【お墓の継承】少子化の今、親と自分のお墓はどうする?【5大家族問題・解決のヒント】

50代が直面する「親の介護」「相続」「お墓の承継」「子どもとの関係」「夫婦のこれから」の5大悩みにフィーチャー。どう考え、どう行動すれば心が軽くなるのかをそれぞれの専門家がアドバイス。今回は、少子化が進む今、代々の図式が崩れつつある「お墓の継承」についてお答え。

お墓の承続

「どのお墓に誰と入るかは、個人の自由です」――第一生命経済研究所主席研究員・小谷みどりさん

家墓の歴史はせいぜい70年ほどです
日本に普及しているのは、「○○家之墓」という家墓。先祖代々の墓を子どもが守り、次の代に引き継ぐという意識は、エクラ世代にも根強い。とはいえ、少子化が進む今、その図式はくずれつつある。現に、「ひとり娘の私が嫁いでしまったので、実家のお墓を継ぐ人がいない」「子どもがいないから、自分の代で途絶えてしまう」といった声が寄せられた。なかには、「墓じまいすることになり、ご先祖さまに申しわけない」という人も! 「継ぐべきなのに、継げない」という思いが、エクラ世代を苦しめているわけだけれど……。

「家墓の形式が広まったのは、ここ70年くらい。それ以前は、個々に埋葬されていました。先祖代々の墓などといいますが、せいぜい3、4代前まででしょう」と、死生学や葬送学の研究を専門とする小谷みどりさんは、指摘する。ということは、70年ほど前は、「先祖のお墓を守る」という考え方自体なかったことに?「読者の親たちは、すでに家墓が定着していた世代なので、『お墓は子孫が継ぎ、絶やしてはいけないもの』と、思い込んでいるかもしれません。その親の考え方が、皆さんにとっても“常識”になっているのでしょうね。でも実は、お墓の承継者に決まりはないんですよ。長男でも次男でも、嫁いだ娘でも、甥や姪であってもかまわないのです。いろいろな条件はありますが、友人や知人が承継することも可能。さらにいえば、『お墓は家族で入るもの』というルールもありません。どのお墓に、誰と入るかは、個人の自由なんですよ」
【お墓の継承】少子化の今、親と自分のお墓はどうする?【5大家族問題・解決のヒント】_1_1
 墓地によっては、「使用者から見て6親等以内の血族または3親等以内の姻族までしか納骨できない」といったルールを設けているが、それはごく一部。最近は、血縁関係を超えて、さまざまな人が一緒に納骨される、「合祀墓(ごうしぼ)」が増えており、友人や仲間とお墓を建て、一緒に入る人も珍しくない。

「お墓のあり方は、時代によって変わります。それを踏まえたうえで、自分たち家族にとってのお墓の意義やあり方を、改めて考えてみてはいかがでしょう」
教えてくれたのは……
こたに みどり●著書『お墓どうしたら?事典 お墓をめぐるあらゆる問題で悩んだら最初に読む本』(つちや書店)や講演会で活躍。

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