50代 頬のたるみ解消トレーニング「マスクの下で顔面老化」が加速中!

マスクの着用が日常になった今、マスクをとって鏡を見たら、顔の下半分=「下顔面」がたるんでいてハッとする人も多いのでは?歯科医師の石井さとこ先生が開発した顔トレで、今すぐこの下顔面老化をストップしよう。

 

教えてくれたのは…
歯科医師 口もと美容スペシャリスト 石井さとこ先生

歯科医師 口もと美容スペシャリスト 石井さとこ先生

「ホワイトホワイト」院長。歯と口もとを美しく見せる治療とメイクなどのアドバイスに定評がある。女優やモデルからの信頼も厚い。

 
①老け顔解消のポイント

『マスクしたまま30 秒!!マスク老け撃退顔トレ』

『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』

舌と表情筋を動かし、マスク下で簡単にできる15通りの顔トレのノウハウを徹底解説。ウイルスに負けず健康で美しく過ごす生活習慣も提案。集英社 ¥1,400

下顔面と舌筋(ぜっきん)トレで、たるみ解消と唾液増量を

石井さとこ先生
真っ白な歯と豊かな表情が魅力的な歯科医師・石井さとこ先生。

「もともと日本語は表情筋を3割使えば話せる言語なのですが、マスク下でさらに会話不足になり、笑顔も減る生活になっています。特に顔の下半分の筋肉を使わないため、下顔面のたるみが出ている人が圧倒的に増えているのです」

下顔面のたるみから口角は下がり、ほうれい線が濃くなり、さらにあごにかけてのマリオネットラインまで出現。そんなしわとたるみの恐怖だけでなく、マスクをしつづけることで口臭を感じる人も。

「口臭の原因のひとつは、口腔内の唾液不足です。また、マスクをしていると、水分をとる回数が減ったり、のどの乾きを感じにくくなったりするので水分不足にもなります。ただでさえ女性ホルモンが減り、乾燥が気になる年ごろ。まさに老化とマスク生活のダブルパンチなのです」

唾液には、消化、抗菌、自浄作用、歯の修復、粘膜の状態を維持する中和機能という5つもの働きが。

「運動して汗をかくように、顔トレで筋肉を動かして唾液を出してもらいたい。歯周病のリスクも減りますよ」

さとこ先生が考案した顔トレ“マスク老け撃退顔トレ”は、ひとつのトレーニングが30秒以内でできる簡単なもので、マスクの下でもできるのが特徴だ。

「どれをいつやってもいいのですが、歯磨きしたあととか、ごはんを食べたあとなど、習慣にして毎日続けることが大事です」

習慣にすることと同時に、顔トレのやり方で大切なことは、ゆっくりとていねいにやることだという。

「顔や舌の筋肉は力を入れて速く動かすのではなく、ヨガやストレッチ体操のようにゆっくりと動かすこと。そうすることで、いろんな場所の筋肉に働きかけることができるのです」

表情筋を鍛え、唾液で潤えば「きれいになった?」といわれる笑顔を手に入れられるはず!

老け顔解消のポイントはこの2つ!

老け顔解消のポイント

《1》顔の筋力アップ

ほうれい線やマリオネットラインができるのは、口輪筋(こうりんきん)、オトガイ筋、笑筋の動きが鈍くなることが原因。口腔内を動かし、眼輪筋(がんりんきん)を含む顔全体に心地よい刺激をゆっくり与えて。

《2》唾液力アップ

サラサラの唾液をたっぷり出せば、口腔内は浄化され、粘膜と歯にもいい影響が。また成長ホルモンのパロチンも出て、老化を防ぎ、美肌の効果も期待できる。食べ物をよく噛むのも大事。

 
②準備運動!筋肉の集まる重要ポイントをほぐす

モダイオラスほぐし

筋肉の集まる重要ポイントを口の内側から舌でマッサージ
筋肉の集まる重要ポイントを口の内側から舌でマッサージ
まず口の内側で、左右の口角より少し上あたりにある小さなふくらみ「モダイオラス」を探すことから。ここは顔の筋肉が集まるターミナル・ポイント。口中でここに舌先を当て、下から上へ向かってゆっくりと左右10回ずつ、ぐいぐいと押すことで表情筋全体がほぐれ、このあとのすべての顔トレがスムーズに。舌筋を動かすことで、唾液を出す効果も期待できる。どこでもできるのでこれだけでも毎日続けて!
筋肉の集まる重要ポイントを口の内側から舌でマッサージ
電車の中で毎日、これだけでもOK!

 
③顔の筋力アップ!「4(よ)くばり」トレ

習慣にすれば表情からスッキリと!

眼球を動かせば口もとが動く。上顔面と下顔面を一度に強化

口の中で舌を動かすのと同時に、眼球も動かして疲労しがちな眼輪筋もほぐす顔トレ。口の中で、上、左、下、右と4カ所を順番に舌で押さえながら、視線も同じ4カ所で同時にステイ。逆回りもやってみよう。舌の動きで下顔面を、眼球の動きで上顔面をと連動させることで、顔全体を効果的に動かすことができ、たるみ防止に。ゆっくりと、止めるべき場所でしっかりと止めるのがこの顔トレのコツ。朝、歯磨き後にやる習慣で、目覚めもさわやかに。

眼球を動かせば口もとが動く。上顔面と下顔面を一度に強化
【上】「視線は上にステイ。舌は上前歯に」
視線は左にステイ、舌は左頰に
【左】「視線は左にステイ、舌は左頰に」
視線は下にステイ、舌は下前歯に
【下】「視線は下にステイ、舌は下前歯に」
視線は右にステイ、舌は右頰に
【右】「視線は右にステイ、舌は右頰に」

 
④唾液力アップ!舌そうじ

サラサラ唾液が出れば、口臭も歯周病も予防

口臭のもと=舌の汚れをオフ。舌の運動にもなり一石二鳥

舌の先は、本来、上あごの前歯の裏に収まっているのが正しい位置。ここに舌の先があれば、自然に上あごの粘膜と舌がこすれあうので、舌の表面の汚れが解消。まず舌をその正しい位置に置き、上あごに舌をこすりつけて。汚れが落ちると口臭予防にも、舌筋の運動にも。舌はデリケートなので強くこするのはNG。

《唾液力アップ!》舌そうじ
「上あごの口蓋に舌をつけて、前後に10回こすります」
舌はデリケート。優しくこすって
横から見ると…
「舌はデリケート。優しくこすって」

 
⑤唾液力アップ!美唾液(びだえき)プッシュ

サラサラ唾液が出れば、口臭も歯周病も予防

美肌ホルモンを含む唾液のツボを刺激しよう

まず両耳の上部手前にある、小さなくぼみを探して。ここがサラサラの美唾液が出るポイントなので、指の腹で10秒押し、その後放す、を何度か繰り返す。これで、耳下腺が刺激され、唾液の量がアップ。唾液の出るポイントはほかにもあるけれど、この場所から出る唾液には成長ホルモンの「パロチン」が含まれ美肌に効果が。

耳の上部手前にある、小さなくぼみを探してプッシュ
「耳の上部手前にある、小さなくぼみを探してプッシュ」
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