【大人のための“呑める鮨屋”】鮨や和食のカテゴリーにとらわれず気軽に。南麻布「深坂」

おいしいものを食べつくした人が行きつくのは、鮨! 最近は星つき最高級からカジュアル鮨まで百花繚乱。鮨をこよなく愛するエクラプレミアム室長 工藤佳子さんに、リアルに通い本当は教えたくないという“推しの一軒”を聞いた。

深坂 ふかさか(東京・南麻布)

深坂

鮨をワインでずっと通せたのはこのお店が初めて

店名に“鮨”の冠をあえてつけていない。「鮨や和食のカテゴリーにとらわれず、飲み屋として使ってほしい」と店主の深坂勇輔さん。とはいえ、おまかせコースでは最初に酒肴が4皿ほど、握り10貫で締める。酒肴も握りも店主が目ざすのは「脳に響くうまさ」。霜降りにしてしょうゆに漬けた大トロに温かい酢めしを合わせ、酸味をきわだたせるなどのひと工夫がお酒を呼び寄せる。「お鮨の酸味がワインの酸味と響き合い、どんどん食べすすんでしまいます。自分の口の中で起こることが楽しすぎます」(工藤)。飲み屋として、鮨屋として最高峰を目ざす。今春開業したばかりだが、すでに常連が多く、店主の企みは成功しているようだ。

イクラとセコガニの混ぜごはん。

イクラとセコガニの混ぜごはん。イクラを裏漉(ご)しして煮詰めたソースをかけて。うま味爆発

秋鮭と天然きのこ10種の春巻き。

秋鮭と天然きのこ10種の春巻き。きのこのだしを煮詰め、具材と一緒に揚げる。「おつまみは素材にひと手間かけて、わかりやすいおいしさにしています」とご主人

北海道産バフンウニを豪快にのせて

北海道産バフンウニを豪快にのせて

コースの最初に3〜4皿の料理が続き、数種類の酒肴をのせたひと皿が登場。

コースの最初に3〜4皿の料理が続き、数種類の酒肴をのせたひと皿が登場。ここで気分を変えて、新たなワイン、日本酒にしても。しょうゆとみりんで炊き上げたあん肝と奈良漬け、子持ち鮎の山椒炊き、マダム手作りの生ハム、北海道・厚岸産の牡蠣の燻製オイル漬け

大トロは霜降りにし、しょうゆ漬けに。

大トロは霜降りにし、しょうゆ漬けに。飲み物全般をマダム兼ソムリエの城戸美貴子さんが担当。「料理や鮨に同調するきれいな味のものをそろえています」

炙りカマスの握り。

炙(あぶ)りカマスの握り。皮目を炭で炙り、柚子こしょうと。ワインは「ドメーヌ・ブレス Your Story」ケルナーとバッカスの混醸。洋梨や柑橘のニュアンスが香ばしいカマスの味を引き立てる

鮨Lover

エクラプレミアム 室長 工藤佳子

エクラプレミアム 室長 工藤佳子
大人の“手に届くラグジュアリー”を体現する通販部門を担う。ワインをこよなく愛し、無類のブルゴーニュ好きでもある。

深坂

深坂 ふかさか(東京・南麻布)

深坂勇輔さんは新富町『鮨 はしもと』で修業し、恵比寿『創和堂』での経験が、今のお店をつくり上げているという。コースは昼¥9,900(握りのみ)、¥15,000(つまみと握り)、夜¥22,000、¥30,000。21時以降はアラカルトも。

Data

東京都港区南麻布2の7の23マーキュリー南麻布10F
☎080・7596・8944
17:00~24:00
不定休

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