厨子の効能と「福かぶり猫」。

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先だって、ブリキの厨子なるものを購入しました。荘厳具なのにチープな素材なのが、謎といえば謎。御札や民衆仏、縁起物の類を収めたのでしょうか。透かしの飾りが入っているのが微笑ましい。

扉は失われており実に簡素なたたずまいですが、屋根に覆われた空間というのはなかなかに人間的で温かい。小さな花など置いてみますと、花が守られているように見え、自分が情深い人間であるかのような充足感が得られることがわかりました。

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もともとはこちらの虎の博多人形が袋なしなら収まるかと思って買ったのですが、あまりにギリギリなので、残念ながら引き続きお外です。隣に厨子を置いてpui puiモルカ―のフィギュアを積み上げますと、やはりセーフゾーンみたいな感じがします。
 
虎さんは、福岡市美術館オリジナルバージョンの「福かぶり猫」で、禅僧・仙厓義梵の描いた『虎図』がモチーフ。「トラはネコ属じゃないけど、まあいいか」というゆるさが身上ですね。「福かぶり猫」は小副川太郎さんが制作されているかわいい猫の博多人形で、他のラインナップは人形の目鼻立ちに合わせた絵付けなのに、「虎図」だけはかなりのフリースタイル。それもよい愛嬌になっていると思います。

 

Webエクラには、本誌3月号の特集で紹介したその他あわせて10の美術館のおすすめミュージアムグッズがまとまっていますので、こちらからご覧ください。

https://eclat.hpplus.jp/article/82998/02/#a04

(編集B)

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