障壁画を見る日のお昼。

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10月号の京都特集では、令和元年のこの秋拝観可能な障壁画についてまとめています。江戸時代の作品が置かれた空間で、その絵と同じ空気を吸いながら、目で触れるように鑑賞できるのは何ともありがたいこと。しかもそれをハシゴで楽しめてしまうのが、京都のすごさです。

写真1枚目は聖護院門跡宸殿の「鶴の間」。公開は9/21〜12/8です(拝観休止日はHPでご確認ください)。このお部屋は撮影禁止ですが、宸殿「上段の間」「二之間」「三之間」のみ廊下から撮影できるそう。

この部分では、二羽の鶴が外へ向かって飛んでいくように描かれていて印象的です。よく見るとお腹とお腹を突き合わせていて、フィギュアスケートのペア演技みたい。さらに、鶴だけでなく、畔をかたちづくる太い線にも注目を。一見するとヨタヨタなようですが、よくコントロールされていて、実際の描きぶりが想像できる"生々しさ"がいい感じ。ちなみに、この「鶴の間」の北面にあった部分が玄関正面に移され、現在に至っています。

さて、襖絵のことで頭がいっぱいの日のお昼は、衣笠丼がおすすめです。たいていの食堂にあり、さほど待たない上、ご飯の白、卵の黄色、おねぎの緑、おあげさんのきつね色というカラーリングが紙本金地濃彩の配色に近く、食事どきも集中が途切れません。

写真2枚目の衣笠丼は、西賀茂にある正伝寺近くのお蕎麦屋さんのもの。デヴィッド・ボウイも愛した静寂の庭園で(3枚目)グゥと鳴らないよう、エネルギー補給も大切に。
(編集B)

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