待ってました!の 『鳥獣戯画』

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昨夏開催のはずが延期となっていた特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』が、上野の東京国立博物館 平成館で始まっています。

展覧会史上初の全四巻一挙公開に加えて、剽軽な姿のうさぎやかえるで有名な「甲巻」の展示箇所では鑑賞者の側が絵巻の前を流れていく、というのも新機軸。


「人気沸騰、皆さまご注目の国宝『鳥獣戯画 甲巻』は、”動く歩道“からご覧いただきます」。

これを’60~70年代のアナウンス風に脳内再生していただきますと、何やら大阪万博の会場にいるような感じがして、ワクワクしてくるはず。写真2枚目はその夢の入口。すぅ~っと運ばれていく鑑賞者の図が写真3枚目。

速度は8cm/秒くらいでしょうか。乗ってみた感想としては、絵巻に至る前は遅く、見始めてからはちと速い(※人間だもの)。とはいえ、「歩きながらご鑑賞くださ~い!」の声が飛ばず、鑑賞者同士で押し合うこともなく、ひたすら見ることに集中できるという点ではすばらしき前進です。

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その「動く歩道の上の平等」という革新を喜びつつも、忘れてはいけないのは絵巻を手元で見るときのこと。どりゃっ!と一気に広げるのは快感ではありますが、実際は写真2枚目以降のように、左に広げて・右から巻いて閉じて・また左に広げての繰り返しです。すでに見た箇所を自分なりに消化してから先に進むわけで、今回の展示ではひと呼吸置けないのがやや苦しい。事前に全体像を頭に入れておくだけでも、脳のバッファ処理がずいぶんはかどることでしょう。

「甲巻」の実物を目の当たりにして驚くのは、墨線の清澄な美しさ。シンプルな描写だからこそ、印刷では余計にノイズに埋もれてしまうんだな~と今更ながらに痛感しました。会場では、古の描き手たちの筆さばきをとくとご堪能ください。

【information】
特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』
会期:~2021年5/30(日) 
会場:東京国立博物館 平成館
※本展は事前予約制です。オンラインでの日時指定券の予約が必要です。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。国宝『鳥獣戯画 甲巻』は動く歩道での鑑賞となります。

(編集B ※展示風景は内覧会にて撮影)

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