【50歳から始める習い事】友だちができた!生きがいができた!50代を幸せに導くカギは習い事にある
やっと自分の時間ができた、自由を満喫したい……そんな40代50代がこぞってハマっている習い事。そこには大人だからこそ味わえる楽しさや魅力が! 人生に新たな風を吹かせる「50の手習い」、来年から始めませんか。
エッセイスト 酒井順子さんに聞いた「習い事の効能や大人が楽しむ秘訣とは?」
自身も習い事ライフを謳歌する酒井順子さんに、習い事の効能やエクラ世代が楽しむ秘訣を聞いた。

エッセイスト 酒井順子さん
さかい じゅんこ●’66年、東京都生まれ。『負け犬の遠吠え』『ガラスの50代』(ともに講談社)、『家族終了』(集英社)など、社会を掘り下げ、女性の心を代弁する著書多数。文芸誌『群像』で「習い事だけしていたい」を連載中。
「人はいくつになっても“先生”を求めています」
習い直し、仲間づくり……。大人が楽しむポイントは?

卓球、中国料理、ヒップホップダンス。3つの習い事に通い、「楽しすぎて仕事がおろそかになりつつある」と話す酒井順子さん。中学の部活で経験した卓球は、週1回コーチと1対1で練習している。
「近ごろよく聞く『チキータ』をはじめ、打ち方や技術は私の中学時代とは別もの。進化した最新の卓球を味わえるのは、昔を知っているからこそ、とてもおもしろいです。たまに試合にも出ていますが、世間には卓球のうまいおばさまがごまんといることにも驚かされます(笑)。おそらく、そのかたがたも経験者なのでしょう。かつて打ち込んだ部活や習い事を復活するのは、アドバンテージもあって入りやすいはずです」

「中華好き」が高じて、30代で始めたのが中国料理。
「もちろん学びも多いですが、教室でできた友人と長く親しくしていることが財産です。習い事で出会う人は趣味が同じだから、仲が深まりやすい。大人になると気の置けない友ができる機会はめったにないのでありがたいですよ」
そして、ヒップホップダンスは「ディスコ世代&根っからの運動好き」な酒井さんにとって、最もアツい習い事。
「踊りは、大人の習い事の定番。最近は中高年のニーズをくんで、グループレッスンをしてくれる教室が増え、私も利用しています。まわりに気兼ねせず、若者に迷惑をかけることなく、友人と3人で先生に習えるのがとてもいい。BTS『Dynamite』のサビ部分を踊れるようになるまで3カ月かかりましたが(笑)、そのぶん、喜びは大きいです」

忘我の時間と成長実感を味わえるのが、醍醐味
習い事に夢中になる大人が多い理由について、酒井さんはこう分析する。
「卓球のボールをひたすら打ったり、ダンスを必死に踊っているときの自分がまさにそうですが、締め切りや家事など、日常のさまざまなものを忘却することができるひと時なのだと思います。そして、年をとって退化していくばかりの自分の中に、わずかでも成長の余地があると実感できる喜びこそ、大人の習い事の醍醐味ではないかと」
さらに忘れてならないのが、“先生”の存在。年を重ねていくと実生活では注意や助言をされる機会が減るが、習い事で生徒になって教えを乞うこと自体が、新鮮で楽しいと酒井さんはいう。「以前、友人と旅行したタイで、ムエタイの1日教室に参加したのですが、現役選手のハードな指導を受けるという貴重な体験をして、いい思い出に(笑)。これも習い事のおもしろさです。自分に合う、合わないは、やってみないとわかりません。気軽な気持ちで体験レッスンや旅習いから、あれこれ手を出してみては」

マイラケットは必需品。ケースはボールも収納できる!

