疲れているのは体じゃなく「脳」! アラフィー世代が注意したい“脳疲労”とは?

日々の疲労感にお悩みを感じているアラフィー女性も多いのでは? 実はその原因は脳にあるかも! 脳の老化にもつながるという“脳疲労”をためないアドバイスを、専門医がお教えします。

加齢で疲れやすくなるのは自律神経にも一因が

脳疲労との関係で見逃せないのは、加齢による自律神経の機能低下。

「自律神経のパフォーマンスは、年齢が進むと男女とも確実に下がります(下グラフ)。それなのに、若いころのペースでがんばるのは脳疲労をためるもと。また、女性の場合は更年期障害の影響もあります。

交感神経と副交感神経のバランスがくずれ、集中したいときに集中できなかったり、リラックスしたいときにリラックスできなくなったりする、自律神経失調症が起きやすい。」
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加齢による自律神経の機能低下は、実は筋肉量の低下よりも大幅なもの。若いころのような生活・行動が徐々につらくなるのはこのせいで、無理を続けると、脳疲労がたまることに。

一度低下した自律神経機能の回復はむずかしいので、日々質のよい睡眠を心がけ、疲労回復に努めよう。

自律神経に優しい生活で脳疲労をためない!

睡眠時も注意が必要。
「更年期には女性ホルモン分泌量の低下によってのどの筋肉がゆるみがちになり、女性もいびきをかきやすくなります。女性のいびきは男性に比べれば音は小さめ。しかし女性は肺活量が少なく、男性よりも脳の酸欠状態になりやすいのです」

ただでさえ自律神経のキャパが減っているのに、夜も眠れなくなるなんて……。

「日中の活動で酸化した脳細胞を修復する唯一の方法は、その日の夜にしっかり睡眠をとることです。脳疲労が“疲れ”のうちは睡眠で回復できますが、それが修復不可能な“サビ”になるのが老化。脳が老化すると脳梗塞や心疾患などの生活習慣病発症のリスクにつながりますから、日々の睡眠の質を高めて、しっかり脳を休めましょう」

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