小林麻美さんの愛用アイテムとスタイルを語るファッション連載。いつでも自分らしく装う、その”素敵”の秘密とは?
シャツの装い
連載第3回のテーマはシャツ。学生時代のアイビールックに始まり、今はフレンチシックな着こなしが心地よい。定番アイテムを洒脱にまとう秘訣をうかがった。
「白シャツはサンローラン。時にはタイを無造作にたらしてマスキュランなムードで楽しむことも。セルッティのダンガリーシャツは、友人でもあったジェーン・バーキンがパリで直々にサインしてくれたスペシャルなもの」
ちょっとした着こなし術でシックな女性像を完成
「日常着としても重宝するシャツは、ブランドにこだわらず、ボタンを3つ開けたときのシルエットの美しさを意識して選びます。最近はパンツを合わせることが多いですね。インナーには見えても透けても決まる黒のレースキャミソールをしのばせて」
shirt : Deuxième Classe pants : MM6 Maison Margiela watch : BREGUET
「シャツにハマったきっかけは、’60年代を席巻(せっけん)したアイビールック。中高生のころは、白シャツに紺ブレ、チェックのミニスカートが定番でした」。
学生時代からひとりでよく銀座の映画館に通っていたという小林さん。’69年公開の映画『若草の萌えるころ』に登場する女優ジョアンナ・シムカスが、おしゃれのお手本だったそう。
「シャツやトレンチコートを、小粋に着こなしていて、本当に憧れました。気に入ったアイテムやスタイルをそのまままねしたことも。当時はインターネットもなかったから、映画が私の情報源であり、インスピレーション源でしたね」。
おしゃれのトライ&エラーを経て、シャツの着こなしはフレンチシックに進化。
「今日着ているシャツはドゥーズィエム クラスのオリジナル。胸もとのボタンは3つ開け、袖はロールアップしてふわっと無造作に着こなすのが私流」。
絶妙に計算されたバランスが、定番アイテムにさりげない抜け感をもたらし、ぐっと自分のスタイルに引き寄せてくれる。
こばやし あさみ●’53年、東京生まれ。’72年に歌手デビューし、モデル、俳優としても活躍。’84年、松任谷由実が日本語訳詞した『雨音はショパンの調べ』が大ヒット。結婚を機に引退するも、’16年に雑誌の表紙で25年ぶりにカムバック。公益財団法人日本服飾文化振興財団の評議員を務める。
model:Asami Kobayashi photography:Akinori Ito(aosora) hair:TAKU for CUTTERS(VOW-VOW) make-up:COCO(SEKIKAWA OFFICE) styling assistant:Ami Sasahara interview & text:Akane Chuma ※掲載アイテムは私物のためショップへの問い合わせはお控えください。 ※エクラ2026年7・8月合併号掲載