50代の「好く力」考や「生き方」指南も
『消費される階級』
酒井順子 集英社 ¥1,870
平等や多様性の時代においても、「上下差をつけたがる」日本人の階級意識を考察するエッセー。50代が直面するエイジズム、超高齢化時代ゆえの格差、学歴信仰、「好く力」格差など、思わず膝を打つ鋭い指摘が満載。共感しながら生きるヒントを得られるはず。
“幸福学”研究の第一人者 前野隆司さんに聞いた「習い事が50代を幸せにする理由」
ストレスを抱えがちなエクラ世代の救世主となるのが、習い事……!? その根拠とは。“幸福学”研究の第一人者・前野隆司さんに、習い事が大人を幸せにする理由を聞いた。

“幸福学”研究の第一人者 前野隆司さん
まえの たかし●’62年、山口県生まれ。学者。ロボット開発や脳科学の研究を経て現職に。幸福の条件を多角的に研究する。『幸せのメカニズム』(講談社現代新書)など著書多数。
「意識して行動すれば、誰でも必ず幸せになれます」
習い事で得るワクワクや人とのつながりで幸せに
人の幸福度は年齢とともに変化し、仕事や家庭でストレスを抱えやすい40~50代の中年期を「底」にして、U字カーブを描くという。沈みがちなアラフィーを幸せに導くカギが、習い事にあると語るのは、幸福学を研究する前野隆司先生。
「幸せをもたらす要因は主に4つに分けられます。まず、人はワクワクしたり自分の成長を感じることで幸福感を得るとわかっています。習い事や新しい趣味を始め、少しずつ上達していく過程は、幸せの観点からも非常に有意義です。私も58歳から書道を始め、その効果は身をもって実感しています」
習い事を通して誰かとつながり、豊かな人間関係を築くことも幸せを感じる要因になる。一方、自分に厳しすぎると、逆効果になる可能性も。
「目標をもつのはいいことですが、『最低でもこのレベルに達しないと一人前じゃない』などと、ストイックになっては幸せから遠ざかります。ただでさえ50代は、上達のスピードがゆっくりです。小さな成長をひとつずつ喜ぶ前向きさや多少の失敗は気にしない楽観性が、幸福感を得るためには重要です。小さくても成功体験を重ねていくことで自己肯定感が高まり、好循環が生まれるでしょう」
自分だけの個性を発揮できている状態も幸せにつながりやすい。その点で「勝敗のつかない」種類の習い事はおすすめという。
「例えば、書道や生け花、絵画や俳句などは、うまいへたより、その人らしい表現に価値が置かれ、自信ややりがいにつながりやすいといえます。人生経験を重ねた大人だからこそ出せる味わいや深み、気づきがあり、子供のころの習い事とはまた違うおもしろさがあると、私自身も感じています」

幸せの4つの因子
「やってみよう!」因子
自己実現と成長の因子。夢や目標をもち、実現しようと成長していくことが幸福感をもたらす。たとえ達成できなくても、目ざして行動するだけで、人は幸せになれるという研究結果も。
「ありがとう!」因子
つながりと感謝の因子。人を喜ばせること、愛情や安定を感じさせる関係が幸せに寄与。利他性も影響し、素直に感謝できる、困っている人に手をさしのべられるなどの行動も目安になる。
「なんとかなる!」因子
前向きと楽観の因子。自分を卑下する、悲観的、神経質などの性質は幸せを感じにくいが、楽観的なら、成長やつながりが多少不足していても幸福感を得やすい。幸せに欠かせない要素。
「ありのままに!」因子
独立と自分らしさの因子。他人と比較しない人、個性を発揮できている人は幸せを感じやすい。人目や評価を気にしてしまう人は、マイペースに振る舞うように心がけて自己変容を。
人と比べない、落ち込まない。自分らしく楽しめばOK
勝つことで達成感を得て、負ければ悔しくてやる気が出るタイプの人は、競技性の習い事も向いているそう。
「ただ、段位をとることや順位を上げることにはあまりこだわらないほうがいいですね。そうした地位財で得られる幸せは長続きしにくいのです。また、どんな習い事でも、まわりの人と比べたり、うまくいかないからと落ち込まないようにしてください。『自分らしく楽しむ』マインドが大切です」
60代以降、先述の幸福度は右肩上がりに。一般的に、年を経るごとに人柄が丸くなること、加齢による記憶力の低下も相まって楽観性が増すことなどから、人は老年期に幸せを感じるようにできているという。
「50代で習い事を始めるのは、その後の人生をより輝いて生きるための準備にもなるでしょう。幸福感をもたらす要因を満たせば、誰でも幸せになれます。おもしろがって挑戦してみてください」
モデル 浜島直子さん、医師 おおたわ史絵さんが夢中になってる習い事は?
自分にフィットするやり方を見つけ、学ぶことを楽しむ姿勢が印象的な、アラフィーふたりの“練習風景”を拝見。
【習い事:クラシックギター】モデル・浜島直子さん
ギターが弾けるようになってこの先の楽しみが増えました

