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【パリクリエイターたちのインテリア】ヴィンテージや現代アートが共存する“インダストリアル”な空間
クリエイターたちにとって、住まいはいわば作品であり、想像力を培う場所でもある。パリ左岸に住むデザイナー、ジュリー・ドゥ・リブランの家をたずねて、クリエイションとライフスタイルの本質を探った。今回はリビング、キッチンを公開。
【パリクリエイターたちのインテリア】サステイナブルなヴィンテージ家具をメインに
グリーンは、快適な暮らしに欠かせない。庭の景色も、インテリアの一部に
2匹の愛犬が寝そべるのは、家に通じる緑にあふれた中庭。まるでスカルプチャーのようなコロンとした形の石の椅子は、パリ2区のギャラリー・デプレ・ブレエレで。正面奥がリビング、左手がキッチン、蔦が生い茂る壁の上階が寝室
ベッドルームは、壁をセージグリーンでペイント。緑が生い茂る外観とリンクさせ、無機質な白壁よりもぬくもりを大切にした。ベッド頭上のサークル状の作品は、羽根を使うことで知られるアーティスト、ケイト・マグワイアによる。右手の壁にはアートフェアで見つけたディスプレイ・ボード。コッパー色のメタルが光を反射して、部屋をさらに明るく見せてくれる。
バスルームと寝室のブラインド状の仕切りは、のみの市で見つけた床板を使って特注した
ブラインド式の、バスルームとの仕切り板を回転させ、オープンにしたところ。バスタブは表面をシルバーでペイント。
寝室の棚には、写真や本、アンティークのオブジェなどを、思うがままにディスプレイ。上段右の写真は、シルヴィー・ランクルノーが撮影した子供のころのジュリー。のちに有名になったカメラマンだが、母の友人だったことからよく家族を撮ってくれていたとか
リビングの一角にあるオフィスコーナー。ここでもオリジナルのレンガやメタルの構造が顕わに。机と椅子はともにオークションで手に入れた、ピエール・ジャンヌレの作品。鏡は家族から受け継いだ。トルソーには、彼女のコレクションから定番チュニックが
サステイナブルな視点からも、家具はヴィンテージ優先で
ヘリテージとモダンさの両方を大切にするジュリーの住まいでは、新旧のアートや家具が混在する。有名・無名にかかわらず好きなアート作品が見つかると追求し、アーティストと友人になることも多いとか。羽根を使ったオブジェで知られるケイト・マグワイアがその例だ。リビングにはウーゴ・ロンディノーネのスカルプチャーやウィリー・リッツォのランプなど市場価値の高いピースもあれば、マルセル・デュシャン賞をとったばかりの若手のデザイナーの椅子も。またクリエイティブな家系なだけに、彼女は親戚にもアーティストを数える。南仏にアトリエを構えるいとこ、オーレリアン・レノーによる動物を主題としたデッサンやオブジェもここでは数多く飾られている。
室内に飾る写真ではモノクロを好み、リビングの壁を覆うモジュラー式の棚には、主にフランスの女優のポートレートを。一方でモダニズム建築が好きだから、ル・コルビュジエによるインドのチャンディガールの建築の写真は宝物だ。
またヴィンテージ家具を取り入れるのはデザインの嗜好はもちろん、サステイナビリティへの意識から。自身のブランドも、オーダーメイドのシャツで知られる「シャルベ」やイタリアの生地メーカーから、コットンやカシミヤの残り生地を買い取っての少数生産を基本としているとか。
「新しいものを買うよりも、古くていいものに価値を見出せば、環境保護につながると思うの」。こう語るジュリーの一見折衷主義に見えるインテリアには、実は明確なコンセプトがあった。
Julie de Libran(ジュリー・ドゥ・リブラン)
Julie De Libran(ジュリー・ドゥ・リブラン)
3, rue de Lyunes 75006 Paris
11時〜19時
休日 月、土はアポイントメント制
byappointment@juliedelibran.com
tel 06 79 76 26 07 M Saint Germain Des Prés
https://www.juliedelibran.com
サンジェルマンデプレにあり、地下にはアトリエも備えた「ジュリー・ドゥ・リブラン」の小さなブティックは、隠れ家的な雰囲気。オーダーメイドのシャツで知られる老舗、シャルヴェのコットンやイタリアの生地メーカーのカシミアなど、余剰生地で仕立てたシャツドレスやチュニックをはじめとするプレタポルテは、シリアル番号入りのリミテッドエディション。ベーシックなブレザーやプリントシルクやシークインのドレスも定番だ。友人のクロゼットをのぞいたかのような店内では、アンティークの家具にジュエリーやヘアアクセサリーも並ぶ。
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