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【今50代が読みたい本4選】孤独で偏屈な老書店員と小さな女の子の奇跡の物語『本と歩く人』など
エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 本を愛してやまない老書店員と少女の物語『本と歩く人』、本も人も再生させる製本工房の物語『その本はまだルリユールされていない』、ほか2冊をピックアップ!
【夏の文芸エクラ大賞2025】やっぱり本っておもしろい!50代の感性に響く一冊
文芸エクラ大賞とは?
私たちは人生のさまざまなことを本から学び、読書離れが叫ばれて久しいとはいえ、本への信頼度が高いという実感がある世代。エクラではそんな皆さんにふさわしい本を選んで、改めて読書の喜びと力を感じていただきたいという思いから、’18年にこの賞を創設。
選考基準は、’24年6月~’25年5月の1年間に刊行された文芸作品であり、エクラ読者に切実に響き、ぜひ今読んでほしいと本音でおすすめできる本。エクラ書評班が厳選した、絶対に読んでほしい「大賞」をはじめ、ほかにも注目したいエクラ世代の必読書や、書店員がおすすめのイチ押し本を選定。きっと、あなたの明日のヒントになる本が見つかるはず!
第8回 文芸エクラ大賞発表!
【大賞】『恋とか愛とかやさしさなら』

一穂ミチ 小学館 ¥1,760
カメラマンの新夏(にいか)は会社員の啓久(ひらく)と交際5年。プロポーズされた翌日に啓久が通勤中に女子高生を盗撮し、示談が成立するが……。新夏は“二度としない”という彼を信じられるのか、そもそも信じるとはどういうことなのか、啓久の家族の反応は? 後半では啓久の視点で、事件のその後と意外な展開が描かれる。性的搾取やルッキズムなど多くの問いを読む人に突きつけつつ、人間の欲望の闇に迫る小説。
背景にあるのはスマホの普及。盗撮した人の恋人や家族の気持ちをここまで考えるとは!
━━文芸評論家 斎藤美奈子
“出来心”ってなぜ生まれるの?そんな問いがずっと頭から消えない
━━書評ライター 細貝さやか
何事もなかったようにするのが愛なのか……主人公と一緒に悩んだ
━━編集 K野
“二度としない”という言葉は、当人が死ぬまで真偽不明と教えられた衝撃作
━━書評ライター 山本圭子
受賞コメントをいただきました! 作家・一穂ミチさん

