絶対に行きたい!大人が食べて飲んでちょうどいい「東京の鮨」新名店10選

“超有名店”も魅力的だけど、知りたいのは「もっとお鮨と仲よくなれて、心軽やかに通える店」。そこでエクラが徹底リサーチ、気鋭の鮨職人や名店の2号店など、ここ数年にオープンした話題の“ハイレベルな店”をセレクト。おいしいお鮨でリュクスな時間を!

 

江戸前×ワイン「鮨 在(ざい)」

さりげなく“粋”を感じさせる、姿かたちのよい鮨が次々と。’19年のオープン以来、江戸前の仕事がきっちりなされた端正な鮨を求め、足繁く通う常連客は多数。

「脂ののりやうま味など、魚の個性をどう見極めるか、いつも考えています」と大将の岡田貴裕氏。特に好きな魚はコハダで、「季節や産地で脂ののりが違うので塩かげんがむずかしい」とこだわりの一面を見せる。確かに、岡田氏のコハダは優しい酢かげんとほどよい塩気、赤酢のシャリの酸味が相まって、とても風味豊か。目の前に供される海老やサワラ、中トロなどもそれぞれにうま味が生きて、幸福感に包まれる一瞬だ。

この個性豊かな鮨をさらにおいしくするのが、ソムリエの保坂卓氏が考案するワインのペアリング。王道の銘柄やハイレベルなナチュラルワインが鮨に優しく寄り添い、マリアージュの楽しさを体感させてくれる。新しい美味に感動しつつ、ゆったり過ごせるのが魅力の店だ。

店内を流れる気はすっきり、清らか。

店内を流れる気はすっきり、清らか。「これからの季節、魚は脂がのってきます。ヒラメなどの白身やサバ、白子もいい。11月は鮨が楽しい時期です」と大将の岡田貴裕氏

ソムリエの保坂卓氏は各国の料理 に精通。

ソムリエの保坂卓氏は各国の料理に精通。ペアリングコースの内容は相談にものってくれる

大間産マグロ の赤身と中トロ。

(左から)大間産マグロの赤身と中トロ。赤身は繊細な鉄分がきわだち、中トロは上品な脂が口の中で溶ける。「マグロには赤ワイン。鉄分のニュアンスにマッチします」と保坂氏

昆布締めにした春子鯛は繊細なうま味がきわ だつ

(左から)昆布締めにした春子鯛は繊細なうま味がきわだつ。酢締めのかげんもほどよく、香り豊かなコハダ。脂ののったサワラはすっきりとした煮切りしょうゆで

蟹とウニ巻き。

蟹とウニ巻き。毛蟹にムラサキウニを合わせた贅沢なひと品。のりの香ばしい風味と相まって、美味!

東京都渋谷区広尾5の3の13 Barbizon86 5F

☎03・3446・1134

昼 12:00~(スタート/土曜のみ)

夜 17:30~、20:00~(2部制)(17:00~、19:30~/土曜)

㊡日・月曜を中心に月8回休み 

昼・夜 おまかせ¥27,500

ワイン、日本酒あり。ペアリング¥11,000、グラスワイン¥1,500~

カウンター8席、個室カウンター5席 要予約

イノベーティブな鮨「鮨 こう介」

お店の名物「ミルフィーユ」は、シュー生地に赤酢の酢めしとマグロの中落ち、甘海老、イクラ、ウニ、キャビアを重ねた豪華な一品。シュー生地が食感のアクセントとなって、酢めしの甘味が感じられ、新鮮なおいしさ! マグロやカツオはていねいにすじをとり、とろける食感に仕上げるなど工夫を凝らしている。とはいえ、鮨そのものは王道で、“遊び心”との振り幅が楽しい。

今年4月にオープンしたばかりだが、早くも鮨通の話題に上り、店は連日活況を呈している。大将の安部憲介氏は、元日本料理の料理人だけあり、つまみひとつにも鶏や魚、貝などのだしをブレンドするなど、こだわりを見せる。おまかせは鮨からスタート、おつまみをはさむスタイルだが、その多彩な味に「次は何が出てくるのだろう?」と期待がふくらむ。

