庭の眺めとさわやかなお薄に癒される「兼六園・時雨亭」【黒田知永子、夏ならではの金沢】

春夏秋冬、毎年のように金沢を訪れている黒田知永子さんが、日本の夏の“涼”を探しに金沢を散策。座敷からの庭の眺めと、さわやかなお薄が癒しのひとときを演出する「兼六園・時雨亭」をご紹介します。

古都に受け継がれる“涼”を探しに。

黒田知永子
ブラウス¥85,000・スカート¥79,000 /ドゥロワー 丸の内店(ドゥロワー) ピアス/私物
金沢は夏も好(よ)し。

すがすがしい露地に見つける草花の清楚なたたずまい、濃い緑、清らかな水辺をわたってくる夕風の心地よさ。ここには日本の夏の涼がある。

春夏秋冬、毎年のように金沢を訪ねている黒田さんは、「石畳の道に古い土塀や板塀、格子戸には暖簾がかかって。中に入るとちょっと薄暗くひんやりと感じる町家……。街の色がシックで、視覚的に涼しげなのがいいですね。人通りの少ない裏道を歩くと、思いがけない夏の風景に出会えるのもこの街の魅力。加賀百万石の歴史と美意識がかいま見られ、かっこいいなあと思わされます」と話す。

加賀野菜、日本海の幸には夏に旬を迎えるものもあり、九谷焼にガラス、竹や漆などこの地の作家の器でいただく目にも舌にも美味な味覚も大きな楽しみだ。

日本の夏を満喫できる、大人の感性に響く金沢へ。
兼六園・時雨亭
藩政期には別の場所にあり、明治初期に取り壊されたが、平成12(2000)年3月、現在地に再現された。兼六園の散策のひと休みにはこちらがおすすめ。座敷からの庭の眺めとさわやかなお薄に、ホッと癒される。

【DATA】

金沢市兼六町1の5 ☎076・232・8841 9:00~16:30(12:00〜13:00は清掃のため呈茶は休み。最終受付16:00) ㊡12/29〜1/3 抹茶(オリジナル生菓子つき)¥720、煎茶(和菓子つき)¥310 ※ともに税込 www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa

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