-
【お墓どうする?】お墓の素朴な5つの疑問に専門家が回答!
介護や相続など、年を重ねるにつれて考えなくてはいけない問題が続々と増えてきます。その中のひとつに「お墓の問題」も含まれるのではないでしょうか。「自分たちのお墓はどうしよう!?」と思っても、わからないことばかり。そこで今回は、お墓に関する素朴な疑問について、専門家に聞いてみました。
【お墓どうする?】あなたにふさわしいのはどのタイプ?今、注目のお墓をプロが解説
シニア生活文化研究所所長 小谷みどりさん
第一生命経済研究所を経て、’19年から現職。著書に『お墓どうしたら?事典』(つちや書店)、『没イチ パートナーを亡くしてからの生き方』(新潮社)など。
鎌倉新書「いいお墓」担当 藤田吉雄さん
お墓の基礎知識から全国の墓地情報まで提供する、日本最大級のお墓検索サイト「いいお墓」(https://www.e-ohaka.com)担当。
友人とともに墓地ツアーに参加するエクラ世代も
ひと昔前までは、お墓=縦長の墓石に苗字を刻んだ家墓が一般的だった。ところが今は、ユニークな形状やメッセージを刻んだお墓が珍しくなくなり、樹木を墓標とする樹木葬や、屋内に遺骨を収納する納骨堂など、選択肢がぐっと増えた。
「お墓の種類が豊富になったこともあり、早い段階で、自分たちのお墓について検討するかたが増えています」と指摘するのは、お墓の情報を幅広く提供している「いいお墓」の藤田吉雄さん。
「昔は、必要に迫られて探しているかたのご相談が大半でしたが、ここ数年は、将来に備えて今から準備しておきたいというかたが目立ちます。特に、読者世代の女性からのお問い合わせが多いですね。女性のかたが、ご自分の人生の締めくくりについて、真剣に考えていらっしゃるような気がします。当社では、樹木葬や納骨堂など、いろいろなお墓を組み合わせたお墓見学ツアーを年に数回開催していますが、それに、女性のご友人と参加されるかたも珍しくありません。“墓友”という言葉もあるくらいです」
墓友!?それほどまで、お墓が気軽で、オープンな存在になっているとは! お墓で肝試しなどされていた時代を知る身としては、隔世の感がある。
「実際、樹木葬の墓地などは、たくさんの種類の花が植えられていて、さながら公園のようですしね。お参りにいらっしゃるかた自身も、癒されたり、リフレッシュできたりするようです」
心と時間に余裕があるうちに家族で話し合っておくと安心
樹木葬や納骨堂など、新しいお墓のかたちが支持されているとはいえ、それは大都市圏にかぎったこと。地方では、まだまだ伝統的な家墓が選ばれているのだろうと思いきや、「最近は、家墓を閉じて、納骨堂に引っ越しするケースも増えているんですよ」と、小谷さん。
「もともと土地に余裕がある地域では、広い区画に、大きくて立派な墓石を建てる家墓が主流でした。ということは、お供えするお花もそれなりに多くなければいけないですし、お掃除も手間がかかります。しかも、周辺に親族が住んでいたり、一族のお墓が隣接していたりで、まわりの目も気にしなければなりません。そうした負担から解放されたいと思う人が増えてきたのでしょう」
確かに、供花があがっていなかったり、お墓が汚れていたりしたら、ご近所から「あの家は、ご先祖さまをないがしろにしている」などと陰口をたたかれるのは、容易に想像できる。その点、納骨堂であれば、供花や掃除の心配はない。そもそも参拝したかどうかを周囲に知られること自体なさそうだ。
「立派な家墓が維持できたのは、世話をする遺族が多かったからこそ。少子化、核家族化がすすむ現代には、そぐわなくなってきているのでしょう。散骨したり、手元供養するなど、お墓をもたないという選択をする人が増えてきたのも、自然な流れだと感じます」(小谷さん)