「季節の高級食材も贅沢に使って、お客さまに楽しんでいただけたら」と安部氏。女将の出口福代さんの温かなサービスにも心癒される。
優しい甘味の車海老
優しい甘味の車海老
とろける食感のカツオ。薄く切って3枚重ねている
クリーミーな食感のウニ
クリーミーな食感のウニ
名物のミルフィーユ
名物のミルフィーユ
トロタクキャビア。トロの甘味とキャビアの塩気が溶け合い、美味!
トロタクキャビア。トロの甘味とキャビアの塩気が溶け合い、美味!
おつまみの「キンキとキノコのトリュフあんかけ」。鶏やハマグリ、カツオなどのだしで奥深い味
おつまみの「キンキとキノコのトリュフあんかけ」。鶏やハマグリ、カツオなどのだしで奥深い味
華やかな雰囲気の店内
華やかな雰囲気の店内
東京都新宿区西新宿1の15の8第3セイコービルB1
☎03・5990・5237
17:00~21:00(最終入店)
㊡月曜、第1日曜
おまかせ¥25,000
ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥2,000~
カウンター12席 要予約

銀座の“新星”「銀座 ふかさわ」

“ふわっふわ”で口に入れるととろける穴子に感動! それも塩と柚子、甘めのタレで、そのおいしさは2倍。煮ハマグリはふっくらと、白海老は甘さが生きて、鮨を口に運ぶたび、「お鮨っておいしい!」としみじみ。

大将の深澤恵介氏がにぎる鮨は、こまやかな仕事によって素材本来の味がストレートに伝わる上品さが魅力。小ぶりで食べやすいのもいい。

「お昼は買い物帰りにいらっしゃる女性のお客さまも多いので、きれいにお召し上がりいただけるよう、工夫しています」と深澤氏。シンガポールで6年半、鮨職人として活躍し、今年4月にオープンしたばかりだが、かわいらしく優美なたたずまいの鮨に惹かれ、すでに週1で通う常連客も。本人は「まだスタートしたばかり。もっとがんばらなくては」と毎朝豊洲に通い、素材と向き合う日々。これからは故郷・茨城の素材も積極的に使っていきたいと意欲を見せる。気後れしがちな“銀座の鮨屋”も、優しい大将の店なら安心。
上品な脂が印象的な中トロ。口に入れるとそのままとろける。
おまかせ¥22,000のコースから。上品な脂が印象的な中トロ。口に入れるとそのままとろける。すっきりした味わいの煮切りとのバランスが絶妙! 酢めしには赤酢や黒酢、米酢など4種の酢を使用。パンチのある酢めしに仕立て、鮨だねのうま味を引き出す
ふっくらとした煮ハマグリはコクがありつつもあっさりした味。この日は鹿島から
ふっくらとした煮ハマグリはコクがありつつもあっさりした味。この日は鹿島から
白海老の昆布締めは塩とすだちで。繊細な甘さがあとをひく
白海老の昆布締めは塩とすだちで。繊細な甘さがあとをひく
この穴子が忘れられない美味! 甘ダレと塩で。柚子の香りがふわり
この穴子が忘れられない美味! 甘ダレと塩で。柚子の香りがふわり
マグロは国産本マグロの老舗仲卸「石司」から仕入れている
マグロは国産本マグロの老舗仲卸「石司」から仕入れている
カウンター7席の店は、コージーで居心地がいい。深澤氏は明るく話しやすい人柄
カウンター7席の店は、コージーで居心地がいい。深澤氏は明るく話しやすい人柄
東京都中央区銀座7の7の14 東幸ビルB1
☎03・3573・5260
12:00~14:00(最終入店)
18:00 ~21:30(最終入店)
㊡日曜、祝日
昼 にぎり¥8,800、おまかせ¥13,200
夜 おまかせ¥22,000~
ワイン、日本酒あり(ワインはボトルのみ)。日本酒1合¥1,500~
カウンター7席 要予約