愛用のギターは¥56,000だったそう。「もっと手ごろなものもあったけど、挫折しないように気に入ったものを」
カーディガン¥60,500/デパリエ 伊勢丹新宿店(デパリエ) シャツ¥23,100(アンド アールシー)・パンツ¥29,700(カレンソロジー)/以上カレンソロジー 青山
基礎は飛ばし、好きな曲を自分のペースで弾くから楽しい!
スタジオに心地よいギターの音色が響く。浜島直子さんが慎重な手つきで弾くのは『戦場のメリークリスマス』。クラシックギターを始めて約1年。きっかけは友人たちとの酒席でのノリだった。「趣味がないという話題になって、私が『ギターでもやろうかな』といったら、『みんなでバンドやろう!』と盛り上がりまして。その流れで本当に始めました」
ギターが口をついたのは、幼いころに父がクラシックギターを弾いていたから。そして、少し前に一緒に仕事をした、作曲家でギタリストの伊藤ゴローさんが奏でる柔らかい音色が胸に残っていたからだという。その伊藤さんに指南してもらって、ファーストギターと教則本を選び、ほぼ独学で練習している。
「教室に行こうかなと思ったけれど、ひとりでマイペースにやっていくほうが、今の自分に合っているかなと。最初は教則本で基礎をやっていたのですが、イヤになっちゃって(笑)。今は弾きたい曲を練習できる楽譜本を見ながら、家事や書き物の合間に弾いています。音色に癒されるし、集中して弾いていると心と頭が整理されるんです。せわしない日常の息抜きや切り替えとしても役立っています」
弾き方でわからないところは“先生”である伊藤さんにLINEで聞き、曲が弾けるようになったら動画を送っている。「ゴローさんはほめ上手で、毎回『はまじ、すごいよ! 天才なんじゃない!?』って(笑)。それでいい気分になって、また楽しく弾ける。私、単純なんですよ」
屈託なく笑う浜島さん。なんと、ラジオ番組で共演したTHE ALFEEの3人にもギター動画を披露したのだとか。「お三方とも神のようなお人柄で、拙い演奏なのに『アルペジオ(演奏法)できてるじゃん!』とか、思いきりほめてくださって。ギターから会話の枝葉が広がっていくことが、とてもうれしい。少し前まで、自分がギターを弾けるようになるなんて、夢にも思わなかったから、いまだにウキウキしちゃいます」
目下、練習しているのは『夜空ノムコウ』。次にねらっているのは、アニメソング。いつか、息子さんと一緒に弾くことも夢見ている。そして、バンド活動も……。「まだ一度も練習していないのに演奏曲は決まっています(笑)。ギターはもう生活の一部。楽しみが増えて幸せです」

タブ譜があれば初心者でも弾ける!
どのフレットを押さえ、どの弦を弾くかが数字で示される「タブ譜」を見て弾く。「ピアノの鍵盤にドレミのシールがはってある感じ。すごくわかりやすい!」。指先の乾燥対策にハンドクリームも必需品

ふんわりした音色がクラシックギターの魅力

モデル・浜島直子さん
はまじま なおこ●’76年、北海道生まれ。“はまじ”の愛称で親しまれ、幅広いメディアで活躍。近年は『けだま』(大和書房)、『蝶の粉』(ミルブックス)などの随筆でも才能を発揮している。
【習い事:クラシックバレエ】総合内科専門医・おおたわ史絵さん
最後に残るのは趣味。いくつになっても踊れる体を維持したい

