プロ直伝!自分が親を介護している場合の“トラブル回避”きょうだいコミュニケーション術

きょうだいと介護でもめると、そのまま相続でももめることになるので、今のうちから会話&コミュニケーションの小技を磨こう。自分が親の介護をしている場合、どのようにきょうだいに協力を求めたらいいのか、介護者メンタルケア協会代表の橋中今日子さんに教えてもらった。

介護側の心得

自分が親の介護をしている場合

ほかのきょうだいに手伝ってもらいたい場合は、相手が歩み寄りやすい聞き方を。

ほかのきょうだいに手伝ってもらいたい場合は、相手が歩み寄りやすい聞き方を。

無理やり要求を通そうとするよりも、「来てくれたら助かるけど、無理ならいってね」と、相手を尊重する姿勢でいると、相手は歩み寄りやすくなり、YESを得られる確率があがる。

 

親の笑顔の写真、映像などを送って近況を知らせる。

LINEグループなどで親の状況を情報共有するとき、親の元気な顔などの写真を送ってみよう。文字よりも心に残りやすく、見てうれしく、離れて暮らすきょうだいも安心するはず。

相手が具体的な行動ができるようなお願いの仕方をする。

相手が具体的な行動ができるようなお願いの仕方をする。

介護の担い手が大変でも、まわりからすれば何をすればいいのかわからない場合が多い。そこで、「おむつを買ってきて」などと具体的に指示することで、手伝ってもらいやすくなる。

 

まわりに振り回されないために期待をしない。

過度な期待を抱いて失望するよりも、初めから期待せずに、少しでもやってもらえたらラッキーくらいの気持ちでいること。しだいにまわりが理解して手をさしのべてくれることも。
 

教えてくださったのは
介護者メンタルケア協会代表 橋中今日子さん

介護者メンタルケア協会代表 橋中今日子さん

理学療法士・リハビリの専門家として病院に勤務。自身も介護経験があり、心理カウンセラーとして介護にかかわる人を心身両面からサポート。著書に『がんばらない介護』など。
▼こちらもおすすめ!
  • 相続、介護、免許返納etc…50代から考える「親との関係」

    相続、介護、免許返納etc…50代から考える「親との関係」

    親が70代、80代になり、まだまだ元気でいるものの、会うたびに少しずつ衰えを実感している人も多いのでは? 長年介護問題と向き合ってきた専門家が親が元気なうちにできることや、知っておきたい情報についてお答えします。

Follow Us

What's New

Feature
Ranking
Follow Us