【50歳、もう一度学び直す】いつか教室を開くのが目標!30年ぶりに「書道」を再開

人生100年時代の折り返し地点を迎えたアラフィー世代。再び学びの門をたたく人が増えている。今回は、5年前に「書道」を再開し、いつか自宅で書道教室を開くのが夢と語る、エクラ華組の横山希世さんに話を聞いた。

30年ぶりに「書道」を再開。師範を目ざし、将来は教室を

エクラ 華組・横山希世さん(49歳)

「自分の世界」をもつことで新たな目標ができました

23歳、18歳、12歳の3人の子をもつ横山希世さんが、学び直しを始めたのは5年前のこと。第3子の小学校入学を機に、短大の通信課程に入学し、幼少期に習っていた書道も再開した。

「今の教室では、かなも教わっていますが、それが楽しくて、レッスンが待ち遠しくてたまりません。生徒は大先輩ばかりですが、皆さん親切で、いろいろ教えてくださるんですよ。そんな仲間ができたこともうれしいですし、生活に、新たな張りも生まれました」

もっとも、その教室を選択したのは、かなに惹かれてではなく、「通える日時」を優先してのこと。短大の通信課程も、同じ理由で選んだという。

「末っ子が小さかったので、私が自由にできる時間は限られていました。それでも、何か学びたい、自分だけの世界をもちたいという気持ちが強くわいてきて……。上の子たちのママ友が、子育てが一段落したのを機に社会復帰していくのを見て、なんだか取り残されていくような気がしたんです」

横山希世さん

一番大切なのは家族。そう思い、15年以上、専業主婦として家庭を軸にしてきたが、その生活は、子供の成長に伴って少しずつ変化してきた。

「子供たちが巣立ったあと、自分に何が残るんだろう。どう生きていきたいんだろう。漠然とですが、そんなことを考えるようになってきました。それが、もう一度勉強してみようという気持ちにつながったのかもしれません」

書道を習いはじめて5年目、検定試験を受け、展覧会にも出品するなど、着実に腕を上げている。

「目標は、師範の資格取得。道のりは長いですが、70歳くらいでとれたらいいなという気持ちでいるので、焦りはないです。それで、いつか自宅で書道教室を開けたらうれしいですね」

エクラ世代での学びは、今の自分に充実感をもたらすだけでなく、将来の夢や希望も運んでくれるようだ。

自分の作品の中でお気に入りのものは額装し、リビングに飾っている。

自分の作品の中でお気に入りのものは額装し、リビングに飾っている。「見ると、気分が上がります(笑)」

硯や筆などは入門セットでそろえました

「硯(すずり)や筆などは入門セットでそろえましたが、篆刻(てんこく)印は、先生にご紹介いただいたお店でつくりました。道具は知れば知るほど奥が深いのですが、高価なものは上達するまでお預けです」

学びの履歴書

’17 年 自由が丘産能短期大学通信教育課程(国際コミュニケーションコース)に2年間通う
’19 年 保育園で働きはじめたのを機に、独学で保育士の勉強を始める

’21 年 保育士資格を取得
’17 年~月に2回、書道教室受講中。検定試験も受け、現在、漢字準4段、かな3段、硬筆6段、臨書準4段

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