初開催時に、コムデギャルソンの似合うチャーミングなギャラリーオーナー、チョ・ウンスクさんのまるで博物館のようにアートを配した自宅にもお邪魔しました。さらには慶尚南道の貴族の伝統家屋をリノベーションした素晴らしい宿に泊まり、安東など名所を訪ねる遠足も企画してくださり、韓国のおもてなしと美に触れ感動、今でも大切な思い出です。
「カンナムのチョンダムドン、この空間や人の暮らしに合うかな、と思って今回はモノトーンをテーマにしてみたんです」と辻さん。使い方の提案として、テーブルセッティングも展示しています。ギャラリーオーナーと意見を交わし、完成する個展はいつも自由で独創的。毎回新しい発見があります。辻さんはオープニング前日の準備中、ドラマ「秘密の森」で話題となった映画女優ぺ・ドゥナさんにも遭遇したとか。さすがセレブの街、チョンダムドンです。
花瓶にもちょうどいいピッチャーも、前回人気を博し追加でいくつも吹いたそう。こちらではマッコリを入れるのに重宝するのだとか。今回も美しいマダム達が続々と到着のオープニングレセプションでは、宮廷料理を学び、日本でも著書がいつくもある崔智恩(チェ・ジウン)さんの見目麗しい料理が白磁に盛られ振舞われました。「この美味しい料理目当てのゲストも多いはず(笑)」と辻さん。もちろん、この静謐な空間と相性のいいモノトーンの作品も好評でした。
ギャラリーは、高級百貨店新世界のラグジュアリーなスーパーマーケットやセレクトショップのあるSSGフードマーケットのすぐ近くなので、ソウル旅行の予定のある方々はぜひ!また、6月には、自身の金沢のギャラリーでも50色ほどのカラフルな作品を披露、7月には表参道スパイラルのCallで個展が開催される予定です。