名店の味をカジュアルに「八重洲 鮨 海味(うみ)」

大将の山田哲広氏の鮨は、王道の江戸前で、見た目にも派手さはない。だが、口にするとひとつひとつの鮨の味わいの複雑さに感動。きっちり仕事がなされていることがわかるのだ。煮切りをベースにしているものの、柚子、しょうが、からしなどでアクセントがつけられ、しかもそれが口の中で多彩な味わいに変わるので、食べ飽きるということがない。

「本店の上質さを守りつつ、旬のおいしい魚をたくさん出したい。どうやって味にアクセントをつけるか、いつも考えています」と山田氏。うれしいのがグラスワインで、ブルゴーニュの名門の“確実においしいもの”がオンリストされている。リラックスして上質の美味が楽しめる。
赤身の漬け。濃い口しょうゆとたまりしょうゆ、酒、みりんに漬けられ、しっかりした味。
¥14,900のおまかせから。赤身の漬け。濃い口しょうゆとたまりしょうゆ、酒、みりんに漬けられ、しっかりした味。からしをアクセントに。マグロは大間産。鉄分の繊細さが感じられる赤身は、赤ワインとぴったり。ブルゴーニュのピノ・ノワールがグラスで楽しめる
優しい甘さがしみじみおいしい海老は奄美大島のもの。ねっとりとしたコクが魅力のウニ
(左から)優しい甘さがしみじみおいしい海老は奄美大島のもの。ねっとりとしたコクが魅力のウニ
ノドグロは卵の黄身に割りじょうゆを加えた黄身じょうゆで。ノドグロの脂で深い味わいに。コリコリした食感の赤貝には煮切りを
ノドグロは卵の黄身に割りじょうゆを加えた黄身じょうゆで。ノドグロの脂で深い味わいに。コリコリした食感の赤貝には煮切りを
檜のカウンター。大将の山田哲広氏は“ザ・江戸前の鮨職人”といった風情で、とても穏やか
檜のカウンター。大将の山田哲広氏は“ザ・江戸前の鮨職人”といった風情で、とても穏やか
東京都中央区日本橋3の4の14八重洲N3ビルB1
☎03・6262・0890
11:30~13:30(最終入店)、17:00~21:30(最終入店)
不定休 昼 にぎり¥8,900、おまかせ¥14,900~
夜 おまかせ¥14,900~ ※サ別
ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥1,300~、グラス日本酒¥1,000~
カウンター12席、個室4室(2~12席) 要予約

鮨だね多数でリーズナブル「鮨 利﨑 青山」

端正で小ぶりな鮨は、酢めしがちょっと硬めで個性的。口の中でほろりとほどけ、噛むごとに酢めしの酸味と甘味、魚のうま味が一体となって広がっていく。小ぶりなぶん、「魚種を多く楽しんでほしい」と、なんとその数約17〜20種! 塩で楽しむウニや食感が異なるイクラなど鮨の魅力も心に残り、「とことん鮨を楽しんだ」と満足感に満たされる。

渋谷の名店『鮨 利﨑』の2号店として、昨年1月にオープン。江戸前の仕事をきちんと感じさせながらも、価格は驚くほどリーズナブル。店は常に盛況で、すでに地域に溶け込み、愛されている。

