2021年、夏の東京は"横尾忠則祭"。

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梅雨明けと同期するように、東京のあちこちで横尾忠則さんの展覧会・イベントが開幕。「酷暑はもしやそのエネルギーのせいでは……」と思えなくもないボリュームとインパクトで、それぞれに楽しめます。

最初にご紹介するのは新木場の大規模な展覧会。『GENKYO 横尾忠則 [原郷から幻境へ、そして現況は?]』(東京都現代美術館、~10/17)は、60年に及ぶ創作の軌跡を600点を超える作品で総ざらいできる圧巻の内容。「ひとりの人間の中からこんなに出てくるものなのか」と驚くために行くだけでも、とりあえず正解。展示室はもはや不思議の曼陀羅状態です。画家宣言以降の大画面作品、多次元絵画、テクナメーション、'60年代のグラフィックデザイン、滝、少年文学や冒険譚、Y字路、銭湯&温泉と、テクニックもテーマもさまざまな作品を振り返るうち、「横尾さんの超越的にマイペースな活動は、みうらじゅんさんのマイブームの"原郷"でもあるんだなあ」と、何だか秘仏本尊を拝するような気がしました。

なお、美術館のミュージアムショップ「NADiff」の奥にも『WITH CORONA』のコーナーがありますので、お見逃しなく(写真9、10枚目)。こちらは展示風景として撮影が可能。江戸川乱歩の描写が最高でした。コロナの現実を逆手に取るパワーを感じつつ、クスリと笑って免疫力を上げてから退館いたしましょう。



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2つめは六本木。『横尾忠則:The Artists』(21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3、~10/17)では、横尾さんが手がけた139のポートレイトを展示しています。肖像の主は、これまでにパリのカルティエ現代美術財団で展覧会を開いた、あるいはそのテーマとなったアーティスト、思想家、科学者たち(モノもありました)。モデルそれぞれに表現が異なり、画面構成、色使いや文字の入れ方がグラフィカルでカッコいい。小ぶりのキャンバスでサイズが揃い、テーマもごくシンプルなので、カオスな横尾ワールドに免疫のない人でもクラクラすることなく鑑賞できるはず。



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3つめは渋谷。『YOKOO LIFE 横尾忠則の生活』(渋谷PARCO8F「ほぼ日曜日」、~8/22)は、「ほぼ日」上で繰り広げられた横尾忠則さんと糸井重里さんの対談の書籍化記念のイベント。『YOKOO LIFE』は、讃岐うどんのごとき「冷や」と「熱」の掛け合わせで4日がかりで味わうという、横尾さんの秘密のカレーの食べ方を世に知らしめたスゴイ連載でした。そこから創作の秘密に話題が移るという、意外性と刺激に満ちた内容だったことを覚えています。

展示の主役はご愛用品の数々。トートバッグにレコード、アロハシャツ、そして病院のベッドまで。何だか卓球のラケットがベロに見えて仕方がなかったです。手書きのツイッター用原稿もありました。展示の最後には横尾さんへのメッセージを書くハガキと投函用ポストも設置されていますので、一筆どうぞ。4Fの「ほぼ日カルチャん」でも、横尾忠則グッズの取り扱いあり。


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最後は東京駅前。『東京大壁画』(丸の内ビルディング&新丸の内ビルディング 、~9/5)では、「宇宙 COSMO POWER」のコンセプトのもと、親子競作を展開。美美氏が丸ビルで「火」、忠則氏が新丸ビルで「水」をテーマに建物の東面を彩っています。新丸ビルのほうは「滝」がモチーフで、東京都現代美術館の驚異の展示にリンクするようです。

両壁画に臨む特等席はというと…、大丸東京店12Fの「銀座 つばめグリル」の窓側席。11時に入店すれば、しばらくは光が当たる状態で鑑賞可能。同時に見ると、行幸通りの左右に並んだ赤と青のトーチのようでもあります。ぜひハンブルグステーキと一緒にお楽しみください。

(編集B)
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