早期退職のメリットとデメリットは?around 60からの働き方について専門家が回答

年を重ねても働きたいけど、不安もいっぱい……。アラフィー世代が抱えるこれからの働き方についての疑問&不安に専門家がアドバイス!
教えてくれた人
社会保険労務士 佐佐木由美子さん

社会保険労務士 佐佐木由美子さん

グレース・パートナーズ(株)代表、経営学修士。女性の雇用問題に積極的に取り組み、新聞、雑誌、webメディア等で、多様な働き方やキャリア、社会保障などをテーマに多数執筆。ブログ「ワークスタイル・ナビ」も随時更新中。

Q.早期退職のメリットとデメリット

A.メリットは割増退職金、デメリットは再就職できなかったときの支援がないこと。

人件費の削減や会社の若返りをねらい、早期退職制度を導入する企業が増えています。社員にとっての最大のメリットは、退職金が上乗せで支給されること。会社都合の退職となり失業給付金の支給日が早まったり、支給金額が多くなったりする可能性も。なかには転職を支援してくれる会社もあります。ただしノープランで飛びつくと、再就職できなかった場合のリスクが大きい。次への具体的な準備をしているタイミングでその話がきたら、“渡りに船”と考えるくらいがベスト。いずれにしても会社がいつ倒産してもおかしくない時代なので、セカンドプランは常に考えておきたいですね。

around 60からの働き方Q&A

Q.派遣会社には何歳まで登録できますか?

A.上限はありません。派遣社員になれば厚生年金に入ることも。

派遣の登録に年齢の上限はありません。若い人はどうしてもよい条件の大企業を選ぶので、中小企業は人手が足りないのが現状。求められる能力さえあれば年齢が高くても仕事に就け、派遣先での働きが認められて正社員になるケースも。特に経理や人事などの事務経験は歓迎されるので、迷っているなら登録してみましょう。一定の条件をクリアすれば、派遣元の健康保険や厚生年金に加入することも可能です。また、最近は派遣、フリーランス、パートなど業態の違う仕事を兼業する働き方をする人もいます。リスク分散になり、知識や経験を増やせるかもしれません。

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    人生100年時代を迎え、定年が65歳、70歳と延長されつつある今、アラフィーは、「あと10年でリタイア」ではなく、「まだまだ働く」年齢に。そこで注目されているのが、起業し、やりたいことを仕事にする働き方。実践者&専門家の話をもとに、起業について考えてみませんか。

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