大将の田中竜氏は28歳の若さながら、その仕事ぶりはリズミカルで美しい。1貫供するごとに「天草の車海老です」など説明も親切。大将になって2年目、「今年は鮨を深掘りする年。素材の一番おいしい食べ方を探求したいと思っています」と真摯に鮨と向き合う。若き大将の心意気が感じられる、心地いい店だ。
風味豊かな中トロ。ふっくらとした食感の穴子。脂がのったものを選んでいる。
(左から)風味豊かな中トロ。ふっくらとした食感の穴子。脂がのったものを選んでいる。天草の塩を添えたウニは甘味たっぷり。半生に仕上げた車海老は繊細な味。この日は天草から。大将の故郷、熊本の魚も多い
イクラはしょうゆ漬けと低温調理したものを合わせている。小丼にして提供
イクラはしょうゆ漬けと低温調理したものを合わせている。小丼にして提供
時期の茶碗蒸し。この日は毛蟹で深い味わい。温かい一品でほっとひと息
時期の茶碗蒸し。この日は毛蟹で深い味わい。温かい一品でほっとひと息
すっきりとした空気感のカウンター。この店では“つけ台が皿”。1貫ごとに味が残らないよう、さっとふきんでふいてくれる
すっきりとした空気感のカウンター。この店では“つけ台が皿”。1貫ごとに味が残らないよう、さっとふきんでふいてくれる
東京都港区南青山4の2の6南青山426ビルB1
☎03・6812・9451
18:00~、20:30~(2部制)
㊡月曜、不定休あり
夜 おまかせ¥12,100
ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥1,000~
カウンター10席、テーブル4席 要予約

日常使いにしたい店「鮨よしかわ 麻布十番」

脂ののった大トロには甘辛く炊いたエシャロット、繊細な甘さが感じられるホタテは墨塩で。一風変わった新しい鮨に出会えるのがこちら。バラエティに富んだ味を楽しんだあと、コースの最後に出てくるのが名物の「鰻ドッグ」と「トロと卵黄の太巻き」で、従来の江戸前にはない新しいルックスに「わあっ」と歓声が上がる。恵比寿の本店『鮨 よしかわ』直伝の味で、すでにおなかいっぱい……のはずが、食べられてしまうから不思議。

「お客さまには鮨を食べ慣れたかたも多い。この店にしかない味を楽しんでいただきたくて」と大将の斎藤勝紀氏。とはいえ、王道の鮨も多く、変わり種とのコントラストが印象的だ。また、この店ならではのシステムが、2度目の来店から「オールインクルーシブコース」を選べること。ワインなら、スペインのカバやフランスのナチュラルワインなどがそろっている。思いきり食べて飲んで大満足。常連が多いというのも納得。
カリッと焼いた鰻で酢めしをサンドし、のりを巻いた「鰻ドッグ」。玉ねぎとハチミツベースの甘いタレで
カリッと焼いた鰻で酢めしをサンドし、のりを巻いた「鰻ドッグ」。玉ねぎとハチミツベースの甘いタレで
もうひとつの名物が「トロと卵黄の太巻き」。
もうひとつの名物が「トロと卵黄の太巻き」。しょうゆに漬けた卵黄が酢めしとよく合う。甘めの濃厚赤だしソースがつくが、卵黄との相性が抜群!
大トロ・エシャロット。しょうゆ味のエシャロットが大トロの脂を優しい味わいに変える
大トロ・エシャロット。しょうゆ味のエシャロットが大トロの脂を優しい味わいに変える
赤身の赤ワイン漬け。柚子こしょうを混ぜたクリームチーズがアクセントとなり、すっきりした味
赤身の赤ワイン漬け。柚子こしょうを混ぜたクリームチーズがアクセントとなり、すっきりした味
活気に満ちたカウンター。大将の斎藤氏は「コースの価格は安くても、いいネタをお出ししたい」と笑顔で語る
活気に満ちたカウンター。大将の斎藤氏は「コースの価格は安くても、いいネタをお出ししたい」と笑顔で語る
東京都港区麻布十番1の3の8 F PLAZA102
☎03・6807・4846
18:00~、20:30~(2部制) ㊡日曜
おまかせコース¥11,000
※会員登録(無料)すると、2回目から「オールインクルーシブコース」(おまかせコース、スペシャリテ、好みのドリンク¥16,000)のオーダー可ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥935~、グラス日本酒¥880~
カウンター13席、個室カウンター10席
要予約

