絶対行くべき名店だけを厳選 京都の最高ディナー五選 part2

2017年9月5日
eclat10月号では、10年間現地を取材しつづけてきたエクラ京都班が“絶対行くべき名店”を厳選してご紹介。

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1.岡崎『チェンチ』
町家を改装した異空間で
旬の食材の優しい味に出会う

 イタリア語で「古びた」を意味する店名のとおり、味わいのある空間のリストランテ。玄関を入ると薄暗いホール、南禅寺のレンガ造りを模した壁と石畳の通路を経て、カウンター席とオープンキッチンへ。さらにその奥には半地下のダイニングルームが広がり、石とシダを配した庭が一幅の絵を見るような美しさを放つ。
「店をやるうちに食材の特性や個性を表現する引き出しが増え、素材の重ね方と味覚のバランスをより大事にするようになりました」と坂本健シェフ。料理はシンプルに素材そのもののおいしさを伝え、さまざまなものの作り手とのかかわりも深めたことで、よりていねいな仕事を心がけている。食材の生産者、器の作家、店をともに作った大工さんたちと思いを通わす中、奇をてらうことなく店の味を進化させている。

メインの「和牛頬肉の赤ワイン煮込みと焼き茄子」。焼きなす独特の風味と肉のうま味や食感のバランスが絶妙

☎075-708-5307
左京区聖護院円頓美町44の7 12:30 〜13:30(入店)、18:00 〜20:00(入店) 休月曜、日曜不定休 カウンター4席、テーブル16席、個室1(6席) 昼¥5,000、夜¥10,000(別途サービス料5%) 要予約
2.岡崎『京 静香』
四季の食材と深化を極めた
静かで華のあるコース

 浜松で創作中華料理の店を営んだのち、北京の料理学校に1年留学し、10年前に京都に店を開いた宮本静夫シェフ。オープン以来毎月通い続ける常連もいて、何度食しても飽きることのない看板メニューと、旬の食材で作る季節替わりの料理で魅了している。「京都にいると日常の暮らしの中で四季や歳時が感じられ、食材の走りや旬、名残に敏感になります。和食の料理人さんからの学ぶことも多く、いろいろな刺激があるのも京都の魅力」。
 決まって登場するパフェのように仕立てた前菜は海鮮と野菜をひとつにぎゅっと凝縮させた旬の味覚を楽しませてくれる一品。一方、シンプルにして強烈な印象を残すのが「ふかひれの姿煮」と「杏仁豆腐」。いずれも端正で味わい深く、その名のとおり静かにして華のある味にあふれている。

¥10,000のコースから。それぞれに軽く味をつけた季節の野菜と魚介の上に旬の魚の刺身がのる前菜

☎075-752-8521
左京区岡崎円勝寺町36の3 2階 17:30 〜20:30(入店) 休月曜・不定休あり テーブル6席、個室1室(10席)カード不可 夜¥10,000 〜(別途サービス料10%) 要予約
3.二条駅『大鵬』
日々、進化する料理に
ますます目が離せない

 もともとは大衆中華料理店だったのが、13年前、2代目である渡辺幸樹さんが修業を終えて店に入ってから、変貌をとげることに。まずは、四川料理がメニューに増え、舌がしびれるような辛さの麻辣(マーラー)味の料理や香辛料を効かせたオリジナルメニューが人気に。さらに、ここ数年は日本の特選食材を使った料理が話題。「上質な素材を使うときは、持ち味を生かすため、調味料や香辛料使いもシンプルになりますね。和食からインスピレーションを得ることもあり、これ、中華?って言われることも多々あります」と、渡辺さん。さらに、素材ありきの料理を作っていると、自身が大好きなヴァン ナチュールとも自然と寄り添うようになったそう。
 昼時、丼をかきこむ人もいれば、ワイン片手にコースをゆっくり楽しむ人もいたり。そのカオス感もおもしろい。

豚や鶏、魚、昆布のうま味が凝縮した煮こごりをソースがわりに。ウニと上湯の煮こごり冷麺¥2,800(~ 9月末)

☎075-822-5598
中京区西ノ京星池町149 11:30 〜14:20(LO)、17:30 〜22:00(LO)休火曜 テーブル35席 カード不可 昼夜ともに一品料理中心(昼は定食もあり) 予約がベター
4.御所南『リョウリヤ ステファン パンテル』
京都の四季と食材あふれる
唯一無二のフレンチ

 御所南の静かな環境にしっとりたたずむ築150年の町家。暖簾をくぐり、中に進むと趣のある庭、土壁や木などの自然素材に包まれた心地よい空間が広がり、割烹を思わせる一枚板のカウンターとしゃれたダイニングが迎えてくれる。食材はシェフのステファン・パンテルさんが毎朝大原の畑で直接収穫した野菜をはじめ、国内外から取り寄せ厳選したもの。それを自身の解釈や感性をもって調理し、ステファン流フランス料理に仕上げている。
「和食と違ってフランス料理は素材の味や香り、色を多彩に組み合わせながらバランスをとって作る料理。京都の食材をたくさん使っていますが、フランスのエスプリで作った生粋のフランス料理です」。初秋は鯖と柿、秋なすと鱧といった旬の食材が多彩な香りと味わいの重なりをもって供される。

¥10,000のコースから。炙り鱧や水なすのオイル漬けと味わう番茶の香りがほのかに感じられる「焼き茄子のスープ」

☎075-204-4311
中京区柳馬場通丸太町下ル四丁目182 12:00 〜12:30(入店)、18:00 〜19:30(入店) 休水曜、第2・4火曜 カウンター9席、テーブル14席 昼¥5,000、夜¥10,000 要予約
5.御所南『洋食 おがた』
京都の食通に磨かれた
こだわりの肉と旬の味

 本日のおすすめが充実し、フレンチやおばんざい、締めには茶碗で出すミニカレーも用意するなど、心憎いメニュー構成にファンは多い。「年配のお客さまの要望に応えておばんざいをお出ししたら、これが意外と好評。京都は和食の店でもビフカツがあったり、洋食屋でもおばんざいがあったり。肉をメインに自分の好きなものを注文されます」と緒方博行シェフ。
 フレンチに10年かかわった経験をソースや仕込みに生かし、食材は全国から仕入れている。例えば、牛肉は京都丹波牧場の平井牛と宮崎の尾崎牛の2本立てで1か月ほど店で熟成させたもの。魚は静岡の天ぷらの名店と同じ焼津の魚屋から、日本酒は酒蔵から直送し、とっておきを提供。毎週やってくる常連がいるというのも納得のいく懐深く、進化を惜しまぬ一軒だ。

100gから50g単位で提供される「尾崎牛のビフカツ」。写真は150gで¥4,170(税込)

☎075-223-2230
中京区柳馬場通押小路上ル等持寺町32の1 11:30 〜13:30(入店)、17:30 〜21:00(入店) 休火曜、月1回不定休 カウンター11席、テーブル12席 カード昼不可 昼のセット¥1,580 〜、コース¥2,800 〜、夜はアラカルトのみ、尾崎牛ステーキ・ビフカツ各100g ¥2,780、ハヤシライス¥2,280など予約ベター

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