性犯罪に関するニュースを見ない日はないといっていいくらい、日々忌まわしい事例を見聞きします。日本のどこかで起こったそんな事件の当事者になったカップルの選択を描こうと思いました。特に女性側の苦悩について「理解できる」というお声も「理解できない」というお声もたくさんいただきました。そのすべてが物語の中のできごとを「自分ごと」として考えてくださったのがうれしかったです。現実でもきっと、模範解答はないのでしょう。「文芸エクラ大賞」を通じ、また誰かの「自分ごと」になれますように。このたびは本当にありがとうございます!
文芸評論家 斎藤美奈子
書評ライター 細貝さやか
エクラ書評欄をはじめ、文芸誌の著者インタビューなどを執筆。特に海外文学やノンフィクションに精通。
書評ライター 山本圭子
出版社勤務を経てライターに。女性誌ほかで、新刊書評や著者インタビュー、対談などを手がける。
書評担当編集 K野
女性誌で書評&作家インタビュー担当歴20年以上。女性誌ならではの本の企画を常に思案中。
今年も盛り上がった選考会。本音を語ったその内容は?
目立ったのは運命や人生について考えたくなる本
K野 今年も個性豊かな本がそろいましたね。年を重ねたせいか、ままならない人生を描いた本が特に響きました。
山本 『逃亡者は北へ向かう』は運命の残酷さにやりきれない気持ちになりました。作者の柚月さんは震災でご両親を亡くされたそうですが……。
斎藤 つらい体験から時間がたったからこそ書けた小説なのでは。自分を投影せず、あえて今、震災直後の犯罪の話にしたことでエンタメとして成功しているし、おもしろかったですね。『熊はどこにいるの』も背景に震災がありますが、赤ちゃんを盗むなどタブーを犯す女性たちがみんなわけありな感じ。彼女たちの過去が気になりました。
細貝 運命の不思議さを感じた作品集が『富士山』。その中の一編「ストレス・リレー」はひとりのストレスが伝染していく話で、まるで現代社会の縮図。でも希望をもてる結末でよかった。
山本 『大使とその妻』は水村美苗さんの12年ぶりの大長編。“妻”の人生を左右したのはさまざまな人の“古きよき日本”への思いで、歴史的・知的興味をそそられました。
K野 今年多かったのが、性加害がテーマの小説。『熊はどこにいるの』にもその要素がありましたが、『恋とか愛とかやさしさなら』には関係者の苦悩が繊細に書かれていましたね。
斎藤 性加害は社会問題化しているだけに、作家たちも考えざるをえなくなりますよね。『恋とか……』で提示されているのは「性犯罪者の男性と結婚できるか」という問い。盗撮で初犯、示談が成立という設定が絶妙で、周囲の「こんなことで壊れるのはもったいない」という反応も「手を切るなら今のうち」という反応も理解できる。「盗撮ってこんなにも人によって考え方が違うんだ」という驚きがありましたね。
細貝 さまざまな問いを自分ごととして考えた小説でした。
山本 示談が成立しても噂に怯(おび)え続ける加害男性。彼の心理にも踏み込んでいて一気に読まされました。
K野 『ヤブノナカ』は出版界を背景に性加害問題を別の角度から書いた小説ですが、文章に疾走感がありました。
斎藤 男性は恋愛だと思っていたのにその後女性に「あれは性的搾取だった」といわれる。よくある話ですが、当事者間の話にとどまらずSNSを通してどんどん情報が漏れていく感じがいかにも“今”ですね。
細貝 当事者や関係者が持論や思いを語るけれど、誰が正しいとも誰が間違いともいいきれない印象。まさに正義は「ヤブノナカ」です。
対談集やエッセーには心のビタミンになる本が
山本 同じ出版界の話でも『プライズ』は直木賞レースに翻弄される人々の話。「この作家はあの人がモデル?」と思わず想像しました(笑)。
細貝 直木賞が欲しくて承認欲求のオニと化す女性作家も編集者たちも悲壮感をたたえつつどこか滑稽。見事なエンタメ作品でした。
山本 ダークな世界観に一気にもっていかれたのが『世界99』。最初は主人公に共感していましたが、やがて彼女は、あるかわいい生き物に出産などを担わせる近未来的世界の住人に。ぶっ飛んだ発想に仰天しました。
細貝 翻訳小説では『歩き娘』がすばらしかった。抑圧されてきたイスラム女性たちの日常が浮き彫りにされていて、胸に迫るものがありました。
K野 昨年亡くなった谷川俊太郎さんと伊藤比呂美さんの対談からは発想の自由さ、痛快さが伝わります。
山本 『たぶん私たち一生最強』は同居する女性4人のパワフルさが圧倒的! 家族のかたちを考えるきっかけにも。
斎藤 “女性のシェアハウスもの”はジャンル化してきていますね。
細貝 女性たちの話といえば『魔法を描くひと』もそう。仕事で男性に差別された女性たちの悔しい思いがやがて報われて、勇気をもらいました。
K野 北大路公子さんの養生日記には介護の話も。“日々大変でも物事をおもしろがる気持ちは大切”と感じます。
山本 『うそコンシェルジュ』の表題作は人間関係のストレスをうそで解決する話。人を傷つけないうそのつき方が秀逸で、ほっこりしました。
K野 さて、今年の大賞にふさわしい本は……。
斎藤 誰もに多くの問いを投げかける『恋とか愛とかやさしさなら』でしょうか。現実をどうとらえればいいのかという主人公・新夏の迷いがていねいに書かれていて、引き込まれました。
細貝 軽微といわれる犯罪の深刻さも伝わり、時代を反映していますよね。
山本 私も賛成です。
K野 では満場一致で『恋とか愛とかやさしさなら』を大賞に! 今年らしい小説だったと思います!
偶然の連鎖が紡ぎ出す衝撃作【心揺さぶる運命賞】

