選んだのは「ジャック・ラセーニュ ブラン・ド・ブラン レ・ヴィーニュ・ド・モングー NV」。気鋭の生産者、エマニュエル・ラセーニュ氏がシャンパーニュ地方の南に位置するモングー村で造る“知る人ぞ知る”シャンパーニュだ。モングー村はシャルドネの名産地で、柔らかで厚みのある酸味が特徴。ブルゴーニュの白のようなニュアンスがあるので、ここはあえてブルゴーニュグラスで。レモンやグレープフルーツ、白い花などのアロマティックな香りが立ちのぼり、その幸福感にうっとり。
実はこのラセーニュ氏、かなりアーティスティックで自由な発想の持ち主。多くのシャンパーニュメゾンが伝統を重んじた安定感のある味を生み出す中、彼は「大切にしたいのはモングーのテロワール。ブドウのできは毎年違うから、毎年同じ味になるとはかぎらない。時には銘柄の名前を変えてしまうことだってあるよ」と笑顔を見せる。自由な造りながら、その味は著名なワイン評論家をうならせるほどハイレベルなのだ。“新しい風”を感じさせるシャンパーニュは、心を膨らませ、活力を与えてくれる。華やぎの季節、大切な人と乾杯するのは、これに決まり!