【今50代が読みたい本】日本人ファーストが叫ばれる今、必読の『給水塔から見た虹は』など4選

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 日本人ファーストが叫ばれる今、必読の『給水塔から見た虹は』、妻の葛藤を克明につづった『In Love 認知症で安楽死を望む夫と スイスで最後の五日間』など4冊を厳選。

『給水塔から見た虹は』

『 給水塔から見た虹は 』

ルーツの違う者がともに生きるむずかしさと豊かさ

窪 美澄

集英社 ¥2,090

中学2年生の桐乃は、自分の団地も学校もいやでたまらない。ベトナム、ブラジル、フィリピンなどの“外人”が増え、問題や衝突ばかり起きているから。そんな彼女と、クラスでいじめの標的にされているベトナムの少年ヒュウ、過去の苦い体験ゆえに困っている外国人のため過剰なボランティアに励んでしまう桐乃の母……。すれ違っていた3人の心が、あるできごとをきっかけに近づきはじめる。違いも含め、少しずつ互いを認めあっていく。日本人ファーストが叫ばれる今、必読だ。

『In Love 認知症で安楽死を望む夫と スイスで最後の五日間』

『In Love 認知症で安楽死を望む夫と スイスで最後の五日間』

「もし私なら?」と問わずにいられなくなる
エイミー・ブルーム 神崎朗子/訳
大和書房 ¥2,420
自分自身でいられるうちに人生を終わらせたい。そのための手はずを整えてくれ――。60代半ばで認知症と診断された夫の願いを、作家で臨床心理士でもある妻はなぜ受け入れ、どうかなえたのか。非難されかねない選択にいたるまでの葛藤を克明につづった体験記は、愛にあふれている。

『花鳥鉄道風月線』

『花鳥鉄道風月線』

鉄道と自然の共演、“とびきりの瞬間”で編まれた写真集
武川健太
みらいパブリッシング ¥1,870
四季折々に日本各地を走る列車を撮った写真の美しさにハッと息をのんだり、郷愁を誘われたり、優しい気持ちになれたり……。14歳でカメラと出会ったのを機にひきこもりを脱して鉄道写真家になった著者の、温かで真摯な人柄が添えられた文章からもにじみ出てくる。

『ジェイムズ』

『ジェイムズ』

児童文学の名作に新たな命を吹き込む衝撃作

パーシヴァル・エヴェレット 木原善彦/訳

河出書房新社 ¥2,750

『ハックルベリー・フィンの冒険』では脇役だった黒人の逃亡奴隷ジムの視点で、不朽の名作を再構築。奴隷制度の非人道性、今も根強く残る差別の根源が浮き彫りにされていく。全米図書賞など世界の名だたる賞を総なめにしたのも納得! 残酷なのに、笑いと勇気がわいてくる。

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