映画『SEOBOK╱ソボク』の魅力をイ・ヨンジュ監督が徹底解説!【韓国エンタメ新聞】

俳優2大スター、コン・ユとパク・ボゴムがW主演を務めた映画『SEOBOK╱ソボク』が、ついに7月16日全国公開。監督を務めたイ・ヨンジュ監督に、作品の魅力や撮影時の様子、監督としての在り方などを伺った。

俳優2大スター、コン・ユとパク・ボゴムの強力タッグが実現した映画『SEOBOK╱ソボク』

イ・ヨンジュ監督に見る、韓国映画の強さとは?

映画『SEOBOK╱ソボク』
(c)2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTSRESERVED

コン・ユとパク・ボゴムW主演作の映画『SEOBOK/ソボク』がいよいよ公開。イ・ヨンジュ監督に話を聞いた。

「コン・ユさんは、役が小さくてもいい作品を選ぶ、見る目のある人。今回も役づくりで減量して入った現場でさらに食事制限していて、頭が下がりました。ボゴムさんは本来の明るさや笑顔を封印、まったく別の顔を見せてくれました」

映画は、ボゴム演じる不老不死のカギを握るクローン「ソボク」をめぐるスリリングなサスペンス・アクション。監督の前作であるラブストーリー『建築学概論』とはガラリと異なる作風だ。

「企画の段階で、私自身が家族を闘病の末に亡くしました。病を抱えるギホン(コン・ユ)の死への恐怖はそのまま私の体験だし、“死ぬと思うと怖い、永遠に生きるのも怖い。何を信じれば怖くなくなるのか”というセリフに作品は凝縮しています。映画で最も大事なのは“伝えたいこと”であり、それに適したジャンルを選ぶだけ。そこにこだわりはありません」

常に「この映画を作る価値を」と自問し「作家になりたいという思いが強い」という監督。韓国映画人のそうしたあり方が、韓国映画の強さかもしれない。

「限られた優秀な人が世界で評価されているだけ。アメリカ進出した人を応援していますが、それが目標である必要はない。私自身も考えていません。むしろこの流れの中で友人から“君もポン監督に続け!”といわれるのがプレッシャーだし、すごくストレスなんですよね(笑)」

映画『SEOBOK╱ソボク』①
映画『SEOBOK╱ソボク』②

不老不死のカギを握る人類初のクローン「ソボク」。死の病を抱える元情報局員のギホンは、一縷の望みを抱きながら移送の護衛を請け負うが、ソボクが闇の勢力の襲撃を受け……。危険な旅を通じて心を通わせてゆくふたりをコン・ユ、パク・ボゴムが演じる。神の領域に近づく人間の欲望の悲しさと恐ろしさを思い知らされるSFサスペンス。7/16全国公開

イ・ヨンジュ

イ・ヨンジュ

’70年生まれ。建築家として10年のキャリアを積んだのちに、’09年『不信地獄』で監督デビュー。’12年の『建築学概論』は“初恋シンドローム”を巻き起こす大ヒット作に。本作は3作目の監督作。

コン・ユ、パク・ボゴムだけじゃない!

ドラマでブレイクの俳優たちも注目の最新作を現在撮影中!

現在、人気の俳優たちが新作を続々撮影中だ。『梨泰院クラス』の大ヒットで世界的に大ブレイクしたパク・ソジュンの新作は、ウェブトゥーン原作の『コンクリートユートピア』。大地震で廃墟と化したソウルで、生き残った人々が集まったアパートを舞台に描くディストピアもの。

今年1月の除隊以降、スクリーン復帰が待たれていたイ・ジョンソクの新作は、都心を舞台にしたテロリストと戦う海軍大尉を演じる『デシベル』。「兵役明け→アクション映画で復帰」のパターンで、鍛えた体にまとう軍服姿にも期待大。

『ヴィンチェンツォ』の大ヒットで飛ぶ鳥落とす勢いのソン・ジュンギの新作は、コロンビアに移住した韓国人青年を描く『ボゴダ』。コロナ禍で延期されていた現地での撮影も再開されたもよう。どの作品も日本公開が楽しみ!

ソン・ジュンギ

ソン・ジュンギ
写真/YONHAP NEWS/アフロ

イ・ジョンソク

イ・ジョンソク
写真/アフロ

パク・ソジュン

パク・ソジュン
写真/Mydaily/アフロ
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