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PUFFYの大貫亜美さん初のエッセー集『たぬきが見ていた』が5/10発売!
今年でデビュー25周年を迎えるPUFFYの大貫亜美さん。『たぬきが見ていた』は大貫さんが趣味や友人、娘など大好きなものや人について語りつくしたエッセー集だが、PUFFYらしい仕事観などキャリアを感じさせる話も。同世代のエクラ読者なら親近感や共感を覚えること間違いなしの一冊だ。
ヤマザキマリさんの対談集『ヤマザキマリ対談集 ディアロゴス』が発売中!
コロナで不安だからと強い意見の人にぶら下がる。それは責任転嫁だと思う
「もともと私には“人間にとって運動とは、スポーツで人心をまとめる意味は?”という素朴な疑問があったんです。今回それについていろいろなかたに話をうかがってみたら、自然と日本や日本人の現状を話し合うことにつながっていきました。予想外だったのは8人との対談が終わったころから新型コロナが蔓延し、’20年の東京オリンピックが見直されたことです。
結果的に対談時に私がおかしいといっていたこと――、オリンピックのさまざまな実態が具体的に見えてきて、のほほんとしていた日本人も“今のままじゃダメだ”と感じ、いろいろなことを疑いはじめた気がします」
ヤマザキさんは夫とその親族がいるイタリアにも拠点があるが、常々「のほほんタイプが多い日本人とは対照的にイタリア人は懐疑的」と感じていたという。
「彼らが簡単に人を信用しないのは近隣の国に脅かされてきた歴史があるからだと思いますが、それは悪いことではない。ただ、何かを信じるより疑うほうがエネルギーが必要です。脳科学者の中野信子さんも“脳は怠けるほうが心地いい”とおっしゃっていましたが、コロナだからと私たちがエネルギーを失っていたら脳はますます怠けてしまう。自分で考えることをやめ、不安解消のために強い意見の人にぶら下がり、ダメな場合は責任転嫁することになりかねません。今回の対談やコロナの経験を通して感じたのは、人の意見を信じる前にそれをよく聞いて考え、自分なりの意見をもつことの大切さ。狭い範囲で物事を見ないということです」
本書にはエンターテインメントの世界で活躍するかたも多数登場。ヤマザキさんもそのひとりだが、つらいときに心を解放するエンタメの力を再認識したという。
「プロレスの棚橋弘至さんと歌舞伎の中村勘九郎さんから聞いた見せ方の共通点にも、竹内まりやさんから聞いたミュージシャンとしてのこだわりにも感動しました。違う世界の人の話を理解すると、自分の土壌が耕されて豊かになる感じがします。それは年齢に関係なくて、私を含めてエクラ世代はまだまだ耕し時。最近、80歳を超えてもいきいきしている女性がたくさんいらっしゃいますが、そうなるためにも自分を耕しておきたいですね」
『ヤマザキマリ対談集 ディアロゴス』
解剖学者の養老孟司さんとは予測不能な世界のおもしろさを、タレントのパトリック・ハーランさんとは運動と宗教の類似点を、ジャーナリストの兼高かおるさんとは地球基準の考え方を語り合った対談集。ヤマザキさんと11人の対談相手のエッセンスも見えてくる。集英社 ¥1,650
ヤマザキマリ
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新版「エルメスの道」(竹宮惠子著・中央公論新社刊)は、1997年に出版されたマンガ「エルメスの道」に、その後のストーリーを加え一冊にまとめたもの。3月10日(水)に発売&オンラインで公開!
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