『大使とその妻』
“日本の美質”は消え去る定めなのか
水村美苗
新潮社 上・下 各¥2,200
軽井沢の山荘で暮らすケヴィンの隣人になったのは元大使夫妻。ケヴィンは古風な夫人に惹かれるが、やがて夫妻は消息不明に。「夫人の数奇な半生がわかる後半は驚きの連続。歴史と運命について考えさせられた」(山本)。
『富士山』
神のみぞ知る人生の岐路が衝撃的
平野啓一郎
新潮社 ¥1,870
「今の自分は偶然と選択の積み重ねでできていると痛感」(細貝)。5編のうち表題作は旅行中の加奈が偶然ある犯罪に気づき、とっさに連れの男性と別行動をとる話。それが彼の運命を変えたのかもという加奈の思いがせつない。
『熊はどこにいるの』
傷ついた過去からどう生きのびる?
木村紅美
河出書房新社 ¥1,980
山奥で暮らす女たちが拾ったのは男の赤ちゃん。その存在は彼女たちだけでなく、不穏な思いを抱えたほかの女性たちの運命も変えていく。「“熊”は動物ではなく、何かを暗示しているよう。読み返して考えたくなった」(K野)。
『逃亡者は北へ向かう』
予期せぬ震災がもたらした犯罪の連鎖
柚月裕子
新潮社 ¥2,090
「逃亡劇だが警察という男性社会が見えるおもしろさも」(斎藤)。震災直後に殺人を犯すが、ある目的のために逃げる男。津波で娘を失いながらも彼を追う刑事。理不尽な運命の受け止め方についても考えさせられるクライムノベル。
世界観にどっぷり浸れる長編作「没入!ザ・物語賞」

『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』
予定調和を飛び越えた劇的展開に呆然
金原ひとみ
文藝春秋 ¥2,420
「終盤はショッキングだったが性加害はNGという著者の強い思いが全編から感じられた」(斎藤)。ある女性が“文芸誌元編集長から性的搾取を受けていた”とネットで告発。その波紋は彼の家族や周囲にもおよんでいく。
『歩き娘 シリア・2013年』
勝手に足が動く少女の胸が引き裂かれるような手記
サマル・ヤズベク 柳谷あゆみ/訳
白水社 ¥3,300
’13年のシリアでの化学兵器攻撃を下敷きにした手記の形の長編小説。奇癖をもち拘束された少女が封鎖下の日々や生い立ちをつづる。「少女の過酷な状況は読んでいてつらいが、どうしようもなく引きつけられる小説」(細貝)。
『世界99』上・下
人間にとって都合のいい未来、その景色とは?
村田沙耶香
集英社 上・下 各¥2,420
性格がない空子は周囲に呼応して人格をつくることが得意。複数の人格を行き来して成長するが、やがて彼女の世界ではペットが進化して出産や雑務をこなすように。「怖いもの見たさでページをめくる手が止まらない!」(K野)。
『PRIZE―プライズ―』
承認欲求が止まらない姿は他人事ではない!?
村山由佳
文藝春秋 ¥2,200
売れっ子作家・天羽カインはどうしても直木賞が欲しいがなぜか無縁。プライズ(賞)獲得のため編集者を巻き込んで執筆に邁進するが……。「出版界の裏側がリアルすぎ! アクの強いカインの言動から目が離せない」(山本)。
人生の勇気&ヒントをくれる注目作「明日への活力賞」

『うそコンシェルジュ』
“うそも方便”というけれどこんなふうに使えば……
津村記久子
新潮社 ¥1,980
表題作と続編は世代を超えた友情の話のようでもあり、心が温かくなった」(K野)。みのりがうそで人助けをするプランを考えるとそれに協力する人々も現れて……。真面目なみのりの“うその心得”も忘れがたい。
『対談集 ららら星のかなた』
詩人ふたりの言葉のセンスにも惹かれる
谷川俊太郎、伊藤比呂美
中央公論新社 ¥1,980
食べ物やペットのことから老いや死まで、有名な詩人同士が語り合った対談集。「各々がかつての結婚の話も語っていてびっくり。お互いに尊敬の念を抱きつつ、自由自在に会話を繰り広げる姿に感動した」(山本)。
『魔法を描くひと』
画期的なヒロイン像を描いた女性たちの言葉が刺さる!
白尾 悠
KADOKAWA ¥2,145
戦前のアメリカで、世界的アニメスタジオに入社したものの、女性だからと実力を評価されなかったレベッカとその仲間たちの戦いとは。「アニメ創世期の様子がいきいきと描かれ、人生前向きにと思わせる」(細貝)。
『たぶん私たち一生最強』
本音で語れる女友だちは人生の宝!
小林早代子
新潮社 ¥1,760
高校時代からの女友だち4人が“一生最強”でいるために20代後半で選択した暮らしとその後の人生とは。「“お金・愛・仕事のうち2つに満足していれば幸せ、男はいてもいなくても”と考える女性たちが爽快」(斎藤)。
『キミコのよろよろ養生日記』
いやいや運動を始めた著者に苦笑しつつ共感
北大路公子
集英社 ¥1,870
「人気エッセイストの乳がん治療後の日記だが、ユーモアとぼやきは健在。なぜか元気をもらえるのはキミコ節のおかげ?」(山本)。体育会系編集者に激励され、失われた体力を求めて運動を始めた著者が“登山”に挑む!?
書店の“目利き”の偏愛本3冊
本と読み手を結ぶ書店員のかたがたが、ぜひ、読んでほしい本をリコメンド!

