新店が続々登場!この秋行くべき「京都の和食店」 五選

秋の京都旅には美味しい料理も欠かせません。関西在住の食いしんぼうライターが教える、知っておきたい京都の新店をご紹介!人気店の新展開をはじめ、店主の個性が光るお店が増えています。

3.生肉もタンシチューも絶品。伝説の味を受け継ぐ、新鋭の肉割烹

「京洛肉料理 かなえ」

京都で肉といえば牛肉のこと。和洋さまざまな肉料理が楽しめるが、ここ『かなえ』は京都人がこよなく愛する祇園の肉割烹『安参』の流れをくむお店。創業者の曾孫にあたる榊原善史さんが同店での修業を経て昨年開店し、屋号の一部は尊敬する「京洛肉料理 いっしん」の大将から譲り受けた。

一品とコースがあり、メニューは黒毛和牛の造り、焼き物、煮込みなど、肉づくし。ロースは一頭分、タンは丸ごと一本仕入れ、肉本来の味を引き立てる絶妙なアレンジを加えている。

「幼いころから見てきた祖父の仕事をベースに、自分らしさも大事にしています」。タンの造りは醤油のかわりに甘く炊いた昆布の佃煮を合わせ、安参仕込みのシチューにはバターをトッピング。伝説の味を知る地元の肉好きたちの胃袋をつかむ、ひと工夫が光る。
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手切りしたロース肉の「すき焼き」¥2,500。割下をからめながら焼き、食べごろに卵黄をつけて味わう
「タン刺し」は甘味があって軟らかいタンの根元の部分を使用。赤身やミノの湯引きなども含めた4種類の刺身、牛しゃぶや自家製塩昆布をのせた小丼のセットで¥5,000。コースにも刺身4種類がつく 
安参の味を受け継ぐ「タンシチュー」にはバターを一片のせてまろやかな味わいにアレンジ。¥2,500
飲食店が集まる木屋町通のビルの奥に昨年11月オープン。店名は奥さんの名前で、20代半ばの夫婦で店を切り盛りしている
☎075・256・5220
京都市中京区上木屋町通御池上ル上樵木町500の5
ア・カーザ木屋町1F
18:00~22:00(LO)㊡木曜
カウンター8席、テーブル8席
予約がベター
コース¥8,000~、焼きロース1貫¥900、白センマイ¥1,000
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