2〉「旅行ガイドとして」など役割を与える

「管理栄養士として」「旅行ガイドとして」などと役割を与えると、より専門的で具体的な回答が得られる。同時に複数の役割を与えてもOK。「『専門家と初心者の対話形式で』など、ユーザーの役割を設定するのも一案です」。

例えば…
あなたは時短レシピが得意で、管理栄養士の資格ももつ料理家です。豚の薄切り肉と玉ねぎ、にんじん、アスパラを使って、20分以内で作れる料理を教えてください。ダイエット中の50代女性におすすめのメニューが希望です

〈秘訣3〉「個条書きで」「短めに」など回答形式を伝える

「聞きたい内容だけでなく、どんな形式で回答してほしいかも指示するのがおすすめ。『100文字以内で』『材料リストと調理手順を個条書きで』『比較表で示して』などと具体的に指示すれば、より理想の答えに近づきます」

例えば…
ChatGPTとは何か、簡潔に100字以内にまとめてください

お互いに呼び名をつけることも可能。「〇〇さん、がんばってくださいね」などと返ってきて、親近感がアップ

お互いに呼び名をつけることも可能。「〇〇さん、がんばってくださいね」などと返ってきて、親近感がアップ

〈秘訣4〉一度のやりとりで終わりにせず、追加でリクエストする

「ChatGPTは、会話を通じてともに答えを探すパートナー。一度の質問で理想の答えが返ってくるとはかぎらないので、『もっと詳しく』などと追加で質問を。会話を重ねるうちに、ユーザーの好みや志向を把握するようになります」

例えば…
「もっと詳しくほかに例は?もう少し優しい言葉で

〈秘訣5〉どう聞いてよいかわからないときは逆質問を

初心者は効果的な質問が思い浮かばないことも多々。「そんなときは『こういうことを知りたいので、答えを出すのに必要なことを私に聞いて』などと、ChatGPTに質問しましょう。答えるうちに、知りたいことにたどりつきます」。

例えば…
キャリアプランについて相談したいのですが、何から聞いたらいいかわからないので、私に質問してください

〈秘訣6〉ひとつのチャットはひとつのテーマに絞る

違うテーマを同じチャット内で展開すると、前のテーマの情報が新たなテーマの回答に影響する場合もあるので要注意。「“質問はひとつずつ”も基本。1回に複数の質問をすると、どれに重点を置いて回答すべきか迷ってしまいます」。

〈秘訣7〉ポジティブな問いかけを心がける

「ChatGPTの回答に対して『ありがとう』『役立った』と前向きな声がけをすると、『こういう回答を求めているのか』と学習し、次に生かそうとします」。逆に否定的な言葉はChatGPTを警戒させ、無難な答えになるなどの危険性も。

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