もっとも、読者の親世代だと、昔ながらのお墓にこだわる人もいるだろう。その場合、お墓の成り立ちを説明することから始めるのが得策。正しく認識してもらったうえで、一緒に墓地の見学などをすれば、案外すんなりと受け入れてくれる可能性も。
「従来のしきたりに縛られず、現代に生きる私たちだからこそのベストなお墓を選んでほしいですね」(小谷さん)
「家族が亡くなると、葬儀や相続、家の片づけなど、お墓以外にもすべきことが多々あります。また、新たに購入するとなると、永代使用料や墓石代など多額の費用がかかるケースもありますし、毎年支払う管理料にしても、お墓の種類や墓地によって大きく変わってきますからね。遺族の負担を軽くするためにも、お墓のことは、家族で早めに話し合っておくのがおすすめです。時間と心に余裕があれば、じっくり検討することが可能。本人もご遺族も、きっと満足するお墓になると思いますよ」(藤田さん)
【購入したお墓の種類】
メディアで取り上げられるなど、数年前から注目を集めてきた樹木葬が、一般墓を抜いてトップに! 特に女性の支持が高いとか。すがすがしく、明るいイメージに加え、リーズナブルな価格も人気の理由。
【お墓選びで重視したことベスト5】
1位:お墓の種類 43.4%
2位:自宅から霊園までのアクセス 17.3%
3位:金額 16.3%
4位:ペットと一緒に入れる区画があること 5.0%
5位:園内の管理状況 3.6%
一般墓も、従来の和風タイプだけでなく、モダンなデザインのお墓が増え、樹木葬も、庭園型や公園型など複数種類があるためか、「お墓の種類」が1位に。昨年はランク外だった「ペットと一緒に」が4位に入ったのにも注目。
【永代供養墓を選ぶ理由】(複数回答)
新しくお墓を建てるケースでは「永代供養墓」を選ぶ人が急増。子供の有無にかかわらず、残された遺族に管理の面倒をかけたくないと考える人が多いよう。
-
【お墓どうする?】アラフィーが知っておきたい「そもそも“お墓”ってなんですか?」
少子高齢化による承継者問題をはじめ、ここ十数年でお墓をめぐる事情は大きく変化しています。お墓を探す前に、まずは正しい知識を得ることが大事。そこでお墓のあり方について、専門家にお話を聞きました。
-
【お墓どうする?】不安続出⁉アラフィーが抱える「お墓のお悩み」リアルな声をお届け!
そろそろお墓が身近な問題になるアラフィー世代。費用や管理、承継者問題など、お墓にまつわるトラブルは多数。皆さんが抱える「お墓のお悩み」を紹介します。
What's New
-
【50代 夫が子どもっぽくて困っています!】いつまでも「夢を見たい」夫への接し方
エクラ読者から寄せられた子どもっぽい夫のエピソードをもとに、夫婦関係の専門家がアドバイス。今回紹介するのは、自分の興味に全力投球する姿が、ある意味微笑ましい、罪のない“永遠の小5”パターン。でもたまには、大人の夫婦の会話がしたいんです!
50代のお悩み
2024年11月5日
-
【50代 夫が子どもっぽくて困っています!】「かまってほしい」夫は根っからの寂しがり屋さん!
エクラ世代の夫は子どもっぽくなりがち? 読者から寄せられたエピソードをもとに、専門家がアドバイス! 度を過ぎると面倒くさい、“かまってちゃん”な夫。これもひとえに、妻への強い愛、もっと向き合ってほしい気持ちの表れと思えば、優しくなれるかも?
50代のお悩み
2024年11月4日
-
【50代 夫が子どもっぽくて困っています!】いつも「立ててほしい」夫の取扱説明書
エクラ読者から寄せられた子どもっぽい夫のエピソード。今回紹介するのは、家庭内でも、仲間内でも、常に一番上に立ちたいプライド高き“王様”パターンの「立ててほしい」夫。その裏にあるのは自信のなさ? そう思うとちょっとかわいい!? 夫婦関係の専門家によるアドバイスも参考にして。
50代のお悩み
2024年11月3日
-
【50代 夫婦のお悩み】夫が子どもっぽくなりがちな理由とは?