「Kバレエカンパニー(現K-BALLET TOKYO)」出身の人気講師・並河会里さんのレッスン。おおたわさんのレオタードはバレリーナがデザインする「unoa」
踊りは何ものにも代えがたい自分との対話の時間
「ダンス歴は30年くらい。ほぼ毎日、ばかみたいに踊り続けています。踊らない人生は、もう考えられません」
おおたわ史絵さんが、最初にダンスに夢中になったのは、中学・高校時代。舞踊教育の第一人者である教師に手ほどきを受け、踊る楽しさを知った。その後、大学進学を機に踊りから離れ、医師になって多忙な毎日を送っていたが、20代終盤に偶然「再会」した。
「ガラス張りのスタジオの前を、たまたま通りかかってのぞいたら、みんな楽しそうに踊っていて。自分がしんどい時期だったから、よけいまぶしく見えたのかもしれません。ダンスが大好きだった気持ちを思い出し、私ももう一度踊りたいと」
ジャズダンスの教室に入ったおおたわさんは、すぐにのめり込み、やがてコンテンポラリーダンスのレッスンにも通いはじめた。仕事と並行して熱心に踊りと向き合い、40代に入るころ、現在も通う老舗のダンススタジオの門を叩いた。「洋舞の原型はクラシックバレエにあります。私はコンテンポラリーダンスが好きで今後も追求したいので、その地固めにバレエを始めました。ただ、選りすぐりの講師に厳しく指導してもらっているのに、上達しない(笑)。今は、週4回バレエ、週1回コンテンポラリーのレッスンという感じですね。両立することでお互いの踊りにいい作用があるんです」
そんなに踊ってプロになりたいの?と、聞かれたことも。でも、そうではない。発表を目標にもしていないという。
「単純に、踊っている時間が好きなんだと思います。今、体がどんな状態にあって、心はどれくらい集中できているか。自分と対話する、ほかでは得られない時間なんです。メンタルが安定しているのは、間違いなく踊りのおかげ。家庭平和にもつながっていると思います」
30年にもわたり、日課のように踊り続ける中で感じる体の変化を、おおたわさんは前向きに受け止めている。
「若いころのようなキレは当然ないですし、痛いところばかりですが、まだ自由に動かせる筋肉や関節がこんなにあるんだと、日々の発見が励みになります。仕事はいつかやめるときがくるけれど、趣味はずっと楽しめる。ていねいに体を使って、長く踊り続けることが今の目標です。バレエ、楽しいですよ。初心者で50代から始めた友人たちがよくいっています。『もっと早く踊っていればよかった!』って」

踊って汗をかけば心も体もスッキリします!

レッスン前は念入りにストレッチを
おおたわさんが通う教室は、東京・新宿にある「ICHIBANGAI DANCE STUDIO」(https://studio1b.jp/)。クラシックバレエ、コンテンポラリー、ジャズなど、一流の講師陣によるレッスンを50種類ほど展開し、初心者歓迎の基礎クラスや体験レッスン(¥2,200)も。
シングルチケット¥2,600~。「並河先生のような若手実力派から、私より年上の元プリマまで。レベルの高い先生がていねいに教えてくれる、信頼できる教室です」とおおたわさん

総合内科専門医・おおたわ史絵さん
おおたわ ふみえ●東京都生まれ。刑務所や少年院で受刑者の診察に携わるほか、メディアでも活躍。著書に『プリズン・ドクター』(新潮新書)、『母を捨てるということ』(朝日新聞出版)など。
50代から始める音楽教室。辛酸なめ子さんが無料体験レッスンへ
いつか楽器を弾けるようになりたい! そう思っている人は、まずは無料体験レッスンに出かけてみては? “ライトな経験者”辛酸なめ子さんと、いざ、ヤマハの教室へ!
【ピアノ編】

