更年期世代は、耳掃除が炎症のもとに!? 耳のかゆみの原因&対処法

更年期になると全身のかゆみが増加。耳掃除が耳のかゆみの原因になると、皮膚科医の慶田朋子先生さん。かゆみの連鎖を断つための対策も合わせて解説。

傷つけてかさぶた、はがしてまた傷つけて……かゆみの連鎖

「耳の入口から鼓膜の手前までを『外耳道』といい、耳のかゆみは外耳道が傷ついて起こる場合が多数。外耳道の皮膚は肌と同じでターンオーバーするので、本来掃除は不要なのですが、耳かきや爪など硬くとがったものを使って掃除をすると外耳道の皮膚を傷つけてしまい、そこにかさぶたのようなものができると、それをまた掃除……という負のスパイラルに」

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考えられる原因&対処法

耳掃除はできるだけやらない! やるなら綿棒でなでるだけに

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原因

耳掃除で外耳道を傷つけると修復途中で皮膚が厚くなり、それをまた耳アカだと勘違いしがち。傷ついてバリア機能が低下している部分はかゆみを感じやすくなるため、かゆみを繰り返すことに。

対処法

本来耳掃除は不要だが、やる場合は風呂あがりに綿棒で優しく、耳の入口部分を2~3周なでるように水分を吸い取るだけにとどめて。傷ついた部分がジュクジュクして浸出液が出ている場合は、皮膚科や耳鼻科を受診して。

かゆみがくせになってしまったら保冷剤で冷やして鎮静化

イラスト3

原因

かゆいところをいじったりかさぶたをはがすのは気持ちがいいもの。わかってはいても耳掃除がやめられない、引っかく刺激がくせになっている人は、傷が治る暇がなくかゆみが長引く。

対処法

どうしてもかゆいときは保冷剤を耳に当て、外から冷やしてかゆみを鎮静化させるのが正解。かさぶたのようなものができたら最低1週間はできるだけ触らないで、治る時間を与えて。

教えてくれたのは
慶田朋子さん

慶田朋子さん

銀座ケイスキンクリニック院長。皮膚科専門医。豊富な知識と確かな技術で、皮膚疾患から美容的治療まで幅広く対応。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか。
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