「いつか郷里に恩返しをし、和久傳ノ森での取り組みが京丹後に足を運んでいただくきっかけのひとつとなれば」という大女将の思いがあって10年前に久美浜町に工房を設立し、8000坪の土地に約3万本の苗木を植樹。この森の中に、昨年新しい取り組みとして『森の中の家 安野光雅館』、工房レストラン『wakuden MORI』を設け、無農薬栽培の野菜やフルーツがすくすく育つ果樹園や畑、工房も公開している。
「人柄を感じさせるものづくりや、安野さんの豊かさからくる柔らかさや優しさにあふれる作品に触れ、心も体も元気になりました。丹後の土地にしっかり根を張る暮らしは日常なのだけれども、どこにでもある日常ではない。許容力があって、ピュアで、ゆるやかなのが素敵」と狐野さん。