紀伊國屋書店 グランフロント大阪店 小泉真規子さん
『ふたりの窓の外』

深沢 仁
東京創元社 ¥1,760
「火葬場で出会った男女が春夏秋冬に一度ずつ会い惹かれあう。時間に追われる現代だが、ゆっくり関係を深めるふたりの姿が美しく、胸が温かくなった」
『あなたの四月を知らないから』

青山ヱリ
朝日新聞出版 ¥1,760
「この作品について語ることはとてもむずかしい。独身女の生き様でも教訓でもない。“自分”を“自分”たらしめているものは何かと常に問いかけられていた」
『ありか』

瀬尾まいこ
水鈴社 ¥1,980
「主人公と母の葛藤が描かれているが、一方で“家族”にはいつからでも誰とでもなれる、幸せとはそこかしこに転がっていると教えてくれている気がした」

有隣堂 アトレ恵比寿店 酒井ふゆきさん
『彼女たちに守られてきた』

松田青子
中央公論新社 ¥1,980
「かわいい表紙だが内容は切り口鋭いエッセー集。著者が取り上げた本を自分も読んでいると“こんなふうに感じるんだ”と新鮮。本や映画への興味が広がる一冊」
『よい人生は「結果」ではない―世界最高のアドバイザーが贈る後悔しない人生の法則』

マーシャル・ゴールドスミス、マーク・ライター 斎藤聖美/訳
日本経済新聞出版 ¥1,980
「“結果”をゴールにするとプロセスや“今”がおろそかになるのかもと教えてくれた本。私たちは自分だけでなく周囲にも結果を求めがち?と気づかされた」
『恋恋往時』

温 又柔
集英社 ¥1,980
「4つの物語を収録した作品集。台湾で生まれ日本で育った著者は、ほかの人にはなくて自分だけがもっているらしい“もの”の存在に気づいているのだと思う」

大垣書店書店事業部 中澤めぐみさん
『救われてんじゃねぇよ』

上村裕香
新潮社 ¥1,540
「難病の母も金遣いの荒い父も大事にしたい。でもいらだちを覚え、自由に生きたいと願う高校生の沙智。重い話だが彼女の激しさにはどこかたくましさが」
『星の教室』

髙田 郁
角川春樹事務所 ¥1,760
「20歳のさやかを中心にさまざまな理由で夜間中学に通う人々を描いた小説。“何かを始めるのに遅すぎることはない”と感じ、一歩を踏み出す勇気をもらった」
『皇后の碧(みどり)』

阿部智里
新潮社 ¥1,980
「風の精霊を統(す)べる皇帝から後宮に誘われたナオミ。なぜ自分が?から始まり、謎が謎を呼ぶ展開はファンタジー好きでなくても夢中になること必至!」

ジュンク堂書店池袋本店 西山有紀さん
『ナチュラルボーンチキン』

金原ひとみ
河出書房新社 ¥1,760
「毎日がルーティン化している45歳事務職とホスクラ通いの20代パリピ編集者。一見相入れない女性ふたりが化学反応を起こす。40代からの再生に拍手!」
『ようやくカナダに行きまして』

光浦靖子
文藝春秋 ¥1,595
「50歳で留学生になった著者。“人生で何を大切にしてる?”“好奇心”という答えがすばらしい。言葉の壁を乗り越えていく姿、同世代として尊敬します」
『パズルと天気』

伊坂幸太郎
PHP研究所 ¥1,760
「がんばればどうにかなるパズルとどうにもならない天気を通して、幸せの度合いは心のもちようで変わると実感。心が重くなっている人へおすすめです!」

