【50代皮膚のできもの】年齢を重ねると増える”できもの” 。イボ・ほくろ…この”できもの”放っておいて大丈夫?
ほくろが大きくなってきたり、体にイボができたり…。アラフィー世代になるとなぜか増えるのが”できもの”。年齢を重ねるにつれ、できものができやすくなる理由とは?この”できもの”の正体は?治療法は?そんな疑問や悩みについて専門家の先生にお話しを伺いました。
教えてくれたのは…
銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子先生
医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。皮膚疾患から美容皮膚科まで幅広く診療。著書『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)が話題。
日本医科大学武蔵小杉病院 桑原大彰先生
日本医科大学形成外科講師。医学博士。形成外科専門医。フィンランドにて皮膚腫瘍や軟部腫瘍の再建を学び、帰国後現職。現在、同病院形成外科にて皮膚腫瘍外来を担当。
① 少し隆起した肌色、茶色、黒色のイボ「脂漏性角化症」
皮膚の表面にできる代表的なできものの一つ、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は、少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴。良性腫瘍なので必ず治療の必要はないものの、見た目が気になる場合の治療法や、とても似ていて間違いやすい“皮膚がん”との見分け方を専門医に伺いました。
頭や顔など日光が当たる部位にできやすい少し隆起した肌色、茶色、黒色のイボ
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
「脂漏性角化症は表皮の良性腫瘍の一種。老人性イボともいわれ、老化現象のひとつですが、体質によっては20代ごろから徐々に増えてくることも。少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴で、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。頭や顔、首、手の甲など手のひらを除くあらゆる部分にできます。遺伝的素因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、特に日光に当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲によく見られます。最初は1~2㎜程度と小さいのですが、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3㎝ほどになることもあります。良性腫瘍なので必ずしも治療の必要はありませんが、顔や手の甲などにできて見た目が気になる場合や、髪をとく際に引っかかるなど生活に支障をきたす場合に治療を受ける人が多いようです」(慶田先生)
《特徴》
【できる位置】
顔、頭、体幹
頭、顔~首、手の甲、体幹など手のひらや足の裏を除くあらゆる部分にできる。特に、日光が当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲にできやすい。
【色】
肌色、茶色、黒
色は、肌色や薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。大きさは1~2㎜の小さなものから、2~3㎝ほどのものまである。
《治療法》
●治療法1●
CO2レーザー
「CO2レーザーで脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法。傷はごく浅く、出血もないので傷あとをほぼ残さず治せます。局所麻酔をして行います」(慶田先生)
●治療法2●
液体窒素による凍結療法
「液体窒素で凍結させ、脂漏性角化症の組織を物理的に破砕する方法。麻酔や手術は不要ですが、色素沈着が残りやすく、一度でとれないことが多いので美容的にはあまりおすすめできません」(慶田先生)
●治療法3●
手術
「脂漏性角化症でも大きいものや、皮膚がんの疑いがあるものは、手術で切除することがあります。切除して病理組織診断を行うことで、正確な診断ができます」(桑原先生)
《Q&A》
Q.「CO2レーザー治療をしても、再発することはありますか?」
A.「再発は少ないですが、脂漏性角化症が大きくて治療でとり残しがあったりすると、再発する場合もあります」(慶田先生)
Q.「放っておいたら、大きくなりますか?」
A.「大きくなっていきます。7~8㎜を超えた場合、CO2レーザーで一度にとると傷あとが残りやすいので少しずつとる必要があります」(慶田先生)
とても似ていて見分けづらいがんの話
ほくろなどと間違えやすい皮膚がんの見分け方を、慶田先生、桑原先生のお話をもとにまとめました。
ほくろなどと間違えやすいので注意が必要
できものだと思っていたら皮膚がんだったということは少なからずあるので要注意。皮膚がんにはさまざまな種類があり、なかでも特に頻度が高いのが基底細胞がん。ほかにも悪性黒色腫(メラノーマ)や、皮膚がんの前段階の日光角化症などがある。早期治療をすれば完治が望めるが、ほくろやシミなどと間違えて見落としやすいので、皮膚科専門医の診察を受けることが大切。下のような症状があったら一度診察を受けて。
皮膚がんの見分け方
●ものすごく黒い
ほくろは色が均一なのに対し、皮膚がんの場合は色にムラがあったり、ものすごく黒かったりするのが特徴。
●ひきつれている感じがする