思いどおりにいかないとご機嫌斜めに、注意をするとすねて、興味のあることにしか反応しない……。そんな子どもっぽい大人の態度にモヤモヤを感じたら、どうするのがベター? 夫婦関係の専門家によるアドバイスと、エクラ世代の夫が子どもっぽくなりがちな理由をアンケートとともに紹介。
50代のお悩み
2024年11月2日
-
専門家がアドバイス!多様化する高齢者施設を選ぶ時のポイントって?
親の“これから”を考える際、気になるのが「高齢者施設」という存在。いざというときに慌てることなく、親子ともに納得のいく選択ができるよう、今から知っておくべき&準備しておきたいことと心構えを、専門家が指南!
50代のお悩み
2024年10月27日
-
-
-
-
【50代が今、身につけたい一生ものの腕時計13選】カルティエやピアジェ、ブレゲなど選ぶべきタイプはこの3タイプ!
時間がもつ“重み”がぐっと増してくる50代。「50代こそ運命の腕時計との出会いを模索すべき時」と語るスタイリスト・伊藤美佐季さんが、ジュエリーに匹敵するほどのたたずまいをもつ“美しきタイムピース”をセレクト。
-
抜群にこなれたスニーカースタイル
おしゃれな50代はスニーカーをどう履く?
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき旬の服
-
【ユニクロ・GU】プチプラ高見えコーデ
真似したい!読者モデル 華組の着こなし集
-
イヴルルド遙華の12星座占い
毎月更新の12星座占い。大注目の開運ランキングも必見!
-
コラーゲンを贅沢配合!大人肌に潤いとハリを
再春館製薬所の最新クリーム、美活肌エキスでエイジングケアを体感
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
50代におすすめのファッションアイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
シワ・たるみケアは毎日のお手入れから
ドモホルンリンクルの[基本4点]無料お試しセットはこちらから
-
50代に必要なのは即効性のあるコスメ
閉経してからキレイになる人は何が違う?
-
【ZARA】トレンドおしゃれコーデ
50代はどう着こなす?読者モデル 華組コーデ集
-
50代を若々しく、あか抜けて見せる「冬のショートヘア」24選
おしゃれで若々しく見せたい!50代のショートヘアは前髪ありでもなしでも「生え際」が見えると老けて見えるから気をつけたい。冬のおしゃれは顔回りにボリュームが出るからショートヘアはすっきり見えて小顔効果も。
-
2025年初詣ならここへ行こう!全国パワースポット神社8選&知っておくべき参拝のルール【水晶玉子の開運!パワースポット案内 vol.4】
「初詣をただの習慣だとか思わないでくださいね」と水晶玉子さん。年の最初に厳かな気持ちで祈るのは大切なことだそう。2025年、パワーをもらえるすごい開運神社をご紹介。吉方位にある神社なら、パワーも倍増!
-
「おしゃれな人!」と思われる50代に似合うショートヘアのヘアレンジ
50代に人気のショートヘアは、スタイリング次第で自由自在に印象を変えられる!前髪の分け方やアイロンで毛先をアレンジしたり、パーマ風に巻き髪にするだけで気分や服装に合わせてアレンジして。
-
【気温12度の服装】日中の気温が12度の時の最適な服装は?40代50代におすすめのコーディネート6選
日中の気温が12度の日は何を着ればいい?服装のポイントや40代50代におすすめのコーディネートをご紹介。今回は、気温12度に最適なニットとワンピースのおすすめコーディネートをご紹介します。
-
【50代に似合う冬のスカートコーデ】総レースのスカートはレザージャケットでコントラストをつけて
大人はスカートを“かっこよく”はく。その決め手は、「知性と色気」を気高く共鳴させること。レースのスカートを選ぶなら、レザージャケットを合わせて強めのコントラストを。