代官山 蔦屋書店 間室道子さん
『親密な異邦人』

チョン・ハナ 古川綾子/訳
講談社 ¥2,200
「7年間書けていない女性作家が不可解な事態に巻き込まれていく話だが、ミステリーとしても人生ドラマとしても恋愛小説としても読める奥深いおもしろさ!」
『カット・イン/カット・アウト』

松井玲奈
集英社 ¥1,870
「50代の脇役女優・マル子が急きょ、舞台で主演アイドルの代役に。芸能界で生きてきた著者の言葉には取材して書いたものとは違う深みがあり、力量を実感」
『父の回数』

王谷 晶
講談社 ¥1,980
「5編のうち最も響いたのは、長年没交渉だった亡き父の家で大量の服を見つける、『かたす・ほかす・ふてる』。遺(のこ)された者に反省をしいない終わり方に共感」
話題作『世界99』の著者・村田沙耶香さんインタビュー
『コンビニ人間』や『信仰』などの小説で、現実を突き詰めつつ、そこから変容する世界を描いてきた村田沙耶香さん。初連載をまとめた長編小説『世界99』と読書歴についてうかがうと、意外な素顔も見えてきた。

女性の人生にはいろいろな“労働”があるけれど……
芥川賞を受賞した『コンビニ人間』などの小説が翻訳され、世界中にファンを増やしている村田沙耶香さん。最新作『世界99』は性格のない人間・空子の人生を追った長編小説だが、彼女の特技がすごい。“呼応”と“トレース”を駆使して、地元や職場などそのとき自分がいるコミュニティにふさわしい人格をつくり上げるのだ。目ざすは“安全で楽ちんに生き延びる”。
「例えば今日私はこういう(シックな)ワンピースを着て取材を受けていますが、海外のイベントに参加すると、作家が“地球のことを考えている姿”を求められていると感じて古着がいいのかなと思ったり。空子のように上手ではありませんが、そういうとき“周囲に呼応している”とか“日本人的な反応?”などと感じます」
性格のない空子だが、多くの人とは違う特徴がある。それは所属するコミュニティのどこにも重心を置かず、世界①、世界②などと並列にとらえていること。「空子をそう書いたのはSNSの影響だと思います。SNSでアカウントを使い分けていると、コミュニティによって流れている話題が違うのがわかりますが、空子はその複数の流れを反復横跳びしているよう。同じ時間を生きているのに、属している場所によって情報や心の反応にズレがあることに興味がありました」
そんな空子の物語は徐々に予想外の方向へ進んでいく。きっかけになるのがふわふわの毛とつぶらな目をもつかわいい生き物ピョコルン。最初はペットだったが、技術が発達して出産を担える道具になり、世の中も空子の生活も激変する。「小さいころの記憶で今も鮮明なのが親戚に“この子は(骨盤が)安産型だ”といわれたこと。疑問を感じましたが、“女性はいずれ出産する”という流れには逆らえない気がしました。やがて“少なくとも母は逆らえなかったのだ”と思い、彼女の人生について考えるように。空子の母親もそうですが、“母親”は子供の世話や家事など名前のない労働が多い。それらは尊いと美化されがちですが、実は搾取されているのでは、と。ならば、そういうものを背負ってくれる生き物がいたらもっとみんなが生きやすい世界になる?と思ったんです。でも、書き進めるうちに意外な話になりましたね」
本を読むことと楽譜を見て演奏することは似ている
幼少期は「内気で周囲になじめず、家族と仲は悪くないのに家の中でもちょっと寂しかった」という村田さん。本を読むようになって最初に衝撃を受けたのは、ジュール・ルナールの『にんじん』だった。「“大人はだいたい自分たちに都合のいいように私たちを育てようとしているし、ある種の本にもそういう洗脳が埋め込まれている”と思っていたんです。なのに『にんじん』に書かれていたのは、少年の残虐さや母親との不仲。“こんなに救われない物語がこの世にあっていいんだ”と思えて、初めて本を信じられました。あのころは希望より絶望に救われる読書を求めていた気がします」
小学生のころから漫画も好きで、小説への影響も「めちゃくちゃある」そう。「大島弓子さんは永遠の神です。岡崎京子さんや南Q太さんの漫画もよく読んでいました。日渡早紀さんの『ぼくの地球を守って』や清水玲子さんの『秘密―トップ・シークレット―』など、SFっぽいものも愛しています。考えてみれば“普通の生活からナチュラルにSFの世界に入っていく感じ”は私のいくつかの小説と共通していますね」
人生の転機になったのは、山田詠美さんや松浦理英子さんの小説との出会い。「高校時代に山田詠美さんの『蝶々の纏足・風葬の教室』を読むまで、男女が対等に恋愛できると思っていなかったんです。親が古い考え方だったのか、見たり読んだりしたもののせいなのかわかりません。大学生のころに読んだ松浦理英子さんの『ナチュラル・ウーマン』や『親指Pの修業時代』は今でも大切な小説。当時私は“女性”であることに苦しみを感じていましたが、松浦さんの小説を読んで自分の体を取り戻したような、救われたような気がしました」
ここ数年の読書で心に残っているものをたずねると、最初に名前が出たのは韓国の女性作家の小説2冊。
「『大丈夫な人』には、今まで言語化されていなかった女性の不穏な感覚が存在しています。例えば、すごく親切でも自分より体が大きい人に対して恐怖心を抱くとか。『明るい夜』は、その背景にある韓国の歴史とともに、女性同士のやりとりや母と娘の距離感など細部がいきいきと書かれている。そこが好きでしたね」
『わたしたちが火の中で失くしたもの』と『とるに足りない細部』も刺激を受けた翻訳小説だが、どちらの著者とも海外のイベントなどで対話した経験が。
「『わたしたちが火の中で……』を書いたマリアーナさんとは“奇想作家同士”ということで対談しましたが、彼女の原点にあるのは社会的なできごと。実験と妄想しているだけの私とは全然違うことがわかっておもしろかったですね。『とるに足りない細部』はアダニーヤさんが長い年月をかけて書いた小説。“沙耶香は本を出すペースが速い”と驚かれましたが、私のヒアリングが正しければ、1作に11年かけたと聞き、逆にびっくりしました」
日本の小説で名前があがったのは、待川匙さんの『光のそこで白くねむる』。
「とにかく文体が私の好みなんです。この作品のように偏愛的に好きな本を読むと、とにかく脳が言語に喜んで音楽が流れ出る感じがする。同じ楽譜を見て楽器を演奏しても流れ出る音楽は人それぞれですが、それと似ている気がします」
希望に救われる読書もあるけれど絶望に救われる読書もあると思う