皮膚がんの場合、その部分の皮膚がひきつれているような感じがすることがある。
●境界線があいまい
色素斑の輪郭がギザギザになっていて境界線があいまいだったり、色がにじみ出していたりしたら皮膚がんの可能性あり。
●急激に大きくなる
小さかった色素斑が短期間で急激に大きくなったら要注意。特に直径が6㎜以上になったら皮膚科に受診を。
●左右非対称
ほくろのように左右対称でなく、皮膚がんは、左右非対称のことが多い。
●くずれて潰瘍になる
色素斑がくずれて潰瘍になっていたり、じゅくじゅくした感じがあったり、痛みやかゆみがあったら皮膚がんが疑われる。
【基底細胞がん】
皮膚の表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがん。80%以上が顔に見られ、特に鼻まわりなど顔の中央に多く、原因には紫外線の関与が疑われている。初期は小さな黒い斑点なので、ほくろと間違いがち。転移することは少なく、手術で切除しきれれば完治することも多い。
【悪性黒色腫】
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニンをつくるメラノサイトという細胞ががん化したもの。皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴で、日本人では脚や足の裏に最も多く、次に頭、顔、首に多く見られる。早期に手術して完全に切除すれば完治するが、真皮内に浸潤すると化学療法も必要で予後不良。
② しだいに大きく、膨らんでくる「色素性母斑(ほくろ)」
母斑細胞という細胞が皮膚で増殖してできる「色素性母斑(ほくろ)」。その形態も皮膚の深さやメラニン色素の量によって異なるそう。加齢とともに起こりうるほくろの形態の変化や、気になる場合の治療法を専門医がお教えします。
年齢を重ねるにつれ、大きくなったり、膨らんできたりと、目立ちやすくなる
色素性母斑(ほくろ)
「母斑細胞という細胞が皮膚で増殖したものが色素性母斑、いわゆるほくろです。メラニン色素をつくる働きをもち、増殖する皮膚の深さやメラニン色素の量によってほくろの形態は異なり、黒や褐色の平らなものや、盛り上がったイボのようなものまでさまざま。子供のころからできる場合も、大人になってからできる場合もあり、しだいに大きくなったり、膨らんでいくことがあります。色は時間の経過とともに抜けていき、肌色に近くなっていくことが多いです。良性のものなので放っておいてかまいませんが、気になるならCO2レーザーや手術で切除可能。顔にほくろが多いと色黒に見えますが、切除することで色白に見えるという利点も」(慶田先生)
アラフィーになると…
・大きくなる
・膨らんでくる
・色素が抜けて白くなる
・膨らんでくる
・色素が抜けて白くなる
「加齢とともに母斑細胞の数が増え、ほくろが大きくなってきたり、膨らんでくることがあります。また、メラニン色素が減って色が薄くなり、肌色に近くなることも。肌色の出ぼくろは、ほくろの最終形といえます」(慶田先生)
《治療法》
●治療法1●
CO2レーザー
「CO2レーザーでほくろを蒸散させ切除します。ほくろは深く入り込んでいるので数回の処置が必要な場合も。小さいうちにとると傷あとが目立ちません。6㎜以上のものは2〜4分割して段階的に切除します」(慶田先生)
●治療法2●
手術
「大きなほくろや、皮膚がんの可能性がある場合は、メスで切除して縫合する手術を行います。CO2レーザーより傷は長くなりますが、とり残しがないのがメリット」(桑原先生)
《Q&A》
Q.「足の裏のほくろって、よくないんですか?」
A.「足裏のほくろは悪性のものではないことがほとんどですが、悪性黒色腫の場合もあるので、前記事にある「皮膚がんの見分け方」を参考に、疑わしい症状があれば早めに受診を」(慶田先生)
③ ポツポツとした白い粒状の「稗粒腫(ひりゅうしゅ)」
稗のような白い粒状の「稗粒腫(ひりゅうしゅ)」は、まぶたなど目のまわりにできやすいのが特徴。気になる場合の治療法を専門医がお教え。
目のまわりにできることが多いポツポツとした白い小さな粒状の良性腫瘍
稗粒腫(ひりゅうしゅ)
「真皮内にできる1~2㎜以内のケラチン物質や細い毛が入った袋状の良性腫瘍で、女性に多く見られます。稗(ひえ)のような白い小さな粒状で、多数できることもあり、多い例では数十個以上できていたケースもあります。まぶたにできることが多いほか、頰、額、陰部にも発生。生まれつき稗粒腫がある場合もありますが、水疱症などの皮膚がはがれるような疾患や、傷などの治癒の過程でできることもあります。真皮の浅い部分にできた袋状の腫瘍なので、皮膚科で注射針やCO2レーザーで穴をあけて、中の白いかたまりを取り出せばきれいになります」(慶田先生)
稗粒種は、まぶたなど目のまわりにできやすいのが特徴。まぶたをこすったり引っかいたりしたときの刺激が原因でできやすい
《治療法》
●治療法1●
針を刺す
「注射針で小さく穴をあけ、中の白い角質を圧出する方法。小さいものなら傷は1~2日で閉じ、きれいになります。自分で行うと傷あとが残るので必ず皮膚科で行って」(慶田先生)
●治療法2●
CO2レーザー
「針で稗粒種を取り除くと、角質をつくる袋が残り、再発することがありますが、CO2レーザーなら袋ごと角質のかたまりを取り除くので再発の心配がなく確実です」(慶田先生)
④ 手首の関節などにできる腫瘍「ガングリオン」
ホクロやイボなど、アラフィー世代になるとなぜか増える“できもの”について、専門医が詳しく解説。なかでもゼリー状の物質が詰まった腫瘤「ガングリオン」は、放っておくとしだいに大きくなって神経を圧迫し、身体に支障をきたす可能性も!?
