家の中心にキッチンを。松井陽子さんの家族が集う心地よい家づくり

おうち時間が増え、住まいへの関心が高まっている今だからこそ知りたい、心地よい家のつくり方。エディター・ライターとして活躍している松井陽子さんに、家のこだわりについて聞いてみました。
松井陽子さん(エディター・ライター)

松井陽子さん(エディター・ライター)

エディター・ライターとして、エクラのファッションページをはじめ、女性誌やカタログにて活躍。藍染師である夫が手がけるブランド「LITMUS Indigo Studio Japan」(http://litmus.jp)で藍染の魅力的な商品も提案。チャーミングな笑顔と抜群のセンスにファンも多い。

家族と家の真ん中にあるキッチンが心地いい居場所

「わが家はみんな食べることが大好き。自然とキッチンに集まり、ワイワイ過ごします。そこで思いきって家の中心をキッチンに。家具のようにインテリアになじむものを選びました」

LDKの真ん中にドーンとつくられたオープンキッチンは、家族で料理をし、食事や団欒をし、仕事場にもなる、さながら松井家のコックピットのよう。海まで自転車で2〜3分。真冬でも時間があるとさっと海に行き、サーフィンをするという松井さん。子育てのしやすさ、夫の仕事環境、夫婦で好きなサーフィンができるなど自分たちのライフスタイルによりフィットする湘南に、生まれ育った東京から12年前に移住をした。数年間は賃貸に暮らし、4年前に理想の間取りのマンションを見つけ、リノベーション前提で購入。
「子供が3人いるので4LDKは欲しかった。見つけたときは即決でした。リノベーションは工務店さんに直接依頼。個室は内装を、共用部分は大きく変えました。夫が図面に手を入れ、ネットで調べ、ショールームをめぐって建材を調達し、自分たちでペンキも塗って家づくりを楽しみました」


大学生の長女は東京でひとり暮らしを始め、長男は来春就職。家族はどんどん変化していくけれど、戻ってくる場所はこのキッチン。そんなふうに思える、家族の真ん中にいつも松井さんの笑顔とキッチンのある、温かい住まいだ。

キッチン

自宅にいる日は、ほぼずっとここにいるとか。キッチンはさまざまなメーカーのショールームを見て、使い勝手、サイズ、素材感などが気に入ったリクシルのものを選択。天板はセラミック製。奥のガラリ扉は「経年変化を楽しめるように」と木製を選んだ。扉の中には食器から調理家電、冷蔵庫までが収納されている。スツールは日本人デザイナー、AZUMIによるLEM。

仕事もキッチンカウンターやダイニングテーブルでするとい う松井さん

仕事もキッチンカウンターやダイニングテーブルでするという松井さん。カウンターの幅に合わせて選んだダイニングテーブルはエクステンション式で、家族全員そろうときや友人が集まるときは広げて使用。赤いラグはお姉さまがテヘラン駐在時に購入してくれたもの。床のタイルはサンワカンパニー。

古道具屋で見つけたラタンのランプのまわりには、次男の愛らしい作品が。

古道具屋で見つけたラタンのランプのまわりには、次男の愛らしい作品が。観葉植物と鉢は湘南のTSUTAYAで購入。

LDKの隣は和室。

LDKの隣は和室。「息子のサーフィン仲間の合宿所になったり、次男の遊び場にも。畳のスペースはやっぱりつくってよかったです」。座面を藍染にした名作ニーチェアはLITMUSが手がけた。壁に飾った藍染の布やムーンカレンダーもLITMUSのもの。

サーフィン後、玄関から直接入れる動線も確保したバス ルーム。

サーフィン後、玄関から直接入れる動線も確保したバスルーム。床はなぐり彫りという木材の仕上げで足ざわりがいい。

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