本棚を眺めているだけでも読書です!
村田さんのお話をうかがっていると、本との必然的なつながりがよくわかる。ただ「読むのが遅いため読みたい本が増える一方」という悩みもあるよう。
「好きな作家さんがエッセーで紹介していた本や信頼できるかたからおすすめされた本を読むことが多いのですが、読むのが追いつかないのでため込んでいて……。だから私の部屋には“まだ読めていない、たぶんすごくセンスのいい本棚”ができているんです(笑)」
そこには『本は読めないものだから心配するな』という絶妙なタイトルの本も。
「作家の柴崎友香さんに“読んだら元気が出るよ”とすすめられた本。ある先輩作家さんが“本棚の本のタイトルを見ているだけでも読書である”とおっしゃっていたのですが、その言葉も含めて“読みたいという気持ちがあるだけで本とつながっているんだ”と思えて勇気づけられたんです。本を買うのは書店が多いのですが、“書店員さんの手書きポップが好きでポップの言葉に弱い”というのがその理由のひとつ。私は長くコンビニでアルバイトをしていましたが、そのときよくポップを書いていたからかもしれません」
執筆は「カフェやファミレスなどざわついたところが集中できる」といい、読書も「人間関係などを把握する小説の序盤は必ず外出先で」と語る村田さん。
「家にいると仕事とは関係ない妄想ばかりしてしまって。だから外出するときはパソコンや本、資料を詰め込んだキャリーケースと一緒のことが多い。今日も“このあとどこかで原稿を書くぞ”という意気込みで、大荷物を持ってきています」
“村田ワールド”全開!世界観にとことん浸れる

『世界99』上・下
村田沙耶香
集英社 上・下 各¥2,420
性格のない「空子」の一生と、都合のいい道具を生み出した人類の“その先”を描く。究極の発想はどこかダークユーモアすら感じるほど。「書きながら今までにあったことをいろいろ思い出して、筆が止まらなくなった。だから空子の大学時代までを書いた第1章が長いんです(笑)」と村田さん。