記憶をたどるように練習して、“あの曲”もマスター!
体験したのは、初心者対象の「はじめてピアノ」。小学生のとき以来というピアノを前に「まったく弾ける気がしません……」と自信なさげな辛酸さんを「大丈夫です!」と笑顔で迎えてくれたのは大古晴菜先生。まずは楽譜の読み方を簡単におさらいして、ウォーミングアップ。両手で「ドレミファソファミレド」を繰り返し練習。最初は恐る恐る鍵盤を叩いていた辛酸さんは少しずつ勘を取り戻し、続いて、両手で違う音を弾く練習もクリア。「経験者だけあってリカバーが早い!さすがです」と大古先生。
次は「お風呂が沸きました」のメロディでおなじみの『人形の夢と目覚め』の一節に挑戦。指を広げて弾くテクニックを覚えるのに最適な曲なのだとか。レベルアップの内容に辛酸さんは「情報量が多すぎて脳が処理しきれない」と苦戦するものの、大古先生のていねいな指導でなんとか弾けるように! 専用の伴奏音源に合わせることでドラマティックな演奏になり、教室内に拍手が。「昭和のスパルタなレッスンしか経験がないので、寄り添った指導に感動しました。大好きな『カノン』を弾けるようになりたいと夢が広がりました」


運指の練習、小学生のころを思い出します……
大古先生は、生徒のレベルや性格を見極めた指導を心がけているそう。

「なめ子さんは指の運びがスムーズ。指越えというテクニックも自然にできていました」と高評価。

「はじめてピアノ」は、エクラ世代の女性も多く受講している
辛酸なめ子さんが体験した教室は……
YAMAHA MUSIC SCHOOL
「ヤマハ音楽教室」が、今年、開設70周年を機に大人・シニア層をターゲットにしたコースも含め、「YAMAHA MUSIC SCHOOL」に一新。経験の有無にかかわらず、多彩なコースをラインナップ。
https://school.jp.yamaha.com/music_lesson/
●「はじめてピアノ」レッスン料
グループレッスン月2回・1回60分で1カ月平日¥4,950~、土・日曜¥5,280~(月3回コース、個人レッスン、ジャズピアノなどもあり)
入会金、施設費、教材費別
レッスンに関する問い合わせは、☎0570・075808
【ウクレレ編】

ハワイアンムード漂う癒しの教室に大満足
ハワイアン音楽に欠かせない「ウクレレ」。初心者でも演奏しやすい楽器として、幅広い世代に人気があるそう。中学・高校時代にマンドリンギター部に所属していた辛酸さん。弦楽器を演奏した経験が生きるかも!? まずは、基本の構えから教わる。「両手を効率よく動かし、自由に弾くには構え方がとても重要です。右肘とわき腹でウクレレの下のほうを支え、斜め45度くらいの位置に。左手の人さし指でヘッドの下を支え、少し前に出して構えるのがポイントです」と、講師の遠藤久先生。「座って弾くマンドリンとはだいぶ違います」といいながら、辛酸さんはすんなり構えを習得して、いざ、音を奏でる練習へ。
ウクレレは伴奏もメロディも弾ける楽器。基本のコード(和音)である「F、G7、C」を覚える。この3つを組み合わせると、ハワイアンソングをはじめ、いろいろな曲が弾けるという。よりハワイっぽくなるコード「D7」と「ハワイアンストローク」も習い、真剣な表情で練習を繰り返す辛酸さん。心地よい音色を響かせて、「ワイキキビーチの波音が聞こえてくるようです」と楽しそう。最後は、ダイアモンドヘッドを歌った名曲『カイマナヒラ』を先生と演奏し、体験教室が終了!
「なめ子さんは、すじがいいですよ。ぜひ続けてください」と先生は太鼓判。「ウクレレはヒーリング効果が抜群。音を生み出す喜びを久々に味わい、満ち足りた時間を過ごせました。先生と同じハワイのご神木で作ったウクレレを買って、始めるかもしれません」


大切な構え方から習えてありがたいです
弾き語りも披露してくれた遠藤先生。

辛酸さんの構えも様になっている!