手首の関節などにできる米粒大からピンポン玉大の腫瘍
ガングリオン
「中にゼリー状の物質が詰まった腫瘤がガングリオンです。手の甲側の親指のつけ根の手首の関節にできることが多いのですが、全身のどこにでも生じ、関節の周辺や腱鞘のある場所に米粒大からピンポン玉大の腫瘤ができます。触ると硬いのが特徴です。原因はわかっていませんが、関節を包む関節包から、関節の動きをなめらかにする関節液がガングリオンの袋に送られ、濃縮してゼリー状になることでできます。通常は無症状なことが多いですが、放っておくとしだいに大きくなり、神経を圧迫して、しびれや痛み、運動麻痺などを起こすことも。そのような場合や、見た目的に気になる場合は、手術で切除することができます」(桑原先生)
《特徴》
【できる位置】
親指のつけ根
「手の甲側の親指のつけ根の手首の関節にできることが最も多く、手のひら側の親指のつけ根の手首の関節や、足首や膝裏、肘、肩甲骨周辺にできることもあります」(桑原先生)。
【触った感じ】
硬い
「ガングリオンは、形は楕円形や円形で、触ると硬いことが多いですが、柔らかい場合もあります」(桑原先生)
《治療法》
●治療法●
手術
「ガングリオンは注射器で内容物を吸引して排出したり、ガングリオンに力を加えて押しつぶす治療法もありますが、再発するリスクが高いため、根治治療を望むのであれば、手術で切除します。全身麻酔で行うことがあり入院が必要な場合も」(桑原先生)
《Q&A》
Q.「腕の途中にできたものもガングリオンですか?」
A.「ガングリオンは手首など小さな関節にできることが多いので、腕の途中にできたものは脂肪腫など別のものの可能性大」(桑原先生)
Q.「手術で取り除いたあと、再発することはありますか?」
A.「ガングリオンは関節包から長い茎でつながっていることがほとんどで、手術で茎ごと摘出しないと再発しやすくなります」(桑原先生)
⑤ “脂肪のかたまり”とも呼ばれる良性腫瘍「粉瘤(アテローム)」
皮膚の下に袋状の構造物ができ、そこにアカや皮脂がたまることでできる「粉瘤(アテローム)」。特に不衛生になりやすい部分にできやすく、炎症を起こすと赤くなったり、強い痛みが出る場合も。詳しい特徴や治療法を専門医がお教えします。
皮膚の下に袋状の構造物ができ、そこにアカや皮脂がたまってできる腫瘍
粉瘤(アテローム)
「粉瘤はアテロームとも呼ばれる良性腫瘍で、皮膚科や形成外科以外の医師から“脂肪のかたまり”と呼ばれることもありますが、脂肪のかたまりではなく、皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚からはがれ落ちるはずのアカ(角質)や皮脂が、はがれ落ちずに袋の中にたまってしまうことでできます。体のどこにでもできますが、特に不衛生になりやすい部分にできやすく、男性はおしり、女性はわきやそけい部などにできやすい傾向が。やや盛り上がった数㎜から数㎝の半球状で、中央の開口部が黒い点として見えることがあり、強く圧迫すると臭くて粘り気のある角質が出てくることがあります。炎症を起こすと赤くなったり、強い痛みが出る場合も」(桑原先生)
皮膚の下に袋状の構造物ができ、アカ(角質)や皮脂が袋の中にたまってしまってできる。たまった角質や皮脂は袋の外には出られずどんどんたまり、時間とともに少しずつ大きくなっていく。しばしば中央に黒点状の開口部がある
《特徴》
【できる位置】
わき、そけい部
「女性はわきやそけい部に粉瘤ができやすく、これは脱毛の際に毛穴を傷つけて毛穴が閉じてしまい、老廃物が外に出られなくなることが要因と考えられます。拡大すると化膿性汗腺炎という難治性の病気に進展することがあるので早めに医療機関を受診しましょう」(桑原先生)
《治療法》
●治療法●
手術
「良性腫瘍なのでそのままでもかまいませんが、放っておくと感染を起こしたり、大きくなったりするので、ある程度の大きさになったら切除をするのがおすすめです。皮膚切開術といって、中の膿だけ出す方法もありますが、この方法だと袋は残っているため再発しやすいので、手術で粉瘤を袋ごと取り除くほうが確実。巨大なものでなければ局所麻酔の日帰り手術が可能です。ただし赤みや痛みがある場合は内容物を出すなど炎症をいったん落ち着かせてから待機的に治療をします」(桑原先生)