村田沙耶香さん
村田沙耶香さんの心を動かした6冊とは?
『大丈夫な人』

カン・ファギル 小山内園子/訳
白水社 ¥2,200
9編のうち表題作は高収入の弁護士と婚約中の「私」の不穏な気持ちを描いたもの。その他の話にも弱者の不安が根底にあり、なぜ大丈夫なのか、何が真実なのかなどを問うている。
『明るい夜』

チェ・ウニョン 古川綾子/訳
亜紀書房 ¥2,420
夫の不倫で離婚した「私」は9歳の夏休みを過ごした思い出の地へ。そこで思いがけず祖母と再会し、家族の歴史を知ることに。植民地支配や戦争を生きぬいた女たち100年の物語。
『わたしたちが火の中で失くしたもの』

マリアーナ・エンリケス 安藤哲行/訳
河出書房新社 ¥2,915
著者は“ホラーのプリンセス”といわれるアルゼンチンの作家。秘密の廃屋をめぐる話「アデーラの家」などを含む短編集には、社会問題を背景に悪夢のような世界が描かれている。
『とるに足りない細部』

アダニーヤ・シブリー 山本 薫/訳
河出書房新社 ¥2,200
’49年にパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人を追う、現代のパレスチナ人女性。2つの時代で起きた極限状況とその日常をつづった、パレスチナ文学の旗手の代表作。
『光のそこで白くねむる』

待川 匙
河出書房新社 ¥1,650
10年ぶりに故郷の田舎町を訪れた「わたし」に幼なじみの亡き「キイちゃん」の声が語りかけてきて……。平凡な田舎が異世界と化していく、新人作家のデビュー作。
『本は読めないものだから心配するな』

管啓次郎
ちくま文庫 ¥990
比較文学者の著者いわく“本を読んでも内容を忘れるのはあたりまえ”。“心配するよりよろこびをもって前に進もう”と説く本書はブックガイドであり学びへと誘ってくれる一冊。
最近のベストセラー&話題の本にクローズアップ
文芸評論家・ 斎藤美奈子さんが解説!変わる世界と、「本」の現在地

文芸評論家・斎藤美奈子さん
災害や物価の高騰など、不安要素が多かったこの一年。世の中を見渡せば「普及当初は誰でも意見を発信できると期待されたSNSですが、最近は選挙や事件の際にデマが拡散されるなどマイナス面も。“民主主義って何?”と考えさせられましたね」と斎藤さんは語る。
「芸能界だけでなく社会的にも大きな問題になったのが性暴力。ここ数年続けざまに表面化していますが、それを防ぐための本が出てきています。また最近はオンラインカジノの話をよく耳にしますが、ギャンブル関連の本には長く売れているものもあるんです」
一方、本の売り上げに目を向けると、’24年のベストセラーには今までになかった現象が。「ランキング上位の本は前年のベストセラーの続編がほとんど。子供向けの本も多く、“世の大人たちが読んでいた本”という感じがあまりしない。とはいえ、小説の世界では新感覚の日本語を使う作家が登場したり、韓国の女性作家、ハン・ガンがノーベル文学賞を受賞したりと明るい話題も。ネットでは得られない本独自の魅力に今後も注目していきたいですね」
見えなかった問題が顕在化した今“性教育”の関連本が売れ行き好調

『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』
村瀬幸浩
KADOKAWA ¥1,430
『ビジネスと人権 人を大切にしない社会を変える』
伊藤和子
岩波新書 ¥1,100
日本では遅れていたもののここ数年で大きく変わったのが性暴力への認識。斎藤さんによると「’23年に刑法が改正されたことや国連の人権に対する見解が影響している」そう。
「性暴力問題があったテレビ局ではCMが激減しましたが、大きな理由のひとつは今やほとんどの企業が多数の外国と取り引きしていて、ビジネス上、国連の見解のような感覚が不可欠だから。つまりあらゆる人権がきちんと守られた企業でないと、海外での仕事ができない時代なのです。そういう意味での“性暴力のリスク”について言及した本も出てきていますね」
性加害と切り離せない関係にあるのが性教育だが、従来の性教育本とは違うものがヒットしているという。
「『おうち性教育はじめます』は性についての“よくないこと”を認識できる本。これが子供にきちんと根づいていかないと、性暴力撲滅につながらない。このジャンルの本が最近増えているのは、そういう危機感があるからだと思います」
コロナ禍を描いた物語は多々あれど、コロナ小説はいよいよ“最終形態”に

