【大人のソウル旅】美しい工芸品に心奪われる! 韓国初の公立工芸博物館『ソウル工芸博物館』

韓国といえば白磁やポジャギなど工芸の美しさに心奪われた人も少なくないだろう。そんな人にぜひ足を運んでほしいのが、ソウル市がアートカルチャーの復興を目的に設立した韓国初の工芸専門博物館。

工芸文化の復興を目ざして

オープンした韓国初の公立工芸博物館

ソウル工芸博物館

古代~高麗時代の金属工芸、陶磁器、螺鈿(ん)漆器や、朝鮮王朝時代のチョゴリや白磁、木工家具などの展示のほか、王室中心に使われていた工芸品が朝鮮後期に民間にも広がっていった経緯など、工芸がたどってきた歴史を間近に感じられる。なかでも、主に““函(はこ)”に施される、牛のつのを薄~く削ぎ取り、木の表面に膠(にかわ)ではりつけ装飾する華角(ファク)や、螺鈿といった韓国工芸ならではの技法には思わずため息が。“ポジャギじいさん”の愛称で親しまれたポジャギの収集家ホ・ドンファのコレクションも圧巻!

風呂敷とし て使われた、19~20世紀 の刺繡ポジャギ

風呂敷として使われた、19~20世紀の刺繡ポジャギ

展示 3棟2階には刺繡作品が一 堂に

展示3棟2階には刺繡作品が一堂に

館内からはとこ  ろどころで韓屋の街並み  を見下ろせ、心もなごむ

館内からはところどころで韓屋の街並みを見下ろせ、心もなごむ

安国駅降りてすぐ、歴史遺跡でもある安洞別宮跡の広々とした敷地 に’21年11月開館。

安国駅降りてすぐ、歴史遺跡でもある安洞別宮跡の広々とした敷地に’21年11月開館。展示空間は展示1 ~ 3棟からなり、各3~4階にわたる。展示3棟3階は、ポジャギのさまざまな用途を紹介。ホ・ドンファ収集の華麗な織物に感嘆!

高麗時代の螺鈿漆器の中で  も最も優れた「螺ナ鈿ジョン經ギョン函ハム」を無形文化財の職人4人が分業で再現。

高麗時代の螺鈿漆器の中でも最も優れた「螺鈿ジョンギョンハム)」を無形文化財の職人4人が分業で再現。その工程も展示

展示室ごとに視聴障害者に対応した触覚展示も

展示室ごとに視聴障害者に対応した触覚展示も

DATA

ソウル特別市鍾路区栗谷路3ギル4

서울특별시 종로구 율곡로3길 4

☎︎02・6450・7000

10:00~18:00(入場17:30まで)

㊡月曜、1/1 入館料無料 

5/16~7/23、特別展『螺鈿匠の図案室』を開催予定

https://craftmuseum.seoul.go.kr

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