左手の運指が要(かなめ)。写真は「F」のコード。親指はギュッと握らず、裏側から支えるようにすると弾きやすいそう

「ウクレレ」講座は、構えなどの基礎から始まり、ハワイアンの伝統的な奏法やソロプレイまで、 無理なく学べる内容
辛酸なめ子さんが体験した教室は……
YAMAHA MUSIC SCHOOL
「ヤマハ音楽教室」が、今年、開設70周年を機に大人・シニア層をターゲットにしたコースも含め、「YAMAHA MUSIC SCHOOL」に一新。経験の有無にかかわらず、多彩なコースをラインナップ。
https://school.jp.yamaha.com/music_lesson/
●「ウクレレ」レッスン料
グループレッスン月2回・1回60分で1カ月平日¥6,600、土・日曜¥7,150(月3回コース、個人レッスンなどもあり)
入会金、施設費、教材費別
レッスンに関する問い合わせは、☎0570・075808

漫画家、コラムニスト 辛酸なめ子さん
しんさん なめこ●’74年、東京都生まれ。恋愛や皇室、アイドルなど、多様な事象を取材し、コラムや漫画を執筆。最新刊は『川柳で追体験 江戸時代 女の一生』(三樹書房)。
みんなが習ってる習い事は?40代50代女性にアンケート
Jマダムへのアンケートでは1位ヨガ、2位お花系、3位ダンス系という結果に。ほかにもさまざまな習い事が!

能楽
幼いころから日舞を習っていましたが、今やっているのは、能楽。日常生活にはない動きや発声、能舞台の神聖な雰囲気など、奥が深い芸事のため、すぐには理解できないことも多いけれど、そこが魅力。吸収しかないんです。古(いにしえ)の日本にタイムスリップしたような感覚になり、心が穏やかになります。能楽を習っていると話すと、必ず「すごい!」とほめられるので自己肯定感が上がります(笑)。(54歳・アドバイザー)
フラダンス
フラダンス歴7年です。練習するほど上達してすごく楽しい! 生活の中で常にフラを意識するようになり、目標をもって過ごせることに感謝の日々です。フラソングをいつも聞いていることで、気持ちもリラックス。自然と笑顔が増えました。夫もフラに打ち込む私の姿がうれしいようで、いい影響ばかりです。(56歳・主婦)
弓道
市の弓道教室に通いはじめたのは5年前。週に2回ほど、道場で講師のかたに手取り足取りお稽古をしていただいています。そのときの自分の体調や心に静かに向き合うこと、少しずつゆっくり上達していくことに、発見や喜びがあります。昇段を目ざして日々鍛錬し、生活リズムが整いました。(53歳・歯科助手)
ボイストレーニング
歌がうまくなりたくて、講師とマンツーマンのボイストレーニングを始めました。プロの技術を学ぶことで、歌がますます好きになりました。同じ趣味の友だちもでき、カラオケで盛り上がるのも楽しい。音楽のもつパワーのすごさを感じています。(54歳・主婦)
テニス
3年前からテニススクールに通っています。ポイントが決まったときの爽快感は格別です。週1回ですが、続けることで体が引き締まり、フットワークが軽くなりました。運動すると疲れるので睡眠も深くなり、健康になった気がします。(58歳・講師)
キックボクシング
1年ほど前からキックボクシングを始めました。月に2~3回程度のレッスンですが、運動習慣ができて体のラインがスッキリし、パンチで肩甲骨を動かすからか、太りにくくなったような……! ストレス解消にも最適です(笑)。(53歳・主婦)
茶道
高校生のときに少しだけ習っていた茶道を50代で始め、お茶の世界の深遠さを改めて知りました。忙しくなって今は中断していますが、もっと作法を覚えたいので、また再開したい。習い事を通じていろいろな人とかかわれることも魅力だと思います。(55歳・会社員)
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