『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』
古川日出男
河出書房新社 ¥2,970
『続きと始まり』
柴崎友香
集英社 ¥1,980
ほぼ収束した様相のコロナ禍だが、’24年8月時点で日本での死者数は13万人以上との報告が。
「大きな災害だったことが改めてわかりますが、一方で“あんなにいろいろなことを考えたのにすでにコロナ禍の記憶があいまい”という人も。それは私たちに歴史の流れのような感覚が生まれたからだと思いますが、“コロナ禍から時間的な距離ができたから題材にできる”と思った作家も多かったのでは。実際そういう小説が出てきています」と斎藤さん。
「『続きと始まり』は“忘れやすいからこそこの体験を記録しておきたい”という書き手の強い思いが感じられる小説。『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』は歴史上の人物を登場させてコロナ禍をしゃれのめしており、あっぱれという感じです。これらをおもしろく読めるのは、誰もがコロナ禍の当事者だったからでしょうね」
世間を騒がせているオンラインカジノも……!?“ギャンブル依存症”を知る本がロングセラー

『カジノ列島ニッポン』
高野真吾
集英社新書 ¥1,100
『ギャンブル依存症』
田中紀子
角川新書 ¥990
『やめられない ギャンブル地獄からの生還』
帚木蓬生
集英社文庫 ¥682
ドジャース・大谷翔平選手の元通訳の事件で表面化したのが“ギャンブル依存症”。その後もスポーツ界や芸能界に属する人のオンラインカジノへの関与が報じられているが、斎藤さんはギャンブル関連本を読んで“パチンコや宝くじなど身近なものにも潜む怖さ”を知ったという。
「精神科医の作家が書いた『やめられない ギャンブル地獄からの生還』は当事者の手記から依存症のメカニズム、治療法まで網羅されたロングセラー。専門団体のプログラムをこなすなどの治療をしないと治らない病気なのにそれが知られていないうえ、日本は他国に比べて成人のギャンブル依存症率が高い。『ギャンブル依存症』は当事者の立場で現実の深刻さを語っていて説得力がありました。そして、今日本ではIR(カジノなどがある統合型リゾート)の計画が。多くの問題点を指摘した『カジノ列島ニッポン』も読んでおきたい本です」
新人文学賞には、衝撃作が続々 “新しい日本語”の使い手が登場!

『みどりいせき』
大田ステファニー歓人
集英社 ¥1,870
『月(ちち)ぬ走(は)いや、馬(うんま)ぬ走(は)い』
豊永浩平
講談社 ¥1,650
『みどりいせき』は今どきの砕けた口調で闇バイトに巻き込まれるティーンを書いた小説。『月ぬ走いや、馬ぬ走い』には沖縄の近現代史が地元の言葉などを駆使して書かれている。2作とも若手男性作家のデビュー作だ。
「文章に破壊感があるのが『みどりいせき』。“こんなのもアリなんだ!”という驚きがあります。『月ぬ走いや、馬ぬ走い』には沖縄の歴史とハイパーな日本語がドッキングしたおもしろさが。好みが分かれるかもしれませんが、読み手をハッとさせる彼らの言葉遣いがどうなっていくのか、これからの活躍が楽しみです」
アジア人女性初のノーベル文学賞受賞!韓国の作家、“ハン・ガン”が日本でもブームに

『菜食主義者』
ハン・ガン きむふな/訳
クオン ¥2,420
『すべての、白いものたちの』
ハン・ガン 斎藤真理子/訳
河出文庫 ¥935
『別れを告げない』
ハン・ガン 斎藤真理子/訳
白水社 ¥2,750
「アジアの女性作家の中では図抜けた感があったのがハン・ガン。受賞は意外と早かった気がしましたが、彼女ももう50代なんですね」と斎藤さん。
「多彩なハン・ガン作品ですが、『別れを告げない』には抑圧の歴史を経て民主化を勝ち取った人々の思いがしみ込んでいる。『菜食主義者』は突然肉食を拒否しはじめた主人公が衝撃的。『すべての、白いものたちの』は詩的な断片が集まった一冊です。K-POPが世界中を席巻している今ですが、彼女の小説などを通して日本とは成り立ちが違う韓国の背景も知っておきたいですね」」
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