生駒ケーブルに乗って、宝山寺へ行ってきました。
日本最古の営業ケーブルカーとも言われる生駒ケーブル。
今回乗った車両は、なんとも愛らしい顔の“ブル”。
ホームに入ってきた瞬間から、思わず笑顔になってしまう可愛さでした。
山へ向かってゆっくり登っていく時間は、まるで小さな旅。
窓から見える緑や街並みを眺めながら、「今日はどんな景色に出会えるんだろう」とワクワク。
ただ、宝山寺までの道のりは、想像以上に階段が続きます。
本当にかなりきつい…
途中、「まだあるの?」と思うくらい石段が続いて、息が上がるほど。
でも、そのしんどさの途中に、昔ながらの旅館のような建物や、ノスタルジックなカフェ、静かな住宅街が現れて。
ただの参拝道ではなく、“昔から人が山へ祈りに向かった道”を歩いているような感覚になりました。
古びた木の建物、細い路地、時間がゆっくり流れている空気。
生駒のこの辺りは、どこか懐かしくて、不思議と心が落ち着きます。
実はこの宝山寺、自転車好きの方たちにも有名みたい。
激坂で知られる「暗峠(くらがりとうげ)」を越えて目指す人もいるそうで、ヒルクライム好きには有名な場所なんだとか。
私はもちろんケーブルカー派ですが(笑)、そんなふうに山を越えてでも来たくなる魅力が、この場所にはあるんだろうなと思いました。ケーブルカーでもかなりハイキングですよ、笑。
そして辿り着いた宝山寺。
正式には「生駒山宝山寺」といい、商売繁盛や開運の神様として知られる聖天さんを祀るお寺だそうです。
境内に入ると、空気が一気に変わります。
静かなのに、どこか圧倒されるような雰囲気。
特に印象的だったのが、岩肌に抱かれるように建つお堂。
あの大きな岩壁は「般若窟(はんにゃくつ)」と呼ばれ、昔から修行の場だったそうです。
役行者や空海も修行したと伝えられている場所らしく、自然そのものが信仰の対象になっているような空気感がありました。
岩壁には弥勒菩薩が刻まれているとも言われていて、ただの観光地とは違う、静かな力を感じます。
石段を登ってきた疲れも、不思議とその景色を見ると和らぐようで。
山の空気や木漏れ日、岩の迫力に癒されながら、しばらくぼんやり過ごしました。
また季節を変えて、違う表情の宝山寺も歩いてみたいです。