⑥ 背中、肩、首などにできる柔らかいできもの「脂肪腫」
背中や肩、首などにできることの多い柔らかいしこりの“脂肪腫”。徐々に大きくなっていくことが多く、背中など気づきにくい部分は20cmほどになってやっと気づくケースも。特徴や、気になる場合の治療法を専門医がお教えします。
背中や肩、首などに多く見られるこぶのような柔らかいできもの
脂肪腫
「脂肪腫は皮下の脂肪組織が増殖することによって生じる良性腫瘍で、皮膚の下にできるこぶのような柔らかいしこりです。全身のさまざまな部位にできますが、特によく見られるのが背中や肩、首で、次いで上腕、おしり、太ももなどに多く見られます。大きさは直径が数㎜のものから10㎝以上のものまであります。徐々に大きくなっていくことが多いのですが、背中など気づきにくい部分にできると、20㎝ほどにまでなってやっと気づくケースも。通常は痛みはありませんが、なかには痛みを伴う脂肪腫の類もあります。良性なのでそのままでも問題ありませんが、痛みが出たり、見た目的に気になる場合は手術で摘出します」(桑原先生)
脂肪腫は皮膚の下にあり、痛みもないので自分で気づきにくいことが多く、背中などの見づらい部分にできると20㎝大など、かなり大きくなってやっと気づくことも多い。手や足に多数できることも
《特徴》
【できる位置】
どこにでもできる
脂肪腫は全身どこにでもできるが、特に多いのが背中、肩、首。次いで、上腕、おしり、太ももなどに多い。顔や頭や下腿などにもできるが比較的まれなケース。
《治療法》
●治療法●
手術
「脂肪腫の治療は、手術で皮膚を切開し、脂肪腫を取り除く方法です。小さなものなら局所麻酔で日帰り手術が可能ですが、大きなものは、入院して全身麻酔による手術を行い、切除後に縫合します」(桑原先生)
《Q&A》
Q.「手術で切除したら再発しませんか?」
A.「とり残しなく切除すれば再発はほぼありません。ただ、脂肪腫ができやすい体質の人は別の部分にできることはあります」(桑原先生)
⑦ わき、額、まぶたなどにできる“できもの”のあれこれ
わきにできる「軟性線維腫」、体幹にできる「老人性血管腫」など、皮膚の表面にできるできものについて、専門医の慶田先生が詳しくご紹介。
軟性線維腫
【よくできるところ】
わき
「主に30代以降の成人に見られる肌色〜褐色の柔らかい良性腫瘍。肥満体型の人や女性に多く、わきの下、首、胸、そけい部など摩擦が多い部分にできやすいのが特徴。CO2レーザーや、液体窒素による凍結療法、医療用ハサミによる切除で治療できます」(慶田先生)
老人性血管腫
【よくできるところ】
体幹
「毛細血管が拡張、増殖してできる1~4㎜ほどの赤い良性腫瘍。平らなものや隆起したものがあり、胸、背中、おなかなど体幹にできやすく、顔、腕、足にも生じます。成人後に発症し、加齢とともに増えます。CO2レーザー、YAGレーザーなどで治療可能」(慶田先生)
老人性脂腺増殖症
【よくできるところ】
額
「額や頰、鼻など皮脂腺が発達している部分にできるニキビのように盛り上がった黄色や白の皮疹。高齢の男性に多く、大きさは2〜6㎜ほどで、1個できることも多発することもあります。皮脂腺が異常に増殖することが原因です。治療の必要はありませんが気になる場合はCO2レーザーや手術で切除できます」(慶田先生)
汗管腫
【よくできるところ】
まぶた
「汗を出すエクリン汗管が腫瘍性に増殖して生じます。まぶたやその周囲にできやすいほか、額、胸もと、首、腹部などにも発現。半米粒大ほどの黄色や肌色の粒々とした丘疹です。良性なので問題ありませんが、気になる場合はCO2レーザーや、高周波メスで汗腺を焼く方法などによって治療できます」(慶田先生)
日光角化症
【よくできるところ】
こめかみ
「日光(紫外線)によって生じる皮膚がんの早期の病変。こめかみや頰、鼻の頭などにできやすく、カサカサした赤いまだら状のシミのような状態です。皮膚がんに進展するので早めに手術や薬物療法、液体窒素による凍結療法などでの切除が必要です」(慶田先生)
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