乾燥や更年期で増える「手」のかゆみ。コロナ禍の習慣の見直しも必要⁉

アラフィーの体の変化であらわれるのが全身のかゆみ。習慣の影響も大きい「手」のかゆみを防ぐために、皮膚科医の慶田朋子先生が、原因と対策を伝授。

家事や手洗い、アルコール……かゆくなる要素がいっぱい!

「炊事洗濯など家事仕事は水を使うことが多く、どうしても乾燥しがちなパーツ。そこに年齢による肌質の変化も加わり、さらにここ2~3年では新型コロナ感染予防のためのアルコール消毒が普及したことで、手の乾燥からのかゆみが増えています。特にアトピーがある人や乾燥性敏感肌の人、職業的に手洗いが多い人は、かゆみを繰り返しがち」

イラスト1

考えられる原因&対処法

野菜に含まれる刺激物質から手を守るために手袋を

イラスト2

原因

野菜に含まれるシュウ酸などの刺激物質は、エストロゲン減少で肌のバリア機能が落ちている手にとっては大きなリスク。素手で触るとかゆみやかぶれを引き起こすことが。

対処法

刺激物質がダイレクトに手につかないよう、調理の際は手袋を使うのがおすすめ。かゆみが強くかき壊してしまったり、水疱やひび割れができていたら要受診。

石鹸やアルコール消毒は手の潤いをどんどん奪う!

イラスト3

原因

感染予防でこまめな手洗いが推奨されるが、石鹸は肌によい菌まで洗い流すことも。肌の常在菌のバランスが乱れ、手のバリア機能を低下させてしまい、刺激に弱くなる。

対処法

手洗いは調理前や食事前、トイレ後などにかぎり石鹸を使い、そのほかは水で入念に洗うようにして。またアルコール消毒も習慣化しているなら、回数を見直しても。

教えてくれたのは
慶田朋子さん

慶田朋子さん

銀座ケイスキンクリニック院長。皮膚科専門医。豊富な知識と確かな技術で、皮膚疾患から美容的治療まで幅広く対応。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか。
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