ミシュラン三ツ星の味「鮨 心 by 宮川」

ミシュラン三ツ星の味を東京で。インターナショナルな空気感も魅力

ラグジュアリーホテルの高層階に位置、モダンな印象の店内だが、富山の組子や漆喰の壁が和の温かみを感じさせる。場所柄、世界のVIPやビジネスマンなどが多く訪れるが、大将の宇野哲也氏は「ここで“本物の江戸前”を知っていただけたらうれしい」と笑顔を見せる。鮨はていねいな仕事がなされた王道の味で、酢めしとのバランスが絶妙。つまみはどれもが繊細な味わいだ。北海道らしいのがニシンの棒鮨で、新鮮だからこその優しい甘味がきわだっている。北海道産食材も多いが、自ら豊洲に出向いては旬のおいしいものを仕入れている。「“三ツ星”のプレッシャーはありますが、半面楽しみでもある。『すし 宮川』の味をここで守っていきたいと思っています」。

昼のにぎりコースより。トロの柵漬け。口の中で何層にもうま味が広がる
昼のにぎりコースより。トロの柵漬け。口の中で何層にもうま味が広がる
ウニは小鉢で提供。酢めしと混ぜ合わせていただくスタイル
ウニは小鉢で提供。酢めしと混ぜ合わせていただくスタイル。酢めしの米は新潟のツキアカリ。赤酢は3種をブレンド。寝かせて角をとり、まろやかに仕立てる
イクラはしょうゆ漬けにしたものをだしじょうゆにさっとくぐらせて提供
イクラはしょうゆ漬けにしたものをだしじょうゆにさっとくぐらせて提供
カウンターはスタイリッシュな印象。漆喰は左官の挾土秀平氏の手によるもの
カウンターはスタイリッシュな印象。漆喰は左官の挾土秀平氏の手によるもの
東京都中央区日本橋室町2の1の1 マンダリン オリエンタル 東京38F
☎03・3270・8634
㊡月曜、不定休あり
昼 12:00~(スタート/ 1部制)
夜 18:00~、20:00~(2部制)
昼 にぎりコース¥19,800、おまかせコース¥30,800
夜 おまかせコース¥30,800 ※サ別 ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥2,500~、日本酒1合¥1,500~
カウンター9席 要予約

品のよい江戸前鮨「鮨 山里」

老舗ホテルならではの品のよさ。“安定感のある味”に心が和む

’19年に『The Okura Tokyo』としてリニューアル開業、新たなステージを迎えながらも、『日本料理 山里』の“60年の歴史”は健在。ホテルの和食堂として、懐石料理や天ぷらなどハイレベルな料理を提供してきた。鮨もしかりで、ここでは『The Okura Tokyo』ならではの伝統を大切にした品のよい江戸前鮨が楽しめる。例えば、真鯛昆布締めは昆布のうま味が白身に移って繊細な味、煮切りでいただくシマアジは脂のおいしさを堪能させてくれる。料理長の薄葉天氏は、「伝統の江戸前の味を守っていきたい。ここにいらしたお客さまに『オークラの味だね。ほっとするね』といっていただければうれしいです」と語る。

東山魁夷の絵画がさりげなく飾られて。一枚板の檜のカウンターの長さにも驚嘆!
東山魁夷の絵画がさりげなく飾られて。一枚板の檜のカウンターの長さにも驚嘆!
「1、2貫だけでもお立ち寄りいただけるのがここのよさ」と薄葉氏
「1、2貫だけでもお立ち寄りいただけるのがここのよさ」と薄葉氏
(左から)中トロ、真鯛の昆布締め、シマアジ。しみじみおいしい
(左から)中トロ、真鯛の昆布締め、シマアジ。しみじみおいしい
東京都港区虎ノ門2の10の4オークラ東京 ヘリテージウイング4F
☎03・3505・6070
11:30~14:30(LO)、17:30~21:00(LO)
無休
昼 にぎり¥8,500~¥16,500、鮨会席¥26,000、開業3周年記念メニュー(~12月15日/昼のみ)¥20,000
夜 にぎり¥20,000~、鮨会席¥26,000、¥32,000 ※サ込 
ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥2,600~、グラス日本酒¥1,500~
カウンター12席、テーブル8席 要予約

京都で話題の名店 「鮨 和魂」

京都の話題店が東京に進出。端正な王道の鮨が魅力的!

