-
【夏の文芸エクラ大賞】詩人・伊藤比呂美さんが選ぶ「今だから読んでおきたい本」
不安が多いコロナ禍だからこそ知っておきたいことをテーマに、おすすめの本を詩人・伊藤比呂美さんにリモート取材! 外出自粛中の読書エピソードも聞いてみた。
【夏の文芸エクラ大賞】社会学者・古市憲寿さんの「今だから読んでおきたい本」

社会学者・古市憲寿さん
日本社会の「ここがヘン!?」に気づく本

『介護のうしろから「がん」が来た!』
篠田節子
集英社 ¥1,300
「介護は家族(特に女性)がするものと考えている人はまだまだ多い。チャーミングな書きぶりだが内容は深刻で、誰にとっても他人事とは思えないエッセイ」。人気作家による乳がん闘病記であり認知症の母の介護記。

『女帝 小池百合子』
石井妙子
文藝春秋 ¥1,500
女性初の都知事の半生を描いたノンフィクション。「小池さんに批判的なジャーナリストが書いた本だが、彼女が男性だった場合これほどまでのバッシングにあっただろうか。個人的な読後感は『島耕作』シリーズと似ていた」。

『サヨナラ、学校化社会』
上野千鶴子
ちくま文庫 ¥680
「国が新しい生活様式を提案したり自粛に従わない人が糾弾されたり。日本社会の仕組みは学校に似ていると看破した好著」。社会学者が学校の弊害を指摘。知恵がある人間の底力を説く。

『ミステリと言う勿れ』
1~6巻
田村由美
小学館 ¥429~454
一見ぼんやりしている男子大学生が冷静な観察眼で謎を解く漫画。「主人公の考え方がとにかくフラット。今の社会がいかに“おじさん”中心につくられてきたかをさりげなく指摘しています」。

『2020年6月30日にまたここで会おう』
瀧本哲史
星海社 ¥980
「一瞬だけの怒りは決して社会を変えない。必要なのは具体的な交渉と行動です。これからを生きるヒントにあふれた本」。去年夭折した投資家にして大学客員准教授の、伝説の講義が書籍に。
古市さんに聞いてみました!
Q.この時代の「読書」の意味って?
動画メディアが盛んな時代ですが、今でも読書の効率には負けると思うんです。2時間の動画を見ても、実際の情報量はさほど多くないばかりか、わかった気になるだけのことも多い。一方の本は、とにかくよくできた情報伝達媒体だと思います。神話や文学を伝えるために文字が使われるようになってから約3000年ですが、その間にたくさんの新しいメディアが発明されてきました。だけど本は生き残ってきたわけです。それはなにより効率性によるところが大きいと思います。
Q.外出自粛中に読んだ本は?
東京に春の雪が降った3月終わりの週末にマーセル・セローの『極北』を読み直していました。世界はどうなってしまうのかという不安に人々が包まれていたころです。「まわりのすべてが崩壊してしまったとき、人をまっすぐ立たせておいてくれるのは、決まった習慣だ」という一節があるのですが、非日常のときほど「習慣」が大事だという主人公の独白です。その意味で、この特集を読む人にとっては、読書こそが心の安定剤になるのかもしれません。ただし『極北』の主人公はその後、大変な事件に巻き込まれますが。
古市さんの最新刊!

『奈落』
古市憲寿
新潮社 ¥1,400
人気絶頂のミュージシャン・香織がステージから転落。人生が激変するが…。家族とわかりあえず、孤独な魂を抱えた女性の人生を壮絶に描いた小説。
-
【第3回文芸エクラ大賞・書店員賞】女性書店員×現場のイチ押し!な本5選
毎年開催している文芸エクラ大賞。3回目となる今年は、新型コロナ感染症の影響ですべての人が自粛生活を経験。「久しぶりに家でじっくり本を読んだ」「読書で自分を見つめ直した」という声が多く聞かれた。本読みのプロ・書店員たちはどのような本を読んでいたのだろうか。
What's New
-
【市川團十郎インタビュー】市川團十郎47歳。今、絶対見ておくべき理由
團十郎の舞台が今、すごいことになっている。「5月の弁慶を見て自然に涙が出た」「今このときに向かってすべてを調整してきたと思わせる素晴らしい完成度」。歌舞伎座の内外ではもちろん、SNSでも最近こんな感想によく出会う。市川團十郎、47歳。キレッキレの鋭い印象はいつのまにか「頼もしさ」に、そして見たものを燃やし尽くすかのような勢いある目力にはいつしか温かさが宿っている。今や目じりのしわまでが優しげだ。かと思えば舞台から放たれるオーラは常に別格。にらまれたらそれだけでもうエネルギーがわいてくる。私たちにはマチュアな進化を遂げつつある團十郎さんの歌舞伎が必要だ!歌舞伎界の真ん中を生きる團十郎さんが、歌舞伎への思いを真摯に語ってくれた。
カルチャー
2025年7月1日
-
【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】洗練された甘さを味わえるアフタヌーンティーへ
雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。14回目のテーマは「洗練された甘さ」。仕事仲間に推薦されたアフタヌーンティーのお店をご紹介!
カルチャー
2025年6月30日
-
おいしく食べて飲んで元気に!健康や食がテーマのおすすめ本4選
何をするにも元気な体があってこそ。そのためには体づくりやきちんとした食生活が大事。そこで今回は、「食や健康」がテーマのおすすめ本をご紹介。毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、4冊をお届けします。
カルチャー
2025年6月30日
-
雨と晴天の話をするーParler de la pluie et du beau temps.【フランスの美しい言葉 vol.22】
読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。
カルチャー
2025年6月30日
-
【吉沢亮インタビュー】芝居が好きです。役づくりが大変なほど逆に燃えるんです
女形という難役を、見事に演じきった。話題の映画『国宝』で吉沢亮さんが演じるのは、極道の一門に生まれながら、ゆえあって歌舞伎の世界に飛び込み、女形役者として波乱の生涯を生きぬく男・喜久雄だ。
カルチャー
2025年6月29日
-
-
-
-
持つだけで「映えるバッグ」で50代の夏のスタイルが見違える!
おしゃれな人は「どこのバッグ?」と視線が集まる映えバッグを持っている。夏のシンプルな装いに映えバッグをひとつ添えるだけで、コーデ全体がぱっと華やぐ。
Magazine
-
50代におすすめの初夏アイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
50代が真似したいデニムスタイル
進化系“デニム・エレガント”でセンスアップ!
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
エクラ世代におすすめ!肌のサブスクサービス
花王最先端の肌解析やプロのお手入れを体験!まずはトライアルコースで
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき旬の服
-
大人のくすみ&しぼみ肌に必要なケアとは?
化粧水の代わりに毎日使える「化粧水フェイスマスク」で保湿!
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
【50代 ブラウス】いちばん使える! 1着で“涼やかエレガンス”を叶える『とろみブラウス』主役の品格コーデ20選
暑さにめげず、大人のお洒落を楽しみたい。カジュアルになりがちな夏コーデを1着でエレガントに昇華してくれるのが「とろみブラウス」です。ほどよいツヤのある上品な質感、美しいドレープを描く立体的なシルエット…
-
【50代におすすめのショートヘアスタイル60選】髪型次第で印象が変わる!おばさんぽく見られないショートヘア
ヘアスタイルに気を遣っているかで40代・50代は印象がかなり違ってくる。そこで今回は大人の品格と知性を引き出し、若見え効果も叶うショートヘアをご紹介。白髪や薄毛、うねりのお悩みもカバーするへスタイルを参…
-
程よく透けて涼やか!50代の夏のお洒落に欠かせない「レースアイテム」5選
上品な透け感で大人女性も着やすいレースアイテム。取り入れるだけでパッと華やかになるので、梅雨のおしゃれにもぴったり。今回は、おしゃれ好きな40代・50代読者モデル・華組&チームJマダム愛用のレースアイテム…
-
爽やかで好印象!40代をおしゃれに見せるショートヘア23選
40代になると髪が細くなったり、パサついたり、ツヤがなくなったり、顔の印象も変わってきた...など、髪悩みは尽きない。そこで今回は、40代のお悩みを解決しながらおしゃれに見せるショートヘをお届けします。
-
【憧れの国内高級ホテル・旅館】一度は泊まりたい!北海道から沖縄まで大人が満足する極上ステイ
50代女性が一度は泊まってみたい、と思う全国の高級旅館・高級ホテル・憧れのリゾートホテルを厳選してお届け。温泉やグルメやエステ、絶景など魅力満載の贅沢な国内旅行が楽しめる。夫婦や気心の知れた女友だち、…