「にぎりの前には、必ず温かな料理をお出しします。まずは体を温めて、にぎりを楽しんでいただければ」と大将の粕谷光氏。ゲストがリラックスして食事できるよう、こまやかな心くばりを見せる。“リュクスな鮨店”として京都で話題になった『鮨 和魂』が’19年に東京に進出、“和の心”はそのままに、モダンな空気感を放っている。それが感じられるのが前菜の「雲子の茶碗蒸し」だ。タラの白子を茶碗蒸しに仕立て、黒トリュフで飾る。伝統料理にエッジを効かせ、この店ならではの味に仕立てている。一方、にぎりは王道そのもので、きゅっと優しめに締められたコハダは、えも言われぬ美味。

 

「魚は産地や日によって身質も脂ののりも違う。魚体に合わせて仕事を施しています」と粕谷氏。その真摯な姿が、“オーソドックスなおいしさ”を生み出している。

昼のにぎりコースより。
昼のにぎりコースより。(左から)ほどよい酢締めのコハダ、口に含むととろける中トロ、上品な脂のブリ。酢めしに使用する米はコシヒカリを2種ブレンド。酢は米酢のみ。キリッとした味わい
「雲子の茶碗蒸し」は古伊万里の器で
「雲子の茶碗蒸し」は古伊万里の器で
ザ・ペニンシュラ東京  鮨 和魂
東京都千代田区有楽町1の8の1 ザ・ペニンシュラ東京4F
☎03・6270・2990
昼 12:00 ~(スタート)(金~月曜)
夜 17:30~、20:00~(2部制)(木~月曜)
㊡木曜ランチ、火・水曜 
昼 にぎりコース¥19,800、おまかせコース¥30,800 夜 おまかせコース¥30,800
※サ別 ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥1,980~、日本酒1合¥1,980~
カウンター8席、個室カウンター6席、個室1室(6席) 要予約

まるで“食べる宝石”「すし おうみ」

大将の“江戸前の美しき技”に感動!骨董の器でいただく楽しみも

その見事な仕事ぶりに見惚(みと)れることしきり。大将の近江英之介氏の手から生まれるのは、“食べる宝石”とでも呼びたくなるような美しい鮨の数々。わずか2〜3秒の“近江劇場”といっていい。興味深いのが、とにかく手数が少ないことで、マグロの赤身は煮切りをつけず、そのままいただくシンプルさ。なのに、酢めしとマグロの酸味が相まって、口中で優しい甘味が生まれるから驚く。浅めに酢締めしたコハダや香ばしい穴子も、極上の味!

 

近江氏は、銀座の名店で長年研鑽を積み、近年は2番手として活躍、’20年に満を持して独立した実力派。以来、正統派江戸前鮨を求め、鮨通たちが訪れる。かなりハイレベルな店ながら、近江氏の人柄もあり、緊張感は不要。「まずはお鮨を楽しんで」と人懐こい笑顔を見せる。お酒の価格も良心的で、ここなら、ゆったりくつろげる。

昼のにぎりおまかせより。マグロの赤身。繊細な酸味が印象的
昼のにぎりおまかせより。マグロの赤身。繊細な酸味が印象的
東京湾のコハダ。浅めに酢締めしているがコハダのうま味の輪郭が明快
東京湾のコハダ。浅めに酢締めしているがコハダのうま味の輪郭が明快
この日の海老は長崎から。優しい甘味。器は古伊万里。骨董好きの近江氏が趣味で集めたもの
この日の海老は長崎から。優しい甘味。器は古伊万里。骨董好きの近江氏が趣味で集めたもの
すっきりした気が流れ、心地よい店内
すっきりした気が流れ、心地よい店内
東京都千代田区平河町2の16の15 ザ・キタノホテル東京B1
☎03・6261・5763
11:30~13:00(最終入店) 
17:00~21:00(最終入店)
㊡日曜、祝日の月曜、不定休あり 
昼 にぎりおまかせ¥11,000、おまかせ¥16,500
夜 おまかせ¥33,000 ※サ別
ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥1,870~、日本酒1合¥1,870